はじめに
こんにちは!
ITプロダクト開発チームの阪田です。
ポーラ・オルビスホールディングスに入社して2か月ほどたったので、現時点での所感を書いていこうと思います。
前職ではWeb系企業で約2年半、toC向けサービスのバックエンド開発を担当していました。
転職を検討する中で、「IT企業からメーカーのIT部門に移って、エンジニアとしてのキャリアは大丈夫なのか」という不安がありました。同じような懸念を持っている方に少しでも参考になれば幸いです。
転職前の不安
正直なところ、転職前は以下のような不安がありました。
- 自社開発のWeb系企業から、メーカーのIT部門に移ることでキャリアが別方向に行ってしまうのではないか
- 内製開発とはいえ、社内向けシステムの開発が中心で、技術的な成長が鈍化するのではないか
- いわゆる「社内SE」のような立ち位置になり、市場価値が下がるのではないか
Web系企業でtoCサービスを開発していた身としては、「メーカーのIT部門」という響きに対する漠然とした不安があったのは事実です。
なぜポーラ・オルビスホールディングスを選んだか
企業の安定性 × 初期フェーズの内製開発チーム
ポーラ・オルビスグループは創業100周年を目前に控えた企業です。一方で、内製開発チームは2023年に立ち上がったばかりで、まさに拡大フェーズにあります。
長い歴史を持つ企業の安定した基盤がありながら、チームとしてはスタートアップのような裁量の大きさがある——この「大手とベンチャーのいいとこ取り」のような環境に魅力を感じました。
化粧品業界への興味
実は学生時代、インターン先でメンズメイク関連のアプリ開発に携わっていました。また、周囲に化粧品業界で働いている人がいたこともあり、業界自体への関心がありました。
エンジニアとして「何を作るか」は重要な要素です。自分が興味を持てる領域でプロダクト開発に関われることは、大きなモチベーションになると考えました。
チームの技術発信から感じた熱量
転職活動中、チームのQiita記事をいくつか読みました。技術的な取り組みへの熱量や、チームとして成長しようとする姿勢が伝わってきて、「このチームで働きたい」と思えたことが決め手の一つでした。
私が入社を考えていたタイミングでは、例えば以下の記事を参考にしました。
第2回わいがや会を内製開発チームで行ってみた
https://qiita.com/yuki_nakamura_pohd/items/6463fabd55f76002d52f
内製開発エンジニアに必要な素養とは
https://qiita.com/hayakawa_POHD/items/e76340c1f2fcb251142d
2ヶ月働いてみて
裁量の大きさに驚いた
入社して最も驚いたのは、裁量の大きさです。
前職では、タスクはチームリーダーから割り振られるスタイルでした。サービス規模が大きかったこともあり、担当領域が細分化されており、バックエンドの中でも限られた範囲を担当していました。
一方、現職ではスプリントプランニングで計画したタスクの中から、メンバーが各自チケットを取っていくスタイルです。自分の意思でさまざまな領域にチャレンジできますし、ステークホルダーとの調整、設計、実装、テスト、リリースまで一貫して関わることができます。
2ヶ月で経験できたこと
入社2ヶ月で、ありがたいことに開発以外もいろいろ経験させてもらっています。
- 本番リリース対応(前職ではメンバーとのペアリリースが多く、自分主導でのリリースは未経験でした)
- 事業部門へのリリース内容の共有(資料作成から発表まで担当)
- スクラムイベントのファシリテーション
チームの技術レベルの高さ
チームメンバーの技術レベルは高いと感じています。ずば抜けたスーパーエンジニアがすべてを引っ張るというよりは、全員が平均的に高い水準にあり、レビューや技術的な議論から学ぶことが多いです。
新卒3年目の自分がチーム内で最も経験が浅いのですが、だからこそ吸収できることが多い環境だと感じています。
スクラム開発の丁寧さ
前職と比較して、スクラム開発がとても丁寧に運用されています。スプリントプランニングは時間をかけてしっかり議論しますし、デイリースクラムでは他メンバーのタスクについても一緒に考える機会があります。
この丁寧なプロセスのおかげで、チーム内で意見を出すことへの心理的な壁がなくなりました。日々の会話の中で自分の意見を発信し、チームに貢献できている実感があります。
技術への熱量
チーム全体として、技術向上への熱量が非常に高いです。
- 社内ツールを自主開発する「スプラッシュプロジェクト」
- 開発効率化に取り組む「アジャマイザープロジェクト」
- 定期的なLT会や勉強会の開催
- Qiitaでの技術発信や社外交流イベントへの参加
メインの業務とは別に、こうした取り組みが活発に行われています。この環境に身を置いていると、自然と技術力が向上していくだろうと感じています。
こんな人に向いていると思う
2ヶ月働いてみて、このチームは以下のような人に向いていると感じています。
- 裁量を持って幅広く経験したい人:タスクを自分で選び、上流から下流まで一貫して関われます
- 主体的に動ける人・動きたい人:受け身ではなく、自ら手を挙げてチャレンジする姿勢が求められます
- チームで成長したい人:技術的な議論やナレッジ共有が活発で、チーム全体で成長していく文化があります
逆に、決められたタスクを淡々とこなしたい人や、専門領域のみを深く極めたい人には、現時点のチームフェーズでは物足りなく感じるかもしれません。
おわりに
「IT企業からメーカーのIT部門に移ってキャリアは大丈夫なのか」という入社前の不安に対して、2ヶ月時点での答えは「環境を選ぶことが大事」です。
私が所属するITプロダクト開発チームは、技術への熱量が高く、裁量も大きく、エンジニアとして成長できる環境だと感じています。内製開発チームはまだ拡大フェーズにあり、これからどんどんチームが大きくなっていく予定です。そのフェーズに関われることにワクワクしています。
もし同じような不安を抱えている方がいれば、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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▼ 募集要項(カジュアル面談もお待ちしています!)
https://hrmos.co/pages/po-holdings/jobs