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SAP S/4HANA CloudにOData経由でつないでみた【HULFT Square②スクリプト実行編】

Last updated at Posted at 2025-12-15

はじめに

こんにちは。すぎもんです。:grinning:

今回は SAP S/4HANA CloudにOData経由で接続 してみました第二弾です。HULFT Square の SAP S/4HANA OData コネクター を利用してみます。今回はGET処理をする部分のスクリプト設定についてやってみます。

HULFT Square について紹介している公式サイトと記事もあわせてご覧ください。

今回やること

HULFT Square で専用コネクターを使い、SAP S/4HANA OData へ GET を実施し実行ログの確認までを行っていきます。

前回の記事もあわせてご覧ください。

実施手順

以下の流れでスクリプトの実行を行っていきます。

  1. スクリプトの作成
  2. 実行・結果の確認

それでは早速やってみましょう!

1. スクリプトの作成

ツールパレットの [アプリケーション] > [SAP OData] から ODataサービス実行(GET)」処理 を配置します。

image.png

[接続先] に前回作成した OData接続情報 を指定します。

image.png

[認証方式] に「ベーシック認証」を選択し、[ベーシック認証設定] に前回作成した ベーシック認証情報 を指定します。

image.png

[エンティティタイプ一覧を取得] を押下し、一覧の取得に成功したことを確認します。

image.png

取得した一覧から [エンティティタイプ] を選択します。

image.png

[エンティティタイプからプロパティ一覧を取得] を押下し、一覧の取得に成功したことを確認します。

image.png

最後に リソースパス を入力し、[完了] を押下します。

image.png

POINT
リソースパスSAP Business Accelerator Hub のAPIリファレンスで確認してください。

続いてツールパレットの [基本] > [処理] から 「データログ出力(XML型)」処理 を配置します。

image.png

データログ出力(XML型) とは
XML型の入力データを任意のログレベルで実行ログに書き込みを行います。

image.png

これでスクリプトは完成です。

image.png

2. 実行・結果の確認

最後に作成したスクリプトを実行してみます。
メニューから [デバッグ実行の開始/再開] ボタンを押下し、スクリプトを実施していきます。

image.png

「スクリプトの実行」ダイアログから、処理が正常に成功したことが確認できます。

image.png

そのまま 実行ログ の確認を行います。

image.png

以上で 結果の確認 は完了です。

Appendix

今度はデータを1件だけ取得する方法を試してみます。

GET処理のプロパティで「エンティティキーをリソースパスに含める」にチェックを入れます。

image.png

[値の指定方式] を「入力データ」にします。

image.png

ツールパレットから「マッピング」を配置します。

image.png

GET処理のプロパティの [入力データ] に「mapping」を指定します。

image.png

単一行文字列定数ロジック」を配置し、値を入力します。

image.png

PurchaseOrder」までつなげます。

image.png

POINT
入力スキーマは手動で設定せずとも、自動で行われます。

メニューから [デバッグ実行の開始/再開] ボタンを押下し、スクリプトを実施します。

実行ログからデータが1件だけ取得されたのが確認できました。

image.png

最後に

今回は HULFT Square コネクター for SAP S/4HANA OData を触ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

途中「エンティティタイプの取得」などもありましたが、あれをRESTコネクタで0から個別実装するのはなかなか手がかかります。SAPシステム内部を理解しているならまだしも、テスト検証レベルでの関与の場合はSAP内部の理解をした上での実装が求められます。その点、専用コネクタは、 ワンクリックでエンティティタイプを取得できるし、SAPシステムならではの必須設定項目が用意されている ので、何に気を付けて接続実装をすればいいのかが分かる!!というのが非常に心強かったです。SAPが詳しくない私でも、専用のコネクターを使うことで簡単にSAP S/4HANA ODataのデータを取得することができるため、皆さんも是非試してみてください!

このブログでは、今後も様々なTopics記事や接続検証等、皆さんの参考になるような記事を投稿していきたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!:wave:

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