結論
Rancher DesktopでPATHを自動追加する設定にしてると、kubectlなどのツールが強制的に~/.rd/binにあるものが使われます
ツールの向き先が変わることでバージョンなど意図しない挙動になることがあるので、PATHは手動で設定するのをお勧めします
環境
Rancher Desktop: Version 1.20.0
どういうことか
Rancher Desktopでは以下のような設定があります
この設定を入れてると.zshrcなどの末尾に以下のコードが挿入されます
### MANAGED BY RANCHER DESKTOP START (DO NOT EDIT)
export PATH="/Users/<USER>/.rd/bin:$PATH"
### MANAGED BY RANCHER DESKTOP END (DO NOT EDIT)
これによってkubectlなどのツールが~/.rd/binを使用するようになります
$ ls ~/.rd/bin
./ docker-credential-osxkeychain@
../ helm@
docker@ kubectl@
docker-buildx@ kuberlr@
docker-compose@ nerdctl@
docker-credential-ecr-login@ rdctl@
docker-credential-none@ spin@
Homebrewでkubectlをインストールしているのに、いつの間にか~/.rd/binにあるkubectlが使われてたという事象に遭遇したという背景です
解決策
PATHの設定はManualにして、.zshrcなどに自分で以下の設定を書いて優先度を下げればOK
export PATH=$PATH:$HOME/.rd/bin
