#概要
昨今のAIブームもあり、G検定を受けてみようと考えている人も多いハズ。
しかし、この試験はなかなか癖のあるもので公式テキストだけでは守備範囲をカバーしきれないと言われている。
そこで今回は私が合格のために実践した勉強方法を紹介してみる
(受けた試験は2021#1で無事合格していました。合格率は6割ちょっとという感じでした)
ざっくりわけると以下の6 STEPになる
- 全体像を掴む
- 公式テキスト(白本)をざっと目を通す
- 活用事例の引き出しを増やす
- 黒本にてざっと実践演習
- 最新の情報やより深い知識を取得する
- 各種ネットでの模擬試験を受けて、不明な単語をリストアップ
##全体像を掴む
AIとはなんぞやという全体像を以下の書籍・サイトから掴む
参考図書①
G検定合格者が解説する無料eBook はじめてのディープラーニング ~AI活用で変わる未来と働き方~
参考図書②
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
or
マンガでわかる! 人工知能 AIは人間に何をもたらすのか
参考図書③
ビジネスパーソンのための人工知能入門
これだけ読めば、概要を把握するのには十分だと思う。
どれもさくさく読める本なので普段本を読まない勢にも優しいはず。
##公式テキストをざっと目を通す
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト
2021年2月時点ではこれが最新だが、2021年にupdateされるという噂もある。
この分野は日進月歩なので最新のテキストがないかは常にチェックしておこう。
この内容を全部頭にいれておけば試験は合格できるかというとおそらくそうではない。
これ以外にもインプットすべき情報はあるので、まずは全体を抑えるようなつもりで読み、模擬試験を解きながらより深く落とし込む方がよいと個人的には思う。
##活用事例の引き出しを増やす
ディープラーニング活用の教科書
AIの活用事例が載った本。「え、そんなこともできるんですか?」「え、これ今まで人の手でやってたんですか?」みたいな内容がてんこ盛りで普通に読み物として面白い。
公式テキストに乗っている単語も使われており、「あー、なるほど。そういう使われ方ね」となるので公式テキストの後のほうがいいかも。(別に公式テキストの前でも大きな支障はないはず)
ディープラーニング活用の教科書 実践編
一応実践編ということで、第2段もある。
私は読んでいません。興味がある人はどうぞ。
##黒本にてざっと実践演習
徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集
問題演習でoutputを行う。
公式テキスト同様最新版があるかは常にチェック!
##最新の情報やより深い知識を取得する
ここまでやっても多分守備範囲は50%を満たしたどうかというレベル。
ここでは以下の方法で最新の技術情報・動向をチェックして、知識の補完を行う。
試験でよく出る法律系や各国の動きなどもAI白書だと網羅できていそう。
【AI白書を読む】
AI白書 2020
最新の技術情報を抑えるには役立つ。(でかい、重い、厚い、なので電子版推奨)
全部目を通そうと思うとつらいので、第2章と第4章だけでもいいかも。
最新版があればそちらを購入してください。
【先駆者のブログを読む】
ネットの先住民の知恵を借りよう。
https://www.kaookaoo.com/gtestreview20201107/
では、過去の問題の傾向をまとめているでかなり役にたつ。
・ガウシアン/ラプラシアンピラミッド
・HOG特徴量
・コサイン類似度
・SMOTE
・ポアソン回帰
・ベルマン方程式
などなど、テキストには乗っていないような単語が過去では出題されているので、チェックしておこう。
【Youtubeで勉強する】
好みもあるが、複雑なアルゴリズムや手法に関してはYoutubeで動画を見てみるのも役に立つ。
CNNのイメージとかSVMのカーネルトリックとかは普通の人だと言葉だけでは理解できないと思う。。。(私だけ?)
勉強のモチベがさがったときは、例えば以下のようなAIの研究者の公演を聞いてみてもいいかも。
わかりやすく話してくれているので普通に楽しいです。
松尾豊「意味理解と想像」ー深層学習の先にあるもの – 記号推論との融合を目指して
##各種ネットでの模擬試験を受けて、不明な単語をリストアップ
ネット上での模擬試験を受けて本番に備えよう。そしてわからない単語はリストアップして本番の際にすぐ出せるようにしておこう。
私が使った模擬試験のサイトは以下の3つ。
無料のものはやって損はないので実施してみるのを推奨する。
「zero to one」 は有料だが、解説もちゃんとついているし、問題数も豊富。
適宜アップデートされているので鮮度もある程度の信頼感はある。
ただし、難易度がやや簡単な気がする。深い知識の習得度合いを確かめるには物足りないかも。
・Study-AI
無料
・DIVE INTO EXAM
無料
・Zero to one
有料 ¥3,000
##2021年3月試験の感想
試験を受けてみた感想としては、模擬試験・シラバスに記載されている内容も多く出るが予想通り初めて聞く用語がまぁまぁ多かった印象です。
音声認識・音声合成・画像認識に関して一歩進んだ設問も多いので、このあたりも要チェックですね。
##最後に
G検定では、自宅で受けられるということもあってか試験中にググることが良しとされている(公式には言及されていないが、そういうことだと思う)
裏を返すと、初見の単語が試験中に出てくる可能性も高いと思う。
そのため、基本的な問題は頭の情報でサッと説いて時間を節約して、その時間で不明な単語をググッって回答するというのがいいのかもしれない。
##追記 G検定のシラバスも改訂(2021/4/1 時点)
https://ledge.ai/jdla-ai-for-everyone/
ということで、無料講座が新たに開かれるとともにシラバスも一部改訂されるようです。
2021年の試験はこのあたりの最新情報のキャッチアップも鍵になりそうですね。
###参考
https://qiita.com/Yutaro_Ogawa/items/001edac81b62087eed5b
https://www.youtube.com/watch?v=3Db5u-sHnNU