本記事は「Azure Advent Calendar 2020」の17日目のmikaka360さんの代替え記事です。
本記事について
2020年12月16日(水)にオンラインで開催された「第30回 Tokyo Jazug Night (Online)」での私の発表スライドを加筆&最新化したものです。
AZ-900に興味のある方やこれから受験する方へ何らかのお役に立てるかと思い、投稿させて頂きました。
Exam AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals
マイクロソフト認定「Azure Fundamentals」を取得するためのオンライン試験教科で、名前の通り「Azureの基礎」を学ぶ&学べる、最初の資格試験です。
3月〜:Azure SDK for Goへの取り組みを開始
「Azure SDK」は、プログラミングでAzureサービスを扱うための仕組みで、「Go」は、Google社発のオープンソースの汎用プログラミング言語です。
今年からGoでAzureを扱って行くぞ!と、まずは公式ドキュメントの読み進めからはじめました。
いざ始めてみたものの
Azureは初めてということもあり、知らない言葉や仕組みが次々と...ひとつずつ調べながら進めて行くことに。調べた結果はQiitaにタグ「azuregojp」で投稿しました。
6〜8月:READMEの翻訳
Azure SDK for Go関連のドキュメントを日本語訳することで、Azureの理解も深まりました。
- 6月7日:Azure SDK for GoのGitHubのREADMEの日本語訳をv43.0.0に最新化
- 6月13日:GitHubのAzure/go-autorestのREADME(v14.1.1)を日本語訳
- 8月16日:Azure SDKsのGo Guidelines(現在ドラフト版)を日本語訳
6月:Microsoft Azure Virtual Training Day: Fundamentalsを受講
Azureの基礎を体系的に学べる無料セミナーということで、6月25,26日に受講しました。
講義は事前録画ですがスライドだけでなくホワイトボードも使って解説されてわかりやすかったですし、チャットも用意されていてリアルタイムで質疑応答することもできました。
AZ-900を無料で受験できる特典付きだったため、ここで少し受験も意識するキッカケになりました。
無料セミナーは月に2、3回の頻度で開催されています。
7月〜:ITイベントで登壇
Microsoft/Azure x Goを広めるべく、Azure SDK for Goで学んだことを登壇という形でアウトプットしました。
発表資料を作成するために色々と調査を行う段階で、コアサービスを中心としたAzureの理解が深まりました。
- 7月8日:de:code夏まつり #3
- 8月8日:de:code夏まつり the FINAL
- 9月12日:Shizuoka.go Vol.16(オンライン)
- 9月30日:★祝★Japan Azure User Group 10周年
- 11月3日:合同勉強会 in 大都会岡山 -2020 Winter Online-
- 12月16日:第30回 Tokyo Jazug Night (Online)
7月〜:ITイベントに参加
知らない技術やサービスでも、Azureに関するものならとにかく参加して見聞きすることで、Azure SDK for Go関連以外での情報を知り得えました。(Cosmos DB、など)
コミュニティ主催のITイベントは無料のものが多く、また、昨今の事情でオンライン開催が主流となっているため、地方からでも参加できる機会が増えています。
- 7月23日:Hack Azure! #2 Ask the Geeks - Cosmos DB 編
- 8月1,2日:de:code 2020(開催期間:6月17日 – 7月17日)
- 9月25日:Hack Azure! #3 Catch up Ignite 2020 Azure updates
- 9月26日:Azure Rock Star Community Day #1 - Hello World!
- 11月20日:Azure Tech Lab #8 - Re:Born
11月:受験を決意
仕事も落ち着いて考える時間や学習する時間ができ、また、次の理由もあってAZ-900の受験を決意しました。
- 12月21日ごろに日本語版の試験内容が少し変更になる。
- 6月の無料セミナーで頂いた受験無料特典の期限が迫る。
- これまでの活動を通じて得られた自分のAzure力を測る。
11〜12月:試験に関するMicrosoft Learnの受講を開始
「Microsoft Learn」は公式の無料eラーニングで、AZ-900に関するラーニングパスも提供されているため、それらに取り組みました。
- 新版:試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals - Learn | Microsoft Docs
- 旧版:Azure の基礎ラーニング パス - Learn | Microsoft Docs(2021年1月31日に終了)
旧版は12モジュール全て、新版は時間の都合で半分の3モジュールまで、行いました。
挫折しそうになった時は
「Japan Microsoft Learn User Group」主催のもくもく会に参加して、学習する機会や時間、モチベーションを確保しました。
11〜12月:書籍(テキスト&問題集)に取り組む
書籍「合格対策 Microsoft認定 AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals テキスト&問題集」を購入し、受験までに4周こなしました。これによりAzure SDK for Go、各種イベント、セミナー、MS Learn以外で知っておくべき知識や情報を回収しました。
書籍内にて、筆者は「受験に特化した試験対策本である」と謳っていますが、個人的にはAzureの基礎を体系的に学べる良書でした。
12月:受験
試験は自宅でも受験可能ですが、カメラを設置したり試験官との会話が遅延するなどの話があり、私は試験会場にて受験しました。
- 12月11日:AZ-900合格&「Azure Fundamentals」取得
まとめ
私の学習法は、受験ありきでスタートした訳ではないため「無理なく、自然に」進めることができました。
- 「Azure SDK for Go」や成果発表で色々と調べているうちに、コアサービス関連の知識を習得。
- 残りは「Microsoft Learn」や試験対策本に取り組むことで、コアサービス以外の知識を補完。
AZ-900は、基礎レベルのため軽視されがちですが「たかが基礎、されど基礎」、もっとちゃんと評価されるべきだと思っています。
- Microsoft社員にも取得が推奨されている認定資格です。
- 結果的に「Azureの基礎」を「体系的」に学べる良い資格です。
AZ-900試験:最新情報(?)
日程的に私は旧版だと思って受験しましたが、どうやら新版だったようです。
- 問題数は旧版(44問?)より少なかったです。
- 差異は少なく、これまでのコンテンツでの学習で大丈夫かと。
- 個人的には管理ツール(manegement tools)周りが弱かったですね。