はじめに
クラウドコンピューティング技術は、今日のデジタルビジネスの基盤となっています。今回はクラウドのサービスの内、アリババグループによって提供されるAlibaba Cloudについて紹介していきます。
またAlibaba Cloudを使ってサーバーを立てる方法について紹介します。
Alibaba Cloudの特徴
Alibaba Cloudは他のクラウドサービスに比べてコストが安いです。なのでスモールスタートでサーバーを借りたいときはAlibaba Cloudが選択肢に入ると思います。
またUIがわかりやすく、初心者でも操作しやすい&AWSやGCPの経験は簡単に移行できます。
さらにアリババクグループは中国の会社なだけあって、中国特有の規制やインターネット環境に適応したサービスを提供しています。このため、中国市場への進出を検討している場合は有効だと考えられます。
Alibaba Cloudでのサーバーの立て方
Alibaba Cloudでサーバーを立てるためには、Elastic Compute Service(ECS)を使えば良いです。
Alibaba Cloudにログインして、Elastic Compute Serviceを検索します。
以下の画面のCreate ECS Instanceでインスタンスを作成できます。
Custom Launchを選択し、サーバーのコスト設定を選びます。
サーバーを定常運用させたい場合はSubscription、従量制で使いたい場合はPay-as-you-goを選択します。
次にインスタンスタイプを選びます。インスタンスタイプはCPU数やメモリ、用途などで細かく設定できます。
インスタンスタイプの選択で、コストがわかりやすく表示されるのが良いですね。
次にImageやストレージを選択します。UbuntuやCentOS、Windows ServerなどImageの種類も豊富です。
ネットワークの設定を行います。ここではVPCやセキュリティグループを指定します。
パブリックIPアドレスを設定したい場合はここで設定します。
ここではIPアドレスを公開した時のセキュリティ対策ができません。セキュリティ対策を行いたい場合は、別途Cloud Firewallを設定してください。
ログイン方法等のインスタンスの設定が終われば、インスタンスを作成できます!(大体2-3分ほどで作成されます。)
実際にサーバーを立てるためには、クレジットカードの認証が必要です。
ECSサーバーへのアクセス
インスタンスのConnectボタンを押せば接続できます。
インスタンス作成時に設定したログイン方法でログインできます。
簡単です!
注意点:コストについて
ECSのサーバーは設定によっては停止していても値段がかかります。筆者の場合は、停止した状態でもサーバーのIPが表示されていたので、おそらくElastic IPアドレスを取得した状態でコストがかかっていたと推測されます。
おわりに
Alibaba CloudはUIがわかりやすいので、AWSやGCPを触っている方はすんなり使えるのかなと思いました。
Alibaba Cloudの方がコストが安くなるケースが往々にしてあるので、AWSやGCPからの移転について一考の余地はあるのかなと思います。