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Hyperledger composerで投票システムを作ってみた【テスト編】

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最近はやりのブロックチェーンを触ってみよう!
ということで、手っ取り早く試せると定評のある「Hyperledger composer」で投票システムを作ってみました。

★★
スクリーンショットを取りながら書くとかなり長くなりそうだったので、
作成編とテスト編の2部構成に分けています。

作成編はこちら → https://qiita.com/sh003/items/8add167b71943aff9e73

なお、Hyperledger composer自体の解説は別の方が書かれているのでここでは割愛します

このサンプルの概要

やりたかったこと

  • 候補者A,B,Cの誰かに投票できるシステム
    • 投票者は任意に追加できる
    • 追加された投票者には投票権(1票)が付与される
    • 投票を行うと、投票された票の所有者がA,B,Cいずれかの有権者に変わる

利用したもの

  • Hyperledger composer Playground v0.14.0
    • Playground?:Hyperledger composerをWEB UIベースのお試し環境で触ってみれるもの(と認識しています)

作成したもの

  • model file(.cto)
    • 参加者(participant)、資産(Asset)、トランザクションなどを定義するファイル
  • script file(.js)
    • トランザクション処理の内容を記載するファイル。チェーンコードに相当。

以下、テスト手順

参加者(Participant)の生成

テスト画面を開く

スクリーンショット 2017-10-17 9.07.13.png

作成編の最後で実施したUpdate処理後に上部のTestタブを選択するとチェインコードのテスト実行モードになります。
この時点では、参加者も資産も生成されていないので、画面上にはemptyと表示されます。

候補者の情報を入力

スクリーンショット 2017-10-17 9.07.38.png

左側のメニューでParticipant > Userを選んだ状態で右上の+ Create New Participantを選択すると、新しい参加者を生成する画面になります。
今回は候補者「Aさん」を生成します。

  • name:A
  • type:候補者(candidate)

typeを定義していますが、現時点では特に意味はありません。

候補者の生成

スクリーンショット 2017-10-17 9.07.45.png

候補者情報を入力後、Create Newボタンを押すと、Test画面に生成された候補者の情報が表示されます。

スクリーンショット 2017-10-17 9.08.15.png

同様に候補者B,Cも生成します。

トランザクション実行

投票者生成トランザクションの設定

スクリーンショット 2017-10-17 9.11.01.png

画面左側下部Submit Transactionボタンから、投票者を新しく作成するトランザクションの情報を入力します。

  • name:testUser001

投票者の生成

スクリーンショット 2017-10-17 9.18.59.png

情報入力後、submitボタンを押すとトランザクションが実行されます。
トランザクションの実行と同時に、Asset:Vote(この例では1票に相当)が生成されます。

正確には、ユーザ生成のトランザクション(addUser)のチェインコードにAssetを同時生成するように記述しています。

スクリーンショット 2017-10-17 9.19.04.png

投票者生成トランザクション実施後にParticipant > Userを確認すると、testUser001が増えていることを確認できます。

スクリーンショット 2017-10-17 9.21.41.png

同様に、testUserを3人生成しました。
次のステップでようやく投票を実施します。

投票先の設定

スクリーンショット 2017-10-17 9.22.12.png 画面左側下部`Submit Transaction`ボタンから、トランザクション情報入力画面を開き、 上部のプルダウンから`Transaction type : Voting`を選択します。 これにより、JSON dataの表示が投票者と候補者の入力画面に変化します。 上記画面の例では「testUser001がAさんに投票する」という内容を設定しています。

投票の実施

スクリーンショット 2017-10-17 9.22.25.png

投票トランザクションでSubmitボタンを押すと、投票が実施されtestUser001の票の所有者(owner)がAさんに変わります。

これらを各ユーザで繰り返し、任意の候補者に投票を実施します。

スクリーンショット 2017-10-17 9.23.32.png

なお、投票時に誤ったユーザ情報(例ではtestUserXXX)を設定してSubmitしようとすると、そんなユーザはいませんと怒られます。


まとめ

以上、Hyperledger composerを使ってざっくり投票システムを作成してみました。
サンプルシステムの構成やチェーンコードの内容など、ちゃんと紹介できていない部分もありますが、
こんな感じという使用感を掴んでもらえたら幸いです。

参考:トランザクションの確認

スクリーンショット 2017-10-17 9.08.25.png

左側メニューTRANSACTIONS > All Transactionsから、実行したトランザクションの結果を確認できます。
この例は、上3つが候補者A,B,Cを生成したトランザクションです。

ブロックチェーン上に記録されるトランザクション(と認識しています)

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