概要
こちらの投稿は2025 Japan AWS Jr.Championsの有志メンバーで作成した『30日間で主要AWSサービスを構築できるようになる』をテーマにした初学者向けのハンズオン問題集のDAY26になります!
問題集の趣旨や作成に至るまでの経緯は以下の記事をご覧いただければと思います。
https://qiita.com/satosato_kozakana/items/446971c2deca7e27d0aa
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | 約1.5時間 |
| メインサービス | Amazon Connect |
| 学べること | Amazon Connectの基礎知識 |
| 想定費用 | 約100円(通話時間・電話番号の保有時間に応じて多少前後します) |
注意:通話時間や電話番号の保有期間に応じて、課金が発生するので注意してください。
課題内容
Amazon Connectを利用して、以下のようなコールセンターを構築しよう。

アーキテクチャ図
実装機能
- 電話番号を取得しAmazon Connectで受電できます。
- 問い合わせ内容ごとに受電できるエージェントを区別します。
- 録音された通話を確認します。
注意:日本の電話番号は取得までに時間を要するので、アメリカの電話番号を取得するようにしてください。
💡 実装のヒント
Amazon Connectインスタンスについて
Amazon Connectはインスタンス上で以下の設定を行うことで受架電が可能になります。
完成後のチェックポイント
- Amazon Connect で取得した電話番号に電話をかけることができる。
- 「契約の更新・解約」と「問い合わせ」で受電できるエージェントが区別されている。
- 録音された通話を Amazon Connect コンソール上で確認できる。
🔗 リファレンスリンク
解答・構築手順(クリックで開く)
解答と構築手順を見る
ステップ1:Amazon Connect インスタンス の作成
-
AWS マネジメントコンソールを開く。
-
「 Amazon Connect 」で検索する。
-
以下のようなに値を設定し「次へ」をクリックする。
- ID管理:Amazon Connect にユーザーを保存
- アクセスURL:handson-connect-xxxx(好きな値を設定)
- 管理者:管理者を指定
- 名:ご自身の名前
- 姓:ご自身の名前
- ユーザー名:Handson-test(好きな値を設定)
- パスワード:好きな値を設定
- Eメール:ご自身のメールアドレス
- タグ:設定なし
- テレフォニーオプション:着信を許可する、発信を許可するの両方にチェックを入れる
- データを接続:デフォルトのまま
- フローログ:デフォルトのまま
- Customer Profiles を有効化:チェック
- Enable Email:チェック
- Service role name:デフォルトのまま
- データストレージをカスタマイズ (アドバンスト):チェックなし




-
内容を確認し「インスタンスの作成」をクリックする。
ステップ2:電話番号の取得
-
以下のように値を設定し、「保存」をクリックする。
注意:電話番号は先着となるためタイミングによっては選択した番号を取得できない場合があります。その際は再度別の番号を選択しなおしてください。
ステップ3:キューの作成
-
以下のような値を設定し「次へ」をクリックする。
-
同様に「問い合わせ」用のキューも作成する。
ステップ4:ルーティングプロファイルの作成
-
以下のような値を設定し「保存」をクリックする。
- 名前:契約の更新・解約
- 説明:契約の更新・解約
- チャネルの設定:音声のステータスを有効にする
- キュー:「追加」をクリックし、以下の設定値を選択する。
- 名前:契約の更新・解約
- チャネル:音声
- 優先度:1
- 遅延:0
- 手動割り当て:設定なし
- デフォルトのアウトバウンドキュー:Basic Queue
- ルーティング順序の設定:チェックなし
- タグ:設定なし
ステップ5:ユーザー作成
-
以下のような値を設定し「保存」をクリックする。
-
同様に「問い合わせ」用のユーザーも作成する。(上記の契約の更新・解約の部分を問い合わせに置換)
- ユーザーを追加:ユーザーを手動で追加
- 名:Ichiro(好きな名前を設定)
- 姓:Suzuki(好きな名前を設定)
- ログイン:Agent2(好きな名前を設定)
- Eメールアドレス:設定なし
- セカンダリEメールアドレス:設定なし
- 国コード:設定なし
- 携帯電話番号:設定なし
- パスワード:任意の値を入力
- セキュリティプロファイル:Admin
- ルーティングプロファイル:問い合わせ
- 電話の種類:ソフトフォン
- タイムアウト:0
- 属性:設定なし
- エージェント階層:設定なし
- タグ:設定なし
ステップ6:問い合わせフロー作成
-
「音声の設定」ブロックの右上の点々をクリックし、以下のように値を設定し保存する。
-
「記録と分析の動作を設定」ブロックを配置し、3と同様に右上の点々をクリックし以下のように値を設定し保存する。
-
「顧客の入力を取得する」ブロックを配置し、3と同様に右上の点々をクリックし以下のように値を設定し保存する。
-
「作業キューの設定」ブロックを配置し、3と同様に右上の点々をクリックし以下のように値を設定し保存する。
-
6と同様に「問い合わせ」用の「作業キュー」の設定ブロックを配置する。
ステップ7:問い合わせフローを電話番号に紐づける
ステップ8:受電
-
Amazon Connect コンソールにAgent1(契約の更新・解約を受電するユーザー)でログインする。
-
自身の電話からステップ2で取得した電話番号に電話をかけ、電話内の質問には1を選択する。
-
自身の電話からステップ2で取得した電話番号に電話をかけ、電話内の質問には2を選択しAgent1の問い合わせコントロールパネルには着信が来ていないことを確認する。
-
Agent2(問い合わせを受電するユーザー)でログインし、同様に2~6の手順で問い合わせのみ着信することを確認する。
ステップ9:通話録音の確認
片付け(リソース削除)
- Amazon Connect インスタンスの削除
- S3 の削除
- CloudWatchLogs の削除
ステップ1: Amazon Connectインスタンスの削除
-
Amazon Connect コンソールを開く。
-
左のメニューから「電話番号」をクリックする。
-
AWSのマネジメントコンソールを開く。
ステップ2: S3 の削除
-
マネジメントコンソール上で「S3」で検索し、Amazon Connect 用に作成されたバケットを選択し「空にする」をクリックする。
-
バケットを選択し、「削除」をクリックする。
ステップ3: CloudWatch Logs の削除
本日の課題のまとめ
この課題では Amazon Connect を利用して、コンタクトセンターの実装スキルが身につきます。次回は応用編としてAmazon Lex 等を利用してより複雑な問い合わせフローの作成に挑戦してみましょう!















































