この記事について
この記事は、aslead Agileの開発チーム「オキザリス」にて行っているアウトプット企画である「チーム「オキザリス」Advent Calendar」の22日目の記事です。
筆者の属性
2017年入社の社会人歴4年目の人間です。
2020年6月より業務にスクラムを取り込んで活動しています。
この記事の執筆時点でスクラム経験はちょうど6ヶ月です。
私のチームには1名アジャイルコーチがおり、週2日ほどの活動日にはいろいろとティーチング・コーチングいただきながら活動しています。
そのほか私が所属しているチームの詳細はオキザリスをご覧いただければと思います。
スクラムマスターを雇う時に聞いてみるとよい38個の質問
こちらのブログに記載されている、
「スクラムマスターを雇う時に聞いてみるとよい38個の質問」について、半年ほどスクラムを実践してきた身として、現在の理解度や自分の考えを整理する意味でこのタイミングで質問の回答を考えてみようと思った次第です。
質問数が多いため、このAdvent Calendarで予定している4回の記事投稿に分けて公開していこうと思います。
実践している方、していない方、アジャイルコーチ・・・など読んでいただいている皆さんのバックグラウンドも多種多様かと思います。
いろいろ思うところはあるかと思いますがご覧いただけると幸いです。
なお、以下の質問をパッと聞かれた体で反射的に思ったことを書いていこうと思います。
熟考するのはまた今度の機会にします。
それではそれぞれ考えていきます
31: 分散チーム間のスタンドアップをどのように進めるか?
まず思い浮かんだのは、リモートで全員参加型でスタンドアップをしていく方法です。
順に「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」などのオーソドックスな会話をしてみてはいかがでしょうか。
分散ということであれば、お互いのチームの状況が見える化されているといいのかなと思いました。
それぞれの分散拠点で物理で情報管理している場合なんかは、最新の状況を写真にとってお互いに共有した上で会話すると、より状況が伝わりやすそうです。
仮に物理で実施していない場合は、テレビ会議をつないで画面を共有しながら会話すると状況がわかりやすいと思います。
私達のチームではConfluenceやJiraを活用しているため、分散拠点にも状況が共有しやすいです。
32: スクラムチーム用の物理カンバンボードをいま書いてください
こちらのようなイメージでしょうか。
なお、私達のチームでは30スプリントに合わせてもう少し列を増やしていたりします。
33: だれがふりかえりに参加してよいか?チームだけか?プロダクトオーナーも参加してよいか?
プロダクトオーナーもふりかえりに参加して良いと思います。
プロダクトオーナーも含めたチームで活動しているわけで、開発者とプロダクトオーナー間のコミュニケーションなどもどんどんカイゼンしていける部分だと思います。
これにより、コミュニケーションの質を上げることができ、プロダクト開発やカイゼンも進む好循環が生まれると考えます。
34: チームが健全な状態かをふりかえりの中で確認するか?それとも不要か?もし必要だとするとどうやって確認するか?
チームが健全な状態かはふりかえりの中で確認する必要があると思います。
健全な状態かどうかを確認する方法として、ふりかえり手法を試してみるということがあります。
たとえば、KPTでは明示的にProblemにフォーカスしています。
つまり、チームが”うまくいっていない”と感じていることをお互いに共有し、それに対してTryを出してカイゼンしていこうというものです。
35: 過去に使ったふりかえりのフォーマットはどんなものか?
私達のチームでは、過去たくさんのふりかえり手法を実施してきました。
その一例はこちらの記事をご覧ください。
そのほか、様々なふりかえり手法がまとめられているふりかえりチートシートを使って、「今日はこの手法を試してみよう!」とたくさんの方法を実施してきました。
36: どうやってマンネリを防いでいるか?
No.35の質問の回答にも書きましたが、私達のチームでは多くのふりかえり手法を試してきました。
元々はマンネリ解消を目的として始めたわけではないですが、ふりかえってみると「いろんな手法を試してきたことで自然とマンネリ化しなかった」と感じています。
37: チームはいつも妥当なアクションアイテムを選んではいるものの、実際に行動できていない。この悪しき習慣をどう扱うか?
「実際に行動できなかったのはなぜだろう?」と問いかけてみます。
もしかしたら「アクションを実行するパワーが足りなかった」のかもしれないですし、「スプリント中にアクションを忘れていた」のかもしれません。
アクションを実際に行動できなかった理由次第で、「アクションを実際に行動に移す」というカイゼンの方法も変わってくると思います。
38: どうやってアクションアイテムのフォローアップを薦めるか?
実際に実行しようと決めたアクションをどこかに記録しておき、スプリントレビュー等のタイミングで実施したかどうかを検査するのがよいと思います。
また、実施したかどうかの確認もそうですが、実行しようと決めたアクションによっては、バックログに積んできちんとパワーを割いて対応するように管理したり、日々意識するのを忘れないようにどこか目に付きやすいところに記録しておくのも良いかもしれません。
つまり
- 実施するアクションを記録する
- アクションの実施を検査する
といった対策をとるのがよいと思います。
38個の質問総まとめ
なかなかハードな質問ばかりでした。
状況次第で様々考え方ができるものが多いかと思います。そのような状況をしっかりと把握して、よりよくスクラムを実施するために奔走するスクラムマスターは大変だと改めて感じました。
また、最近少しプロダクトバックログリファインメントをする機会もあり、プロダクトオーナーも大変だなと感じました。
それぞれの立場でもちろん大変な場面は多々あると思います。
そんなときに、お互いの関係性はやはり重要だなと感じました。
チームメンバーに感謝です。