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Gaussianのトラブルシューティング②

Gaussianを用いた量子化学計算では、計算条件の設定ミスや構造データの不備などにより、さまざまなエラーが発生することがあります。そこで本記事では、Gaussianを使用する際によく遭遇するエラーを例に、その原因と対処法について解説します。

これからGaussianを使い始める方はもちろん、日常的に計算を行っている方のトラブルシューティングの参考になれば幸いです。

※計算エラーの原因は系や計算条件によって異なります。本記事で紹介する内容はあくまで一例であり、必ずしも全てのケースで解決できるものではありません。


エラーメッセージ

galloc:  could not allocate memory. 

原因

このエラーは、入力ファイルで指定したメモリ量(%mem)を計算機上で確保できない場合に発生します。

例えば、搭載メモリが64 GBの計算機に対して、

%mem=128GB

のように指定すると、Gaussianが必要なメモリを確保できず計算が停止します。そのため、使用する計算機の搭載メモリを確認した上で、適切な値を設定することが重要です。

対処法

以下を確認してください。

・計算機に搭載されている物理メモリ容量
・他のジョブによるメモリ使用状況
・%mem の設定値

実装メモリより大きな値を指定している場合は、適切な値に修正して再計算してください。

その他のエラー

メモリやストレージ容量に関連するエラーとして、以下のようなものもあります。

fd=4

このエラーは、Gaussianが使用するスクラッチ領域の容量不足やファイルシステム関連の問題によって発生することがあります。

Gaussianでは計算中に大量のスクラッチファイル(一時ファイル)が生成されます。そのため、スクラッチ領域の空き容量が不足すると計算が停止する場合があります。

このような場合は、以下を確認してください。
・不要なスクラッチファイルを削除する
・スクラッチ領域の空き容量を確認する
・より大容量のストレージを利用する

特に、Frequency計算やTD-DFT計算、大規模系の構造最適化では大量のスクラッチ領域を消費するため注意が必要です。

TSテクノロジーでは、計算環境の構築支援やメモリ・ストレージ増設に関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

量子化学計算、分子シミュレーション、計算科学に関する技術的なご相談や受託解析のご依頼がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
計算条件の検討、結果の解釈、反応機構解析、材料開発・創薬研究への活用など、幅広くサポートいたします。

株式会社Transition State Technology
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