0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

rex0220 印刷屋プラグイン - 組織図を PDF にする(詳細画面の手順と設定画面の紹介)

0
Last updated at Posted at 2026-10-20

「印刷屋プラグイン」は、kintone のレコードから HTML・CSS・計算式で帳票を組み立てて、PDF にするプラグインです。

本記事では、組織図を例にして、次の 2 つを紹介します。

  • 詳細画面から組織図の PDF を作る手順
  • 組織図を作っているプラグイン設定画面の見方

下は、kintone アプリのテーブルから組み立てた組織図です。社長・部・課の箱と線、組織ごとの TEL・メール・メンバーが入っています。

組織図のプレビュー(2027年1月1日現在。部が 5 つ)

この組織図の設計とアプリの作り方(AI に設計させてから、アプリを作らせた流れ)は、rex0220 印刷屋プラグイン - AI(Claude Desktop)に組織図を設計させてから、アプリを作らせる にまとめています。本記事は、できあがった組織図を使う側と、設定を読む側の入門です。


使うアプリ

アプリ「組織図(印刷屋)」は、1 レコードが 1 つの版(〇年〇月〇日現在の組織図) です。異動のたびにレコードを足していけば、過去の組織図も残ります。

組織図アプリの一覧(基準日ごとに 3 件)

項目 型 組織図での使い道
基準日 日付 見出しの「〇年〇月〇日現在」、PDF のファイル名
会社名・作成部署 文字列(1行) 右下の「株式会社サンプル 総務部作成」
組織(テーブル) テーブル 1 行が 1 つの組織(社長・部・課)
 組織コード・親組織コード 文字列(1行) 箱の親子関係。親組織コードが空の行が最上位
 組織名・役職・氏名 文字列(1行) 箱の見出しと「部長 佐藤 一郎」
 TEL・メール リンク 箱の連絡先
 メンバー(1行1名) 文字列(複数行) 箱の下の段に並べる名前

氏名・電話番号・メールは、すべて架空です(番号は 03-0000-xxxx、ドメインは例示用の example.jp)。


詳細画面から PDF を作る

手順

  1. 一覧から、PDF にしたい版のレコード(例: 基準日 2027-01-01)を開く

  2. 詳細画面の上にある「組織図」ボタンを押す

    詳細画面 — 上に「組織図」「組織図 (2)」のボタン

  3. プレビューが開くので、組織図を確かめる。上の段には、左から「キャンセル」、PDF を作るボタン(ボタン名と同じ「組織図」)、ボタンの概要(組織図の PDF を作ります)、PDF の行き先(pdf ダウンロード)が並ぶ

  4. 上の段の「組織図」ボタンを押すと PDF(A4 横の 1 ページ)ができて、ダウンロードされる。ファイル名は基準日から作る 組織図-20270101.pdf。PDF ができると、プレビューが閉じて詳細画面に戻る

  5. 作らずに戻るときは「キャンセル」

このアプリの組織図は PDF の保存先(添付ファイル項目)を決めていないので、ダウンロードになります。保存先を決めたボタンでは、PDF がレコードの添付ファイル項目に保存されます。

「組織図」と「組織図 (2)」の違い

詳細画面には、ボタンが 2 つあります。基準日 2027-01-01 のレコードは部が 5 つあるので、プレビューで比べると違いがわかります。

「組織図」のプレビューでは、右端の経理部の箱が用紙からはみ出て、切れています。PDF にしても、同じように切れます。

「組織図」のプレビュー — 右端の経理部が切れる

「組織図 (2)」は、部・課の箱の幅に上限(220px)を付けて、列が狭いときは箱が縮むようにした版です。5 つの部が用紙に収まります(記事の先頭の画像)。

印刷屋の帳票は、1 ページが用紙の大きさに固定で、はみ出た部分は切れます。組織の数が増えたときは、PDF を作る前にプレビューで端まで入っているかを確かめてください。


プラグイン設定画面

ここからは、組織図を作っている設定を見ていきます。設定画面はアプリの管理者が開きます。

開き方

アプリの設定 → 「プラグイン」で、印刷屋の行の「設定」(歯車)を押します。

アプリの設定のプラグイン — 印刷屋の歯車から設定画面へ

プラグインを kintone に読み込んでアプリに追加するまでの手順と、機能の全体は rex0220 印刷屋プラグイン を参照してください。

画面の全体

プラグイン設定画面 — 1 行が 1 つのボタン

上から、タイトル行、ツールバー、ボタンの一覧、保存の行です。画面右上の「?」で、各部の説明を開けます。

タイトル行(すべてのボタンに共通)

部分 内容
NOTE 設定の一言メモ。この組織図では「テーブル「組織」の親子関係(組織コード / 親組織コード)から社長・部・課を組み立てる」
説明 設定の説明の文章(「説明」ボタンで編集)
外部参照を許可 チェックしないと、kintone 以外への読み込み(画像・CSS・iframe・リンク)とスクリプトを、描画の前に外す。組織図はチェックなし

ツールバー(すべてのボタンに共通)

部分 内容
プラグイン有効 外すと、全部のボタンが出ない
列 表に出す列のグループを切り替える(標準・行制御・多言語・画面・権限)。表示の切り替えだけで、設定には入らない
共通CSS チェックすると、「共通CSS」ボタンで設定した CSS を全部のボタンの帳票に使う
Web フォント PC・Mac・スマホで同じ書体にしたいときに使う。スマホの詳細画面のボタンは、これが有効なときだけ出る
一覧: 選択レコードのみ 一覧の一括処理で、チェックしたレコードだけを対象にする初期値
メニュー チェックしたボタンを「印刷屋」メニューにまとめる

ボタンの一覧(1 行が 1 つのボタン)

列 内容
左端のチェック このボタンを使う。外した行のボタンは出ない(設定は残る)
ボタン名 詳細画面に出るボタンの名前(「組織図」「組織図 (2)」)
概要 プレビューの上の段に出る説明(「組織図の PDF を作ります」)
備考 設定者のメモ(利用者の画面には出ない)
一覧 一覧画面のボタンにする(表示中のレコードをまとめて 1 つの PDF に)。組織図は詳細画面のボタンなのでチェックなし
HTML 帳票の HTML・CSS・計算式と、用紙・PDF の保存先。セルを押すと HTML 設定が開く
更新項目(計算式) PDF を作るときに更新するレコードの項目。組織図では使っていない

このアプリには、ほかの試しのボタン(3〜5 行目)も残っていますが、左端のチェックを外しているので詳細画面には出ません。

保存の行

「保存する」で設定を保存します。「運用環境に反映」をチェックしておくと、保存した後にアプリも更新されます。右の 3 つのアイコンは、「設定をダウンロード」「設定をアップロード」「設定をクリップボードにコピー」(Markdown の文章で、人が読む用)です。

HTML 設定(組織図の中身)

ボタンの一覧で、「組織図」の行の HTML のセルを押すと、HTML 設定が開きます。

HTML 設定 — 用紙、保存先、押したときの動きと、3 つの行

上の段

部分 組織図の設定 内容
ページサイズ・向き・解像度(DPI) A4・横・96 右に画面上の大きさ(1123x794 px)が出る。帳票の CSS の幅と余白は、この大きさに合わせる
ファイル --- PDF を保存する添付ファイル項目。「---」ならダウンロード
ボタンを押したとき プレビューを表示する ほかに「確認してから作成する」「すぐに作成する」(プレビューを出さずに PDF を作る)

行(チェックした行を上から使う)

行 組織図の設定
1. ボタン表示条件 空(いつもボタンを出す)。計算式を書くと、結果が真のレコードだけにボタンを出す
2. ファイル名 "組織図-" & DATE_FORMAT(基準日, "YYYYMMDD") & ".pdf"
3. 本文 CSS・HTML・計算式で組織図を組み立てる

3 行目の HTML 欄は、ページの枠だけのテンプレートです。class="rex0220-pcraft-page" の要素 1 つが、PDF の 1 ページになります。

<div class="rex0220-pcraft-page">
  <div class="oc-head"><div class="oc-title">組織図</div><div class="oc-date">${DATE_FORMAT(基準日, "YYYY年M月D日")}現在</div></div>
  ##chart##
  <div class="oc-foot">${ESC_HTML(会社名)} ${ESC_HTML(作成部署)}作成</div>
</div>
  • ${…} は、レコードの値(計算式の結果)で置き換わります。文字列の項目は ESC_HTML を通して差し込みます
  • ##chart## は目印です。計算式欄で組み立てた組織図の HTML に置き換えます

計算式欄の骨組みは次のとおりです(中身は省略しています)。

LET(orgs, …テーブル「組織」の行を、辞書の配列にする…,
  LET(root, …親組織コードが空の行(最上位)…,
    LET(chart, TAGS_HTML(…社長の箱の下に部の箱、部の箱の下に課の箱を並べる…),
      REPLACE($html, "##chart##", chart))))

計算式欄では、HTML 欄の結果を $html で受け取れます。最後の REPLACE で、目印の ##chart## を組み立てた組織図に置き換えて、この行の出力にしています。箱をつなぐ線は、CSS 欄の ::before / ::after で引いています(3 行目の備考より)。

設定を変えるとき

設定画面の「?」には、設定を変えるときのおすすめの運用が載っています。

  1. 変える前に「設定をダウンロード」で JSON を控える(戻すときは「設定をアップロード」で読み込む)
  2. NOTE に変更の要点を書く
  3. 保存した後、「設定をクリップボードにコピー」した Markdown を変更の記録として残す

「組織図 (2)」のように、ボタンを 1 つ増やして直した版を並べておくと、同じレコードのプレビューで前と後を比べられます。


まとめ

  • 組織図の PDF は、詳細画面のボタン → プレビューで確かめる → 上の段のボタン、の 3 ステップで作れる
  • 1 ページは用紙の大きさに固定。組織が増えたら、プレビューで端まで入っているかを確かめる
  • 設定画面は、1 行が 1 つのボタン。HTML のセルから、用紙・保存先・押したときの動きと、帳票の CSS・HTML・計算式を開ける
  • 組織図は、HTML 欄のテンプレートの目印(##chart##)を、計算式で組み立てた図に置き換えて作っている

関連記事

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?