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PHPAdvent Calendar 2021

Day 16

AWS SDK for PHP を使って画像アップロードをサクッと実装する

Last updated at Posted at 2021-12-16

この記事は PHP Advent Calendar 2021 16日目の記事です。

15日目の記事は@opyさん投稿の PHPによる疑似的なイミュータブルとムーブセマンティクスモドキ
17日目の記事は@iamyukihiroさん投稿の私用のLinuxサーバーに、PHPのビルトインサーバーをデプロイした話です。

本記事の概要

AWS SDK for PHP を用いて S3 の指定バケットへ画像アップロードをできるようにします。

  • AWS アカウント

を所持している前提で進めていきます。

1. 導入

今回使用するライブラリを導入します。

AWS SDK for PHP の導入

参考:Installing the AWS SDK for PHP Version 3 - AWS SDK for PHP

導入方法はいくつかありますが、今回はオーソドックスに Composer を使います。

やり方は簡単で、プロジェクトのベースディレクトリ内で

composer require aws/aws-sdk-php

コマンドを実行するだけです。
実行後、

composer show -i

等で表示されるパッケージ一覧の中に aws/aws-sdk-php が追加されていれば成功です。

phpdotenv の導入

環境変数設定のライブラリです。
後述するコードにて、phpdotenv を使用しているので、
未導入の方は

composer require vlucas/phpdotenv

にてライブラリ追加をしてください。

2. S3 にバケットを作る

バケットを作成します。
AWS マネジメントコンソールログイン後、S3を開き、バケット作成をします。

s3設定

ここではバケット名を php-advent2021-sdk-upload としています。
一意な名前が必要なので「被っているよ!!」と怒られたら、別の名前を設定しましょう。

リージョンは何処でも大丈夫ですが、どのリージョンを設定したか覚えておいて下さい。

その他設定はデフォルトで大丈夫です。

確認ができたら作成しましょう。

3. AWS にアクセスするための鍵情報を取得

参考:IAM ユーザーのアクセスキーの管理 - AWS Identity and Access Management

S3 に接続できるようにするため、

  • アクセスキー ID
  • シークレットアクセスキー

の2つが必要です。

セキュリティ認証情報画面を開き、**アクセスキー (アクセスキー ID とシークレットアクセスキー)**セクションを開きます。

アクセスキーセクション

新しいアクセスキーの作成を行った後、キーファイルのダウンロードをします。

mac-ss 2021-12-16 11.33.37.png

rootkey.csv というファイルがダウンロードできるので、
ファイルを開いてアクセスキー IDシークレットアクセスキー情報を確認しましょう。

env ファイルの作成

上記のアクセス情報を記述した .env ファイルを作成し、プロジェクトのディレクトリ内に配置しておきましょう。

AWS_ACCESS_KEY_ID="XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"
AWS_SECRET_ACCESS_KEY="XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"

AWS_ACCESS_KEY_IDアクセスキー ID
AWS_SECRET_ACCESS_KEYシークレットアクセスキー
の情報を記述します。

4. 実装

参考:Creating and Using Amazon S3 Buckets with the AWS SDK for PHP Version 3 - AWS SDK for PHP

以下、実際のコードです。

<?php
require './vendor/autoload.php';

use Aws\S3\Exception\S3Exception;
use Aws\S3\S3Client;

$dotenv = Dotenv\Dotenv::createImmutable(__DIR__);
$dotenv->safeLoad();

function main()
{
    $credentials = [
        'key'    => $_ENV['AWS_ACCESS_KEY_ID'],
        'secret' => $_ENV['AWS_SECRET_ACCESS_KEY'],
    ];

    $bucket        = 'php-advent2021-sdk-upload';
    $srcFilePath   = 'ソースファイルのディレクトリパスをここに記述';
    $extension     = pathinfo($srcFilePath, PATHINFO_EXTENSION);
    $key           = 'test' . '.' . $extension;

    try {
        $s3Client = new S3Client([
            'region'      => 'ap-northeast-1',
            'version'     => '2006-03-01',
            'credentials' => $credentials,
        ]);
        $result = $s3Client->putObject([
            'Bucket'     => $bucket,
            'Key'        => $key,
            'SourceFile' => $srcFilePath,
        ]);
    } catch (S3Exception $e) {
        echo $e->getMessage() . "\n";
    }

}

main();

$bucket には自身で作成したバケット名
$srcFilePath にはアップロードしたい画像ファイルのディレクトリパスを記述してください。

解説

必須のコードブロックは2つです。

S3 への接続

$s3Client = new S3Client([
  'region'      => 'ap-northeast-1',
  'version'     => '2006-03-01',
  'credentials' => $credentials,
]);

region はバケットを生成したリージョンを記述します。
version ではバージョン指定をします。バージョニング設定を有効化している場合以外はこのままで大丈夫です。
credentials には アクセスキー ID と シークレットアクセスキー を入れます。

S3 バケットへのアップロード

$result = $s3Client->putObject([
  'Bucket'     => $bucket,
  'Key'        => $key,
  'SourceFile' => $srcFilePath,
]);

Bucket にはアップロードするバケット名を記述します。

Keyバケット以下のファイルパス及びファイル名を設定します。
そのままでは拡張子なしのファイルがアップロードされてしまうので、 pathinfo で拡張子を取得し $extension に格納するようにしています。

SourceFile にはアップロードするファイルの絶対パスを指定します。


実行すると、S3のバケットへ画像がアップロードされました。

s3アップロード確認

まとめ

本記事のコードを応用すれば
**「クライアントから画像のパスが POST されたらアップロードする」**ような API も実現出来るので
是非活用してみてください。

ちなみに、この設定のままではアップロードした画像をブラウザで確認することができません
S3 バケットの**「ブロックパブリックアクセス設定」を適切に設定する**必要がありますのでご注意ください。
(デフォルトではパブリックアクセスがブロックされます)

画像の確認に関しては読み取り専用アクセス許可を付与すれば大丈夫です。

※要望が多ければこの辺りについて詳しくまとめようと思います。

アクセス設定の参考:

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