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Cursorとは(ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載第5回/25回)

Last updated at Posted at 2025-12-04

ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載について

この記事は、アドベントカレンダーを1人で完走する試みの5記事目です。

「AIモデルの進化、AIツールの進化が早すぎて着いていけない…
「このままではいけないと思って学びたいけど、どこから手を付けたらいいか分からない…」
「そしてこの先、AIに仕事が奪われてエンジニアでいられるかも不安…」
といった悩みを解決するためのアドベントカレンダーです。

AI駆動開発の基礎、現時点でのデファクト・スタンダードと言えるClaude Codeの基礎から応用、AI時代のキャリア論からAI推進までを取り扱います。

Cursorとは

CursorはIDE(統合開発環境)の1つで、2025年現在、AI駆動開発において最もメジャーなIDEです。
以下Qiita記事投稿数やGoogleトレンドを見ても、Claude Codeに次いで勢いを維持しています。

スクリーンショット 2025-12-02 22.28.02.png

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Cursorの画面例:
スクリーンショット 2025-12-03 7.51.36.png

おさらいですが、IDEとCLIについて、1日目の記事で語ったので引用します。

IDEは統合開発環境のことで、AI時代の前はVSCodeが代表でした。
CursorはVSCodeをforkして作られており、VSCodeの設定や拡張機能等を利用することができます。
初期はコード補完やAIへの質問ができる機能でしたが、現在はAIエージェントを中心に構成されており、複雑な指示を自律的に処理してくれます。

CLIはコマンドライン・インターフェースのことで、ターミナルから文字で指示を出します。
Claude Code登場以前のAI駆動開発はCursorやWindsurf等のIDEが主流でしたが、自動化やCI/CDの相性、ターミナルとの統合等の観点からCLI型のAIエージェントツールが一気に浸透しました。

記事執筆時点(2025年12月)のAI駆動開発において、IDEならCursor、CLIならClaude Codeがデファクト・スタンダードと言えます。

Cursorは、VSCode fork IDEの走りです。
記事執筆時点(2025年12月)では同じくWindsurf、Kiro、Antigravity等がありますが、2023年にリリースされたCursorはその先駆けと言えるでしょう。

VSCodeを元にしているため、使いやすいUI/UXを継承しつつ、設定や拡張機能をそのまま利用できることが特長です。それによってVSCodeユーザーが移行しやすく、一気にシェアを拡大しました。

Cursor 1.x

2025年、Cursorは進化を続けていました。
6月にはCursor 1.0がリリースされ、BugBotという自動コードレビュー機能、Background Agentで非同期エージェント実行、MCPの簡易セットアップ機能が実装されています。

この頃にはすでにAIエージェントも実装されていたため、コード補完をしてくれるIDEではなく、AIエージェントを中心としたIDEに生まれ変わっている状態でした。
まだ他のIDEやCLIが出始めの頃であり、エージェントの非同期化のように先進的な取り組みが多く見られました。

Claude Codeの躍進

2月にリサーチプレビュー版、5月に一般公開となったClaude Codeは、Cursorと別の方向で進化を遂げた競合製品となりました。

AIの登場以前、エンジニアはデファクト・スタンダードであるVSCodeでコーディングをしていました。
AI駆動開発の時代が到来してからはその流れを汲んだCursorがシェアを拡大しました。つまりIDEが主流であったことは変わっていなかったと言えます。
しかしClaude Codeはそこに一石を投じました。CLIツールという、一見すると時代に逆行するかのようなツールで市場を席巻しました。CLIであるがゆえに自動化やCI/CDとの相性が良く、軽量で既存のターミナルと統合されているため、VSCodeやCursorのターミナルから呼び出すことも可能でした。

結果として、AIエージェントを用いた開発はCursor一強ではなく、Claude Codeも併用あるいは乗り換えされるケースが増えていきました。

Cursor 2.x

Cursorは2025年10月、Cursor 2.0を発表しました。
それまでのエディタビューとは別に、エージェントビューが実装されました。
ChatGPTのようにエージェントとの対話ウィンドウが画面中央に設置され、サイドバーで複数のエージェント履歴を追えるレイアウトです。
これは改めて、「人間がコードを書く」ことから「エージェント中心に実装する」時代の転換と言えます。

スクリーンショット 2025-12-03 8.22.38.png

また、Cursor 2.0では異なるモデルのAIエージェントを並列実行できることも特長です。
速度に定評のあるCursor提供のComposer 1に加え、サードパーティ製のOpus/Sonnet、GPT、Gemini、Grok等に対し、同一プロンプトを投げて実装の差分を確認し、採用するコードを決めることができます。

スクリーンショット 2025-12-03 8.26.21.png

依然としてCursorは短期間に革新的な機能をリリースしており、今後も目が離せません。

Cursorの料金体系

Cursorは月額$20のProプラン、$60のPro+プラン、企業向けの$40Teamプラン等があります。
完全に定額ではなく、一定のモデル料を超えた分に関してはオンデマンド課金となり、後払い請求となる点は注意が必要です。

詳しくは公式をご確認ください。

最後に

現在AI駆動開発IDEにおけるデファクト・スタンダードと言えるCursorについて解説しました。
ですがその牙城も安泰ではなく、11月にGoogleがリリースした「Antigravity」が勢力図に変化をもたらす可能性があります。

明日はそのAntigravityというIDEについても触れていきます。

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Claude CodeとAntigravity中心にキャッチアップして、たまにQiitaやZennで発信しています。
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この記事は全て人間が書いています。一部画像生成はAIを利用しています。

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