Azure DevOps Pipelinesを使ってAzure Container Registryにイメージをpushする(Linux VMSS編)

Azure仮想マシンスケールセットエージェント(Linux)を使って、ACRにコンテナイメージをpushするやり方を残します。
VMSSセルフホステッドエージェントを使っているので毎回Dockerエンジンをセットアップする手順になっています。

前提

• Azure DevOps OrganizationとProject作成済み
• Azure Repos作成済み

Linux VMSS作成

• オーケストレーションモードは[均一]にします。
  

• イメージは[Ubuntu Server 20.04 LTS - x64 Gen2]を選択します。
  

• VMSS配置先の仮想ネットワークを選択します。
  

• 配置先サブネットを変更したい場合は、下の図の編集ボタンを押下します。
  

• 初期インスタンス数はここでは2にします。（あとでDevOps側で調整します）
  

• スケーリングポリシーは[Manual scaling]にします。
  

• スケールインポリシーはデフォルトにします。
  

• 管理項目、正常性項目、詳細項目はすべてデフォルトにして作成します。
  

Service Principal Service Connection作成

• こちら を参考に作成します。

ACR Service Connection作成

• Azure DevOpsのProject Settingsから[Service connections]を選択します。
  

• [New service connection]を選択します。
  

• [Docker Registry]を選択します。
  

• 対象のサブスクリプションとACRを選択します。
  

• [Service Connection name]に任意の値を入力します。後ほどのパイプライン設定でこの値を使います。
  

Agent pools作成

• こちら を参考に作成します。
• 指定するVMSSは事前に作成したLinux用のものです。

Library作成

• こちら を参考に作成します。
• 作成するVariable groupは以下の通りとします。

  • ACR_Valiables

    Name	Value
    acrRepositoryFront	ACR上に作成されるリポジトリ名を指定します

  • BACKEND_Valiables

    Name	Value
    BACKEND_BASE_URL	ここはアプリケーション要件次第なので任意です

Pipelines作成

• azure-pipelines.ymlを以下のように構成します。

trigger:
- main

variables:
  - group: ACR_Valiables
  - group: BACKEND_Valiables

pool:
  name: vmss-lin

steps:
- task: NodeTool@0
  inputs:
    versionSpec: '16.x'
  displayName: 'Install Node.js'

- script: |
    npm install --save nuxt
  displayName: 'npm install'

- script: |
    npm run generate
  env:
    BACKEND_BASE_URL: $(BACKEND_BASE_URL)
  displayName: 'npm generate'

- script: |
    sudo apt-get update -y
    sudo apt install docker.io -y
  displayName: "Docker Install"

- script: |
    sudo adduser AzDevOps docker
    sudo chown AzDevOps:docker /var/run/docker.sock
  displayName: "GroupAdd & Chown"

- script: |
    sudo systemctl restart docker
    sudo systemctl status docker
  displayName: "Docker Service Start"

- task: Docker@2
  displayName: Build and push an image to container registry
  inputs:
    command: buildAndPush
    repository: $(acrRepositoryFront)
    dockerfile: $(Build.SourcesDirectory)/Dockerfile
    containerRegistry: kwhr-test-acr
    tags: |
      $(Build.SourceVersion)
      latest

• ビルド部分はアプリケーションに応じて変更します（今回はサンプルでフロントエンドです）
• [Docker@2]タスクでは、コンテナイメージのタグにコミットIDとlatestの2つを指定してビルドしています。そのためACRには2つのイメージがpushされます。また、[containerRegistry]には事前に設定したACR Service connectionを指定します。
• この状態でパイプラインを実行し、ACRにコンテナイメージが格納されていれば完了です。

以上