11
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

エンジニアは黙ってコードを書いていればいい?──雑談力が仕事を楽にしてくれた話

Last updated at Posted at 2025-12-20

この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2025 の21日目の記事です。

エンジニアは「話さなくていい仕事」だと思っていた

エンジニアって、一日中パソコンに向かって黙々と作業する仕事。
少なくとも新人の頃の私は、そう思っていました。
雑談よりコード、会話より実装。
仕事中に雑談するのは、どこか申し訳ない気がしていたんです。

でも数年働いて、リモートワークや後輩指導を経験して、考えが変わりました。
雑談やコミュニケーションは、仕事をサボる行為じゃない。
むしろ、仕事をやりやすくするための土台でした。

雑談を避けていた頃の自分

先輩からよく聞かれていました。
「最近どう?」
「困ってることない?」

でも正直、何を話せばいいかわからなかった。

  • 技術の質問じゃないとダメな気がする
  • 困ってるって言うのが怖い
  • 雑談で時間を使わせるのが申し訳ない

結果、返事はいつも「大丈夫です」「特にないです」。
今振り返ると、自分から関係を閉じていました。

リモートワークで感じたやりづらさ

リモートワークが増えてから、仕事自体は回っていました。
でも、どこか噛み合わない感覚がありました。

  • 後輩が今どんな状態かわからない
  • 会話は業務連絡ばかり
  • 「ちょっと聞きたい」が言いづらい

進捗は見えるけど、人の状態が見えない。
そこで初めて、「雑談が消えた影響」を実感しました。

雑談があると、仕事がスムーズになる

作業しながら通話したり、少し雑談を挟むようになると変化がありました。
「実はこの実装、方向性が合ってるか不安で…」
「質問するタイミングがわからなくて…」

こういう話は、業務のやり取りだけでは出てきません。
雑談があることで、

  • 相談が早くなる
  • 認識のズレに気づける
  • 無駄な手戻りが減る

結果的に、仕事が楽になりました。

雑談力=話がうまいではない

雑談力と聞くと、話がうまい人を想像しがちですが、
実際に必要なのはそこではありません。

  • 話しかけやすい空気を作る
  • 相手の様子に気づく
  • 「困ってもいい」と思ってもらう

これがあるだけで、チームの動きはかなり変わります。

教える側になってわかったこと

後輩に「困ってることある?」と聞いても、
最初はだいたい「大丈夫です」と返ってきます。
それは嘘ではなく、まだ話せる関係じゃないだけ

雑談を続けていると、ある日ぽろっと本音が出る。
その瞬間に、やっと本当の課題に触れられることが多いです。

まとめ

エンジニアはコードを書く仕事。
それは間違いありません。
でも、コードだけ書いていればいいわけでもない。

雑談やコミュニケーションは、
仕事の邪魔ではなく、仕事を前に進めるための準備でした。

もし「雑談が苦手」「何を話せばいいかわからない」と思っているなら、
無理に面白い話をする必要はありません。
一言、声をかけるだけで十分です。

それだけで、仕事は少しやりやすくなります。

11
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?