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AI駆動開発とは(ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載第1回/25回)

Last updated at Posted at 2025-11-30

ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載について

この記事は、アドベントカレンダーを1人で完走する試みの1記事目です。

「AIモデルの進化、AIツールの進化が早すぎて着いていけない…
「このままではいけないと思って学びたいけど、どこから手を付けたらいいか分からない…」
「そしてこの先、AIに仕事が奪われてエンジニアでいられるかも不安…」
といった悩みを解決するためのアドベントカレンダーです。

AI駆動開発の基礎、現時点でのデファクト・スタンダードと言えるClaude Codeの基礎から応用、AI時代のキャリア論からAI推進までを取り扱います。

AI駆動開発とは

AI駆動開発とは、AIが補助ツールではなく、企画からデザイン、設計、開発、テスト、運用等の開発プロセス全体に渡り、AIと当たり前に協働している状態を指します。

2025年、エンジニアを取り巻く環境は一変しました

詳細は4日目の記事にて触れますが、年明け時点ではまだ、開発におけるAIは「AIアシスタント」が主流でした。すなわち人間がコードを書くことに対して、AIが補助をする役割です。

年末の現在はどうでしょうか。「AIアシスタントからAIエージェント」が当たり前となり、Claude Code, Codex, Devin, Antigravity等のツールが驚異的なスピードで進化を遂げています。

AIエージェントは高度な業務を自律的に遂行します。
結果として、AIアシスタント時代はAIを全く使わずにコーディングをしても生産性で追いつける可能性がありましたが、AIエージェント時代の現在、AIを利用するか否かで生産性は大きく差が生まれるようになりました。

エンジニア現場での実態

さて、エンジニア現場での実態はどうでしょうか。
LTイベントや懇親会でいろんな方と会話をしていると、組織での活用レベルは二極化が進んでいるように感じます。

一方ではAI-DLCを取り入れ、Claude CodeやKiroを使い、人間がほぼコードを書かない現場。
逆に一方では、AIを全く入れていない、あるいはAIアシスタントのコード補完に留まっている現場。
それに対し、会社のスピード感はもちろん、エンジニアのキャリアとして不安を抱えている方も多い印象があります。

AI駆動開発のレベル

AI駆動開発におけるレベルを、独自に5段階で分けてみます。

レベル0:【AIを導入していない】
AIを一切導入していない組織です。実は、ここが一番多い可能性すら感じています。
レガシーコードやプロダクトの特殊性を理由として掲げ、AIの学習利用やハルシネーションのリスクが強調されることで導入の目処が立っていないことが多い印象です。

レベル1:【AIアシスタント】
GitHub CopilotやCursorのいわゆるタブ補完をメインで利用しているケースです。
あくまでも人間が主である点から、AI活用においては導入初期と言えます。

レベル2:【AIエージェント基礎】
Claude CodeやCodexといったAIエージェントを導入できている状態です。
自然言語でやり取りを行い、AIが主となってコーディングが行われ、人間がチェックします。

レベル3:【AIエージェント応用】
MCPで業務を拡張し、カスタムコマンドやマルチエージェントを活用して並列開発を行い、生産性高く行えている状態です。
ここまで至っている組織はそもそも少数ですが、それを組織内で形式知として共有できているケースはさらに稀です。

レベル4:【バイブコーディング卒業】
バイブコーディングの品質に課題を感じ、SDD(仕様駆動開発)を導入した状態です。
仕様をしっかり文章化することでAIに実装させるアプローチで、レベル3をスキップしてレベル4に到達していることもあります。
KiroやSpec Kit, cc-sdd等を使っているケースが多いです。

レベル5:【組織・ワークフロー変革】
AI-DLC(AI駆動開発ライフサイクル)を導入したケースです。
レベル4までは個人単位で工夫可能で、スクラム開発にも適用可能です。
しかしそれは従来の「人間中心のワークフロー」に沿った制限の中であり、人間がボトルネックとなります。
そこでAIを中心としたワークフローや組織に作り変えた姿がレベル5です。
ここまで至っているケースは国内でもごくわずかで、成し遂げるためには未来の理想から考えたバックキャスティングの発想と、トップダウンのリーダーシップも必要となります。

最後に:本連載の想定読者および目指す地点

本連載では、主にレベル0〜1の方や組織を対象としています。
そのため、この記事で書いた用語(例:MCP, SDD, AI-DLCなど)が現時点で分からなくても問題ありません。
全部読み終えて実践すれば、一気に4〜5あたりを狙えるぐらいのクオリティを目指して、連載を進めます。

次回連載記事はこちら!

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この記事は全て人間が書いています。一部画像生成はAIを利用しています。

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