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T12ステーションはんだごてHack(その1)ビルド環境構築

Last updated at Posted at 2021-12-15

はじめに

Hack に使える T12 ステーションはんだごてオリジナルキットAV TOKYOはんだごてを組み立てました。
image.png
このはんだごてのコントローラのCPUはSTM32で、ST-Link経由でファームの書き換えが可能です。
オリジナルのファームウェアは、有志が公開しているカスタムファームウェアへの書き換えが可能です。
尚、組み立て時のノウハウ等は、T12 ステーション型はんだごてをHackするを参照してください。
image.png

ビルド環境の構築

インストールが必要なツールは以下になります。

  • STM32用統合開発環境 STM32CubeIDE

以下のURLからSTM32用統合開発環境 STM32CubeIDEをダウンロードします。STMicroelectronics社にユーザ登録をしていなくともダウンロードが可能です。使用する環境に応じたツールをダウンロードしてください。この記事の執筆時点では最新バージョン1.8.0が公開されていますが、このバージョンではカスタムファームウェアのビルド時にエラーが出ました。当方でビルドに成功したバージョンは1.7.0です。

image.png

ライセンス規約に同意します。

image.png

STMicroのアカウントがない場合は、氏名とE-mailアドレスを入力することでダウンロードが可能です。(E-mailでダウンロード先が通知されます。

image.png

STMicroelectronicsからのメールが届いたら、ダウンロードボタンを押してファイルを保存してください。

image.png

保存したファイル(en.st-stm32cubeide_1.7.0_10852_20210715_0634_x86_64.exe_v1.7.0.zip)を展開し、インストーラを実行してください。

カスタムファームウェアの導入

STM32 Soldering Station FirmwareをGitHubからクローン/ダウンロードします。このカスタムファームウェアはいくつかの製品に対応しており、「Quicko T12-103: For STM32F103 variant」が一番近いものになります。

Build

入手したカスタムファームウェアを適当なディレクトリに展開すると、以下のファイルが展開されます。
この中の、「_Automated_Build.bat」をコマンドプロンプトから実行することにより、各種製品向けのBuildが実行されます。
STM32に書き込むイメージは、「BOARDS\Quicko\STM32F103」に「STM32SolderingStation.bin」としてBuildされます。

2021/12/03  20:19    <DIR>          .
2021/12/03  20:19    <DIR>          ..
2021/12/03  20:18             9,013 .mxproject
2021/10/29  14:35    <DIR>          .settings
2021/10/29  14:27    <DIR>          BOARDS
2021/10/29  14:27    <DIR>          Core
2021/10/19  13:41                62 cubemx_script
2021/10/29  14:57    <DIR>          Drivers
2021/10/29  14:28    <DIR>          Original_FW
2021/10/29  14:28    <DIR>          Pictures
2021/10/19  13:41            15,863 README.md
2021/10/29  14:28    <DIR>          Readme_files
2021/10/19  13:41             4,861 STM32F072C8TX_FLASH.ld
2021/10/19  13:41             4,862 STM32F072CBTX_FLASH.ld
2021/10/19  13:41             4,864 STM32F101C8TX_FLASH.ld
2021/10/19  13:41             4,865 STM32F101CBTX_FLASH.ld
2021/10/19  13:41             4,863 STM32F103C8TX_FLASH.ld
2021/10/19  13:41             4,864 STM32F103CBTX_FLASH.ld
2021/12/03  20:18             8,818 STM32SolderingStation.ioc
2021/10/19  13:41             2,787 _Automated_Build.bat
2021/10/19  13:41               179 _Clean_Profile.bat
2021/10/19  13:41               200 _KSGER_v1.5.bat
2021/10/19  13:41               198 _KSGER_v2.bat
2021/10/19  13:41               198 _KSGER_v3.bat
2021/10/19  13:41               194 _Quicko_F072.bat
2021/10/19  13:41               194 _Quicko_F103.bat
              17 個のファイル              66,885 バイト
               9 個のディレクトリ  2,410,236,170,240 バイトの空き領域

まとめ

できたこと

  • 開発環境の構築
  • カスタムファームウェアの導入
  • Build

今後の課題

  • カスタムファームウェアの修正
    今回導入したカスタムファームウェアでは、対象としたコントロールボードのリビジョンが異なり、そのままでは温度計測に不具合が発生します。修正方法については現在調査中です。

  • STM32コントロールボードへの書き込み
    ST-Linkによる書き込み方法については次回の記事で説明予定です。

参考サイト

参考になったのは以下のサイトの記事です。

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