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なぜWeb系エンジニアが「化粧品メーカー」を選んだのか? 創業100年企業で挑む内製開発のリアル

Last updated at Posted at 2025-12-09

はじめに

こんにちは!
ITプロダクト開発チームの阪田です。

ポーラ・オルビスホールディングスに入社して2か月ほどたったので、現時点での所感を書いていこうと思います。

前職ではWeb系企業で約2年半、toC向けサービスのバックエンド開発を担当していました。

転職を検討する中で、「IT企業からメーカーのIT部門に移って、エンジニアとしてのキャリアは大丈夫なのか」という不安がありました。同じような懸念を持っている方に少しでも参考になれば幸いです。

転職前の不安

正直なところ、転職前は以下のような不安がありました。

  • 自社開発のWeb系企業から、メーカーのIT部門に移ることでキャリアが別方向に行ってしまうのではないか
  • 内製開発とはいえ、社内向けシステムの開発が中心で、技術的な成長が鈍化するのではないか
  • いわゆる「社内SE」のような立ち位置になり、市場価値が下がるのではないか

Web系企業でtoCサービスを開発していた身としては、「メーカーのIT部門」という響きに対する漠然とした不安があったのは事実です。

なぜポーラ・オルビスホールディングスを選んだか

企業の安定性 × 初期フェーズの内製開発チーム

ポーラ・オルビスグループは創業100周年を目前に控えた企業です。一方で、内製開発チームは2023年に立ち上がったばかりで、まさに拡大フェーズにあります。

長い歴史を持つ企業の安定した基盤がありながら、チームとしてはスタートアップのような裁量の大きさがある——この「大手とベンチャーのいいとこ取り」のような環境に魅力を感じました。

化粧品業界への興味

実は学生時代、インターン先でメンズメイク関連のアプリ開発に携わっていました。また、周囲に化粧品業界で働いている人がいたこともあり、業界自体への関心がありました。

エンジニアとして「何を作るか」は重要な要素です。自分が興味を持てる領域でプロダクト開発に関われることは、大きなモチベーションになると考えました。

チームの技術発信から感じた熱量

転職活動中、チームのQiita記事をいくつか読みました。技術的な取り組みへの熱量や、チームとして成長しようとする姿勢が伝わってきて、「このチームで働きたい」と思えたことが決め手の一つでした。

私が入社を考えていたタイミングでは、例えば以下の記事を参考にしました。

第2回わいがや会を内製開発チームで行ってみた
https://qiita.com/yuki_nakamura_pohd/items/6463fabd55f76002d52f
内製開発エンジニアに必要な素養とは
https://qiita.com/hayakawa_POHD/items/e76340c1f2fcb251142d

2ヶ月働いてみて

裁量の大きさに驚いた

入社して最も驚いたのは、裁量の大きさです。

前職では、タスクはチームリーダーから割り振られるスタイルでした。サービス規模が大きかったこともあり、担当領域が細分化されており、バックエンドの中でも限られた範囲を担当していました。

一方、現職ではスプリントプランニングで計画したタスクの中から、メンバーが各自チケットを取っていくスタイルです。自分の意思でさまざまな領域にチャレンジできますし、ステークホルダーとの調整、設計、実装、テスト、リリースまで一貫して関わることができます。

2ヶ月で経験できたこと

入社2ヶ月で、ありがたいことに開発以外もいろいろ経験させてもらっています。

  • 本番リリース対応(前職ではメンバーとのペアリリースが多く、自分主導でのリリースは未経験でした)
  • 事業部門へのリリース内容の共有(資料作成から発表まで担当)
  • スクラムイベントのファシリテーション

チームの技術レベルの高さ

チームメンバーの技術レベルは高いと感じています。ずば抜けたスーパーエンジニアがすべてを引っ張るというよりは、全員が平均的に高い水準にあり、レビューや技術的な議論から学ぶことが多いです。

新卒3年目の自分がチーム内で最も経験が浅いのですが、だからこそ吸収できることが多い環境だと感じています。

スクラム開発の丁寧さ

前職と比較して、スクラム開発がとても丁寧に運用されています。スプリントプランニングは時間をかけてしっかり議論しますし、デイリースクラムでは他メンバーのタスクについても一緒に考える機会があります。

この丁寧なプロセスのおかげで、チーム内で意見を出すことへの心理的な壁がなくなりました。日々の会話の中で自分の意見を発信し、チームに貢献できている実感があります。

技術への熱量

チーム全体として、技術向上への熱量が非常に高いです。

  • 社内ツールを自主開発する「スプラッシュプロジェクト」
  • 開発効率化に取り組む「アジャマイザープロジェクト」
  • 定期的なLT会や勉強会の開催
  • Qiitaでの技術発信や社外交流イベントへの参加

メインの業務とは別に、こうした取り組みが活発に行われています。この環境に身を置いていると、自然と技術力が向上していくだろうと感じています。

こんな人に向いていると思う

2ヶ月働いてみて、このチームは以下のような人に向いていると感じています。

  • 裁量を持って幅広く経験したい人:タスクを自分で選び、上流から下流まで一貫して関われます
  • 主体的に動ける人・動きたい人:受け身ではなく、自ら手を挙げてチャレンジする姿勢が求められます
  • チームで成長したい人:技術的な議論やナレッジ共有が活発で、チーム全体で成長していく文化があります

逆に、決められたタスクを淡々とこなしたい人や、専門領域のみを深く極めたい人には、現時点のチームフェーズでは物足りなく感じるかもしれません。

おわりに

「IT企業からメーカーのIT部門に移ってキャリアは大丈夫なのか」という入社前の不安に対して、2ヶ月時点での答えは「環境を選ぶことが大事」です。

私が所属するITプロダクト開発チームは、技術への熱量が高く、裁量も大きく、エンジニアとして成長できる環境だと感じています。内製開発チームはまだ拡大フェーズにあり、これからどんどんチームが大きくなっていく予定です。そのフェーズに関われることにワクワクしています。

もし同じような不安を抱えている方がいれば、この記事が少しでも参考になれば幸いです。


現在、ITプロダクト開発チームではエンジニアを募集しています。興味のある方は、ぜひ募集要項をご覧ください。

▼ 募集要項(カジュアル面談もお待ちしています!)
https://hrmos.co/pages/po-holdings/jobs

▼ チーム紹介記事
https://engineer.po-holdings.co.jp/articles/630/

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