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関数型でデータサイエンス#3:インプットしたデータを集約する①

Last updated at Posted at 2018-07-01

(この記事は「fukuoka.ex x ザキ研 Advent Calendar 2017」の14日目です)

昨日は、@kobatako さんの「GraphQL for Elixir#2 リクエストとレスポンスの値について考える」でした


fukuoka.ex代表のpiacereです
今回もご覧いただいて、ありがとうございます:bow:

この連載の、前回までの記事は、以下になります
 |> 関数型でデータサイエンス#1:様々なデータをインプットする
 |> 関数型でデータサイエンス#2:インプットしたデータを変換する

今回は、「データ前処理」の続きとして、「インプットしたデータの集約」について解説します

ElixirのEnumの中では、やや使いこなしが難しい、Enum.group_by()を、SQLのGROUP BYと同じように使うサンプルとしても活用できるコラムです

サンプルデータ等は、前回と同じものを使います

それでは、Phoenixサーバーを起動し、ブラウザで「http://localhost:4000」のWebページが見れる状態にしたら、以下を試していきましょう


:shamrock::shamrock::shamrock: お礼:6/22のfukuoka.ex#11、おかげさまで盛り上がりました :shamrock::shamrock::shamrock:

fukuoka.ex設立から1周年記念となる、fukuoka.ex#11「DB/データサイエンスにコネクトするElixir」、過去最大規模の50名オーバーで、コンテンツもメチャクチャ濃く、とても盛り上がりました

image.png

データ集約

データ集約としては、以下がポピュラーです

  • グループ化
  • カウント
  • 合計
  • 最大値
  • 最小値
  • 平均値
  • 中央値
  • パーセンタイル
  • 分散値
  • 標準偏差
  • 最頻値

グループ化

同じキー値を持つデータをリストアップするには、まずEnum.group_by()で「キー値」と「データリスト」という形式でグルーピングし、キー値とデータリストの各々に列名を付け直す操作をします

lib/sample_db_web/templates/page/index.html.eex

datas = result
  |> Enum.group_by( &( &1[ "Profession" ] ), &( &1[ "ApplicantIncome" ] ) ) 
  |> Enum.map( &( 
    %{ "Profession" => elem( &1, 0 ), "ApplicantIncome" => elem( &1, 1 ) |> Lst.to_csv } ) )

カウント

カウントは、グルーピング後のキー値とデータリストの各々に列名を付け直す際、データリストにEnum.count()することで取得できます

lib/sample_db_web/templates/page/index.html.eex

datas = result
  |> Enum.group_by( &( &1[ "Profession" ] ), &( &1[ "ApplicantIncome" ] ) ) 
  |> Enum.map( &( 
    %{ "Profession" => elem( &1, 0 ), "ApplicantIncome" => elem( &1, 1 ) |> Enum.count } ) )

合計

合計は、グルーピング後のキー値とデータリストの各々に列名を付け直す操作時、データリストをEnum.reduce()で足しこんでいけば取得できます

lib/sample_db_web/templates/page/index.html.eex

datas = result
  |> Enum.group_by( &( &1[ "Profession" ] ), &( &1[ "ApplicantIncome" ] ) ) 
  |> Enum.map( &( 
    %{ "Profession" => elem( &1, 0 ), "ApplicantIncome" => elem( &1, 1 ) 
      |> Enum.reduce( 0, fn( n, acc ) -> acc + String.to_integer( n ) end ) } ) )

最大値・最小値

最大値・最小値は、グルーピング後のキー値とデータリストの各々に列名を付け直す操作時、データリストにEnum.max()もしくはEnum.max()を行うことで取得できます

lib/sample_db_web/templates/page/index.html.eex

datas = result
  |> Enum.group_by( &( &1[ "Profession" ] ), &( &1[ "ApplicantIncome" ] ) ) 
  |> Enum.map( &( 
    %{ "Profession" => elem( &1, 0 ), "ApplicantIncome" => elem( &1, 1 ) 
      |> Enum.map( fn( n ) -> String.to_integer( n ) end ) |> Enum.max } ) )

lib/sample_db_web/templates/page/index.html.eex

datas = result
  |> Enum.group_by( &( &1[ "Profession" ] ), &( &1[ "ApplicantIncome" ] ) ) 
  |> Enum.map( &( 
    %{ "Profession" => elem( &1, 0 ), "ApplicantIncome" => elem( &1, 1 ) 
      |> Enum.map( fn( n ) -> String.to_integer( n ) end ) |> Enum.min} ) )

平均値・中央値・パーセンタイル・分散値・標準偏差・最頻値

これらの統計系は、ElixirのEnumが、標準で計算する機能を持っていないため、次回、自前で関数を作りつつ、対応してみます

終わり

今回は、「データ前処理」の続きとして、「インプットしたデータの集約」の前半について取り上げました

次回は、「インプットしたデータの集約」の後半を行います

明日は @yukq16 さんの「2次元リスト加算関数」です

p.s.「いいね」よろしくお願いします

よろしければ、ページ左上の image.pngimage.png のクリックをお願いしますー:bow:
ここの数字が増えると、書き手としては「ウケている」という感覚が得られ、連載を更に進化させていくモチベーションになりますので、もっとElixirネタを見たいというあなた、私たちと一緒に盛り上げてください!:tada:

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