2021年8月に書いたFirefox OSの軌跡のコメント欄で、どうやって英語の情報収集しているか教えてほしいと聞かれたので書いてみたものです。
なんで1年も経ってるんだよ。
いやー1週間で8割方書いてたんだけど、どうにも話が面白くならなくてそのまま寝かせてたんですよね。
なお寝かせたら熟成して面白くなったかというと別にそんなことはないです。
それどころか放置しすぎたせいで元コメントの人も呆れて消えてしまい、私が謎の独り言を言ってるだけに見えてしまうという悲劇。
はじめに
キャリアアップ?
スキルアップ?
キャッチアップ?
知るか。
そもそも私は『トレンドに追いつくため常に広く深く情報収集していかねばならない』みたいなことは全く考えてないので、毎日定期的に見て回ってチェックして、なんて面倒なことはやっていません。
気が向いたときにだらだら眺める程度です。
というか勉強なんてしたくないし仕事なんてもっとしたくない。
毎日ぐったりして不労所得でだらだら暮らしたいんだ。
いくら上を目指したところでどうせ数十年後には全て無に帰すんだからどうでもいいじゃない。
よく見る情報源など
ブックマークに入っていたりいなかったり、よく見たり見なかったりするサイト。
PHP RFC と #externals
ぺちぱーなので。
PHP RFCはその名のとおり、次のPHPに入る機能や入れたい機能を作るための場所です。
JavaScriptで言うところのTC39と同じような立場のところです。
#externals
はそのRFCや、その他のロードマップなどに関する意見交換を行うメーリングリストです。
実体はphp.internalsなのですが、この本家は恐ろしく見辛いので基本的にラッパーの#externals
のほうを見ています。
この2カ所とGitHubのPHPソースを見ておけば、PHPの最前線はだいたい外さず把握することができるでしょう。
dev.to
レスポンスちょー早いってことでも有名なサイトですね。
ざっくり言うと海外版Qiitaです。
規模は段違いですが。
また投稿基準がQiitaより緩めで雑談やアフィリエイトとかも可能なので、どちらかというとZennとかNoteくらいの立ち位置というのが適切かもしれません。
ここのWeeklyランキングやLatest新着順あたりを軽く眺めて、なにか面白そうなものがあったら目を通してみるというのが海外記事の基本的な情報源です。
Menthas
様々なWebサイトから情報記事をなんやかんやして自動抽出してるサービスです。
幅広く多くのサイトから探してくれるので、情報源の蛸壺化を防いでくれます。
ITMedia
情報源というより読み物として見るのが大半ですね。
疲れているときのねとらぼ生物部。
大半は毒にも薬にもならない読み物ですが、たまーに妙に深く突っ込んだ記事があって、そういうのは見てて面白いです。
ただページングが多すぎて鬱陶しいのはどうにかしてくれ。
スラド
住人なので。
ただまあ、正直なところ情報源として役に立つことはもうほとんどありません。
あとコメントシステムが欠陥なのでいい加減どうにかしてほしいところ。
等のSNSを情報源にしてる人もよくいるみたいですが、なんで息抜きでまで勉強しなくちゃならないんですかね。
ちなみに私のフォローしてる人はこちらです。
技術っぽい人ほぼいない。
Wireless・のおと
サイレックスのWebサイト内の1コーナー。
いやーここの記事がマジで面白いんですよ。
中身が高度すぎるので知識の役に立つかと言ったら立ちませんが。
更新が滞ってるのが残念。
Gigazine / Gizmodo / TechChrunch / Technoedge 等ニュースサイト
自発的に行くことはあんまりありません。
調べ物をしていて検索等で引っかかったら目を通すってかんじですね。
海外記事を紹介・要約してくれていたりして便利なのですが、原文当たってみたら全然そんなこと言ってねーじゃんってなることも稀にあるので気を付ける必要があります。
まあ、私の適当訳よりはよっぽど当てになるとは思いますけどね。
実例でいえばFLoCの記事でGigazineがめっちゃ役に立ちました。
PHP Weekly NEWS
PHP関連の新着情報などを週1で送ってきてくれるメルマガ。
ぺちぱーなのでPHPの受動的情報源のひとつくらい持っておかないとな、ということで登録はしてあるのですが、正直あんまり見ていません。
各情報源で気になった記事が目に入ったら、キーワードでGoogle検索して詳細な記載を探すというのが定番の流れです。
ただ最近は検索精度が落ちていると感じることが本当によくあります。
検索ワードを無視して全く関係ないサイトばっかり拾ってきたり、公式サイトが2ページ目以降に落とされていたり、SEOやワードサラダによるゴミしか出てこないなんてことも頻繁にあります。
そろそろ次世代の検索エンジンが必要。
使用ツール
サクラエディタ。
ほぼ全てのテキストをサクラエディタで記述しています。
しかも記事ごとにファイルを分けたりはせず、書きかけの記事は全て1ファイルで管理しています。
ファイルの行き来が面倒なら行き来しなければいいじゃない。
記事をどうやって行ったり来たりしているかというと、テキストトピックツリーを使っています。
こんなかんじでタイトルが並びます。
記事名をクリックすればそこに飛ぶので、まあ見出しみたいなものです。
なお予備の記事がたくさんあるように見えますが、大半はタイトルが書いてあるだけで中身は入ってません。
アイデアを思いついたときに書き留めておいて、気が向いたら追記していくかんじです。
このスタイルのせいで、書き上げたころにはすっかり時期を逃してしまってそのままお蔵入り、なんてことも時々あります。
コードについてはだいたいVSCodeで記述しています。
実例
sradでApple、Safariへ一部Web API実装を拒否。個人が特定できるとしてを読んだ。
もしかしたらGigazineが先だったかもしれない。
概要はわかったが、個々のAPIについてそれぞれどんなAPIなのかは記載されていなかったので調べてみることにした。
調べた結果を、Safariは危険なJavaScriptに対応しないとして公開した。
Safariはこうだったけど他のブラウザはどうなんだろうと調べてみたところ、FirefoxはMozilla Specification Positionsというリストを公開していた。
リストの内容をまとめてFirefoxは危険なJavaScriptに対応しないの記事にした。
後者の記事を書くための調査中に、The Story of Firefox OSというストーリーが目に入った。
さすがにどの経路で見つけたかまでは覚えていない。
ちょっと読んでみたところ面白そうだったので、和訳してFirefox OSの軌跡として公開した。
とまあだいたいこんなかんじで、
・何か気になることを見つけたら調べてみる
・調査過程で別の気になることが見つかる
・その気になることを調べる過程で(無限ループ)
というのがよくある展開です。
ほんやくチーム
翻訳許可
個人による記事で気になるものを見つけたら、とりあえずTwitterやコメント欄などで日本語訳してよいか尋ねてみます。
回答率は8割、無回答2割といったかんじです。
回答をくれたときは、今までのところは一切の例外なく翻訳OKです。
駄目ですって回答されたことはこれまで一度もありません。
わざわざ断るくらいなら無視するということでしょう。
許可ついでにほぼ毎回言われるのが、
・元記事URLとクレジット明記しろ
・公開したら連絡くれ
です。
まあこのへんは当然ですね。
訳す
英検3級パワーの出番です。
普段物事を考えるとき、みんな脳内では日本語で思考していると思います。
本当に英語のできる人というのは、これを英語に切り替えることのできる人です。
脳内でも英語で思考するというわけですね。
私は純然たる日本語脳なので、そんなことは微塵もできません。
英語の文章そのままでは全く理解できません。
脳内で日本語変換して読んでいます。
さて訳し方ですが、とりあえずDeepL翻訳に突っ込んで概要を把握しつつ、最終的には全て自力で訳します。
DeepLは翻訳精度高い高いと言われていますが、そこまででもないと感じることが時々あります。
特に長文のときに顕著なのですが、段落ひとつまるごと翻訳をすっ飛ばしたり、『○○するつもりはない』を『○○するつもりだ』と正反対に訳したりとか平然とやってくるんですよね。
うむ、むしろ人間っぽくて逆に精度高いのかもしれない。
そんなわけで、いくら精度が高いと言っても何も考えず鵜呑みにするのはとても危険なので、参考にしつつも結局のところは自分で確認することが必要です。
まとめる
直訳そのまんまだと、英語としては自然なのかもしれないけど(本当に自然なのかはわからない)日本語としては不自然な文章になったりします。
そういうところは適宜順序を入れ替えたり説明を補ったりします。
さらにそれでも意味が通らないようなところは、段落丸ごとカットしたり文章を抄訳したりとかも時々やります。
別に全訳とかじゃないのでこのあたりは適当です。
公開
公開してもいいかなーくらいにできあがった記事は、とりあえずQiitaの下書きに突っ込みます。
書き上げた記事をすぐに公開するということはほとんどなく、大抵は数日以上寝かせます。
その間に気になるところを書き直したり、間違いの修正をしたりするわけですね。
そして最後に公開ですが、ここ最近は月曜公開というパターンになっています。
これは期限を決めないといつまでもそのまま放置しがちなので、自分の中で区切りにしているというだけであって、月曜である必然性は特にありません。
そして、何故かやっぱり公開直後に新たな誤字脱字が見つかるわけです。
終わりに
ということで書いてみたけどいったい誰の参考になるんだろう。
あと後半『どうやって英語の情報収集しているか』って主題から外れて記事の書き方になっている気がするけどまあ気にしない。
QiitaZineのインタビューや他の記事でも取り上げられている人などによく見られがちな、最新技術!チャレンジ精神!好奇心向上心!みたいなものは私にはありません。
金のために仕方なく仕事しているだけです。
早いところ宝くじで一等当てて引きこもりたいですね。
まあ、このQiitaで書いてる記事はこれまで1円にもなってないので、なんで書いてるんだって言われたら、なんでなんですかね?