プログラム可能ことでターゲットプラットフォームのためのコンパイラがあれば、何でもできます。
javascript と node.js の関係とは違います。javascript はスクリプト型言語で、node.js は実行環境 (ランタイム) です。
Rust はコンパイル型言語なので、コンパイルは必要ですが、コンパイルされてできるバイナリファイルの実行には基本的にランタイムは必要ありません。
現状、Rust の主な用途はシステムプログラミング (OSやミドルウェアなどの低レイヤ) です。C言語やC++がよく使われる領域です。
もともと Rust は Firefox の中核を書き直すために作られました。Microsoft では OS のコンポーネントを Rust で書き換える実験をしています。Linux のカーネルの開発でも使ってみてはどうかと議論と準備が進んでいます。
こういった領域はパフォーマンスの要件が非常に高く、メモリ安全性も重要だったりします。高速性はコンパイラ型の強みとゼロコスト抽象化から、メモリ安全性は借用チェッカーによって実現されています。
Rust は、普通にコンパイルしてバックエンドサーバーにデプロイすればサーバ処理できます。また、Webassembly のおかげでブラウザ上で処理することもできます。
しかし、だからといってフル Rust スタックな Web サービスを作るかは落ち着いて考えましょう。他の言語やフレームワークが築き上げてきたものは膨大で、それらについて Rust とそれを利用したフレームワークたちは追いついてません。
特に僕ら一般的な開発者が直接扱うアプリケーションレイヤはビジネスロジックやデータマネジメント、外部サービス連携などに注力しますが、これらは現状のフレームワークで満足できています。Rust を使うほど性能やメモリ安全性に飢えているアプリケーションはそうそうないでしょう。
DBMS を新たに作る、Bind に代わる DNS を新たに作る、Deno のようなランタイムを新たに作るなど、インフラやミドルウェアと言われる領域での仕事なら Rust は早めに広がっていくのではと個人的に思います。