概要
Javaのプログラムをjarなどのファイルにして実行する際に、外部のライブラリを使用したコードが含まれているものに対応したい時があります。その際には必要なjarを用意してクラスパスに設定する必要があるのですが、手動で設定していくのは少し面倒です。Gradleには外部ライブラリを含めて実行形式のファイルを出力する機能があるので、今回紹介します。
対応方法
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Gradle使い方メモの記事にある通り、
distZip
を実行すると依存の外部ライブラリjarを含めて、ファイルを出力してくれます。また実行スクリプトも出力してくれるので、起動するときはこれを使えば良さそうです。
実行結果
こちらに私の方で作成したddd-output
というJavaのアプリケーションでのdistZip
の実行結果を配置しているので、中身を紹介します。
【binのファイル】
Linux(Mac)用のシェルとWindows用のbatファイルが出力されています。
シェルの中身を見ると、クラスパスに外部ライブラリのjarを含めたファイルがclasspathに設定されているのが分かります。
【libのファイル】
こちらに今回作成したアプリケーションのjar(ddd-output.jar)と、使用している外部ライブラリのjarが出力されています。