MicroPython Advent Calender 25日目です。
最終日は昨日までの記事のまとめと今後のMicroPythonについて書きたいと思います。
振り返り
1日目と2日目は私からオライリーから出版されたMicroPython本とSTM32F401のNucleo BoardでMicroPythonを動かすことを紹介致しました。
オライリー本は最初の章しかご紹介出来なかったので、適時紹介していきたい所存です。
3日目は@inachiさんにBLE対応版MicroPythonのビルドをご紹介頂きました。
Interface2018年1月号にはBLEのサンプルコードも書かれているのであわせて読んで頂くと良いと思います。
4日目~6日目は私から以下のことを紹介しました。
・slack投稿
・mqtt
・Pycomの紹介
slackと連携したbot遊びやmqttでのデータ送信ができますね。
Pycomが出しているボート自体は技適がないので使えませんが、公式のdocumentやforumの情報はとても参考になります。
※どこか技適取得して売ってくれませんかね。。。
7日目は@nakagamiさんにPostgreSQLに接続するドライバをご紹介頂きました。
ぜひマイコン側で動かしてみたいと思います。
8日目は私からOLED液晶を使う方法を紹介しました。
SPI接続で紹介しましたが、13日目に@inachiさんにI2C接続でもご紹介頂けましたので合わせてご確認ください。
※このI2Cの液晶基板は先日秋月電子で取扱いが始まりましたね。
9日目は@inachiさんにmicro:bitとMicroPythonをご紹介頂きました。
今年の夏から日本でも発売が始まったmicro:bitです。
本文にもあるように小学生にはアルファベット入力は難しいという点は私の知り合いからも聞きました。
小学校でスクラッチ→中学校でmicropythonというステップアップの流れが良いかなーと思います。
10日目は私からDHT11センサーの扱い方を紹介しました。
精度では不満がありますが、安価に温度と湿度が取れるのはよいと思います。
11日目は@inachiさんにmicro:bitでもBLE機能が使えるかも...ということをご紹介頂きました。
今後に期待です。
12、14、15日目は私から以下をご紹介しました。
・ADコンバータ
・PycomのファームをESP32-Devkitに書き込む
・WipyとESP32-Devkitのピン配置
ESP32へのMicroPython適用はPycomのほうが進んでいます。
こちらの資産を活用できるのは有効ですが、国内で使えるDevkitで動作保証できるわけではないのでその点は注意とご了承ください。
16日目は@tshimizu8さんにCircuitPythonをご紹介頂きました。
adafruitがMicroPythonをforkしたのがCircuitPythonです。
彼らがリリースしているマイコンボードで動作します。
スイッチサイエンスでも取り扱いが始まりましたので試してみたい思います。
17~19日目は私のほうから以下を紹介しました。
・VSCodeでMicroPython
・BLEを試してみた
・AWS IoTに送信
Pycomが出しているVSCodeのプラグインとファームを試してみました。
VSCodeのプラグインは最新VerがリリースされたようでWindowsでも動作を確認しました。
BLEやAWS IoTとの連携なども簡単ではありますが動作の確認ができました。
20日は@sugita45さんにmicro:bitを紹介して頂きました。
もともと教育向けデバイスだけあってこのような子供向けの工作にもmicropythonto
micro:bitはぴったりですね。
もちろん大人も十二分に楽しめるコンテンツです。
21日と22日は@tshimizu8さんにWemosのLOLINボードを使いMicroPythonを実行する方法をご紹介頂きました。
wemosのボードESP8266のころからは完成度+コンパクトさから使い勝手が良くて使用していました。
miropythonが書き込み済みのLOLINボードが発売されていますが、ただこちらは技適が
ついていないESP32のようなのでご注意ください。
23日と24日は@inachiさんに記事を紹介頂きました。
micropythonを多くの方に使ってもらうためにも、エディタやドキュメントの充実は欠かせません。改めてありがとうございます。
駆け足ながら24日目までの投稿を振り返りました。
ご投稿頂いた皆様お疲れ様でした&ありがとうございました。
MicroPythonのこれから
さてマイコンでスクリプト言語を動作させるのはmicropythonだけではありません。
先達としてはやはりmrubyですね。
国内企業での活用、研究などの取り組みが盛んに進められています。
https://www.ipa.go.jp/files/000046423.pdf
http://swest.toppers.jp/SWEST15/data/s2c_proceeding.pdf
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1507/13/news008.html
mrubyがメリットとして掲げている組み込み開発の効率化はmicropythonでも全く同感だと思います。
例えばしまねソフト研究開発センターではmruby/cを用いて「防災・減災に向けた活用|河川の雨量・水位観測システム」の実証実験を行っているようです。1
micr:bitのような教育向け実績のみならずこのような実例も今後増えていけばいいなーと思います。
そのためにも今後とも情報発信に引き続き取り組んでいきたいと思います。
最後にZen of MicroPythonの言葉をご紹介して記事を終わりにします。
Code, (コード)
Hack it, (ハックしよう)
Less is more, (小さいほど豊かである)
Keep it simple, (単純にしよう)
Small is beautiful, (小さいことは美しい)
Be brave! Break things! Learn and have fun! (勇気を出そう! 前に進もう! 学び、楽しもう!)
Express yourself with MicroPython. (MicroPython で自分を表現しよう)
"Happy hacking! :-)
MicroPythonでがんがんハックしていきましょう!
来年のAdvent Calenderもよろしくお願い致します。
それではよいお年を。
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mrubyは日本発なので国内事例がヒットしたのでしょうか。micropythonの海外事例など 情報求むです ↩