0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

AI コーディングエージェントに WordPress を触らせる前にやっておきたい 5 つの安全策

0
Last updated at Posted at 2026-10-28

筆者は ShipPress という Mac アプリの開発者です。記事の最後に自作ツールの紹介を少しだけ含みます。前半の内容はツールを使わなくてもそのまま使えます。

Claude Code や Codex に WordPress のテーマやページを作らせると、かなりのところまで任せられます。一方で、エージェントは指示の範囲を少し越えてファイルを書き換えたり、DB の中身を変えたりすることがあります。ここでは、実際に AI に WordPress を触らせてきて「最初にやっておけばよかった」と感じたことを 5 つにまとめます。

1. 本番ではなくローカル(またはステージング)で作業させる

当たり前ですが一番効きます。本番サイトに SSH で入ったエージェントに直接作業させるのは避けて、ローカル環境かステージングで作業 → 確認してから反映、という流れにします。

ローカル環境は wp-env、Local、Docker など何でも構いません。大事なのは「壊れても困らない場所」で動かすことです。

2. 作業ディレクトリを絞る

エージェントにリポジトリ全体や WordPress のルートを渡すと、wp-config.php やコアファイルまで読みにいきます。テーマだけ作らせたいなら、エージェントの起動ディレクトリをテーマのフォルダにしておきます。

cd wp-content/themes/my-theme
claude   # または codex など

Claude Code なら、プロジェクトの CLAUDE.md に「触ってよい範囲」を書いておくのも有効です。

## ルール
- 変更してよいのは wp-content/themes/my-theme 以下のみ
- wp-config.php とコアファイルは読まない・変更しない
- プラグインの追加は提案だけして、勝手にインストールしない

3. ファイルだけでなく DB もスナップショットを取る

ファイルは git で戻せますが、WordPress は投稿・固定ページ・メニュー・ブロックテーマのテンプレート編集結果などが DB に入っています。git だけでは「AI が作った固定ページを元に戻す」ことができません。

作業前に WP-CLI で DB を書き出しておきます。

# 作業前
wp db export backups/before-ai-$(date +%Y%m%d-%H%M).sql

# 戻したいとき
wp db import backups/before-ai-20261028-1300.sql

ファイル側は作業の区切りごとにコミットします。

git add -A && git commit -m "before: ヘッダーの色変更を依頼"

追記(コメントでいただいた補足):wp db import はダンプに含まれるテーブルしか作り直さないため、スナップショット後にプラグインなどが追加したテーブルは復元後も残ります。作業前と復元後のテーブル一覧を比較しておきましょう。

# 作業前
wp db tables --all-tables > before.txt
# 復元後
wp db tables --all-tables | diff before.txt -

4. 1 回の依頼を小さくする

「サイト全体を作って」より「トップページのヒーローセクションだけ作って」のほうが、結果の確認も巻き戻しも楽です。依頼 → 確認 → スナップショット、を小さく回すと、どの指示で壊れたのかがすぐ分かります。

5. 反映前に差分を人間が見る

本番に持っていく前に、少なくとも次は確認しておきたいところです。

git diff --stat           # どのファイルが変わったか
wp plugin list --status=active   # 知らないプラグインが増えていないか
wp option get siteurl     # URL が書き換わっていないか

siteurl や home がローカルの URL のまま本番に入ると、サイトが表示されなくなるので特に注意です。

まとめ

  • 本番ではなくローカル/ステージングで
  • エージェントの作業範囲を絞る
  • ファイルは git、DB は wp db export で戻せるようにする
  • 依頼は小さく、確認してから次へ
  • 反映前に差分と設定を確認

おまけ:これを自動でやるアプリを作っています

上の 1〜3 を毎回手でやるのが面倒だったので、Mac 用の無料アプリ ShipPress を作りました。ローカルの WordPress 環境をアプリが用意し、Claude Code / Codex / Grok Build / Antigravity CLI / Cursor CLI などの手持ちの AI CLI でサイトを組み立て、AI が変更するたびに復元ポイントを残します。できたサイトは InstaWP などのホスト連携、SSH、または静的書き出しで公開できます。

ほかに「これをやっておくと安全」という工夫があれば、コメントで教えてもらえるとうれしいです。

0
0
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?