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2025年のAI駆動開発トレンド変化(ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載第4回/25回)

Last updated at Posted at 2025-12-03

ゼロから始めるAI駆動開発+Claude Code連載について

この記事は、アドベントカレンダーを1人で完走する試みの4記事目です。

「AIモデルの進化、AIツールの進化が早すぎて着いていけない…
「このままではいけないと思って学びたいけど、どこから手を付けたらいいか分からない…」
「そしてこの先、AIに仕事が奪われてエンジニアでいられるかも不安…」
といった悩みを解決するためのアドベントカレンダーです。

AI駆動開発の基礎、現時点でのデファクト・スタンダードと言えるClaude Codeの基礎から応用、AI時代のキャリア論からAI推進までを取り扱います。

2025年のAI駆動開発トレンド変化

2025年は、AI駆動開発において激動の1年でした。
以下画像は、昨日私が投稿したZennの記事から引用したものです。

スクリーンショット 2025-12-03 7.39.32.png

ざっくり1年を振り返ると、

  • AIアシスタントからAIエージェントへ
  • バイブコーディングの登場とその限界
  • AI中心への変革

となります。
詳しい解説は私の元記事をご参照いただきたいのですが、本記事では上記3点をかいつまんで解説します。

AIアシスタントからAIエージェントへ

AI駆動開発において「AIエージェント」が話題の中心になったのは、驚くことに2025年でした。
2024年まではAIアシスタントが多く、AIエージェントの活用は限定的でした。

AIアシスタントとは、人間の指示に従いタスクを実行する、補助的な存在のこと。
AIエージェントとは、自律的に判断し複雑なタスクを実行する存在のこと。

例えば、今書いているコードの続きをTabを押すだけで予測して代わりに書いてくれるタブ補完はAIアシスタントです。
対してAIエージェントは、実装したい機能を伝えたら既存のディレクトリ構造を見て構成を判断し、コードを書いた上で場合によっては自動でテストを行い、エラーが出たら修正までする等、複雑なタスクを複合的に自律実行します。

その中でも、流れを特に大きく変えたのはClaude Codeでした。
Claude Codeはリリースされた2月当初、(少なくとも)国内で大きな話題にはなりませんでした。
ですが5月、流れが大きく変わります。以下2つのグラフを見ても、その勢いは顕著です。

スクリーンショット 2025-12-02 22.28.02.png

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記事執筆時点(2025年12月)、Claude Codeは依然としてAI駆動開発の中心に存在します。
なぜClaude Codeが5月に爆発的な伸びを示したのかは、【7日目の記事】にて言及します。

バイブコーディングの登場とその限界

Claude CodeによってAIエージェントが浸透していく中で、「バイブコーディング」という言葉も浸透していきました。バイブコーディングはvibe(雰囲気)でコーディングすることで、要件定義や設計を踏まないケースも多く、自然言語でAIエージェントと対話して実装を進める開発手法です。

ですがそれではプログラムの品質が安定しない問題に直面したのが、6〜8月頃です。いわゆる上流工程、要件定義や設計をしっかりせずに実装から入ると失敗するという、いわばシステム開発における基礎を軽視したバイブコーディングの限界が見えてきた時期でした。

そこに一石を投じたのが、AWSから登場したIDE「Kiro」でした。KiroはSDD(仕様駆動開発)という新しい手法を提唱しました(詳細は22日目の記事で解説)。いきなりコードを書きはじめるのではなく、要件定義や設計を資料に落とし込むプロセスを経てからAIに実装させるアプローチです。

AI中心への変革

バイブコーディングの延長線ではなく、AI中心へ変革していく必要性は、2025年夏以降に加速します。

AWSは同時期にAI-DLC(AI駆動開発ライフサイクル)という概念も提唱しました(詳細は23日目の記事で解説)。従来のワークフローは人間を中心としたコミュニケーションや手続きであったため、AIを中心としたワークフローを再設計した概念です。

その後もAI駆動開発はClaude Codeを中心に発展が進みます。
そんな中、11月にGoogleが満を持して新しいIDE「Antigravity」を発表しました。
AntigravityはChromeを提供しているGoogleの強みを活かし、AIエージェントの指示から実装完了までの流れで自然にブラウザテストも組み込んでいます。Antigravityは6日目の記事で解説します。

これら流れから、開発者体験やワークフローを「AI中心に据えて作り変える」流れが出てきています。
2026年はこの流れが加速し、いよいよ一部業務をAIに置き換えるのではなく、AI中心としたワークフローの再構築がトレンドとなっていく予感がします。

最後に

2025年のAI駆動開発トレンド変化を見てきました。
改めて1年で環境が激変したため、ここに追従できていないエンジニアが多いとみられます。

また、LTイベントで直接お話した方からよく聞かれたのは「デファクト決まるまで待ってたけど、そろそろ動かないとまずいかも」という声でした。あまりにも入れ替わりが激しい状況なのでどれか一つを学んでも、それがすぐに陳腐化することを恐れて動かない方も多いように感じます。
ですが徐々にデファクト・スタンダードは決まりつつあるため、この連載を機にAI駆動開発を始めてみていただきたいです。

次回はIDEでよく使われているCursorを取り上げます。

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この記事は全て人間が書いています。一部画像生成はAIを利用しています。

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