fukuoka.ex代表のpiacereです
ご覧いただいて、ありがとうございます
福岡Elixirコミュニティ「fukuoka.ex」の発足から現在までの1年半を振り返ってみました
全5本のコラムに分かれ、本コラムでは、発足1年3ヶ月後に訪れた、「脱・fukuoka.ex」とも言うべき大きな舵切りから、現在までに起こった出来事をご紹介します
(どうも、画像アップ制限に引っかかってしまったので、今月は、もう画像が上げられず、続きの解説は来年に持ち越しかも知れません…)
この連載の目次は、以下になります
|> ①fukuoka.exエピソード1「誕生」
|> ②fukuoka.exエピソード2「仲間」その1
|> ③fukuoka.exエピソード2「仲間」その2
|> ④fukuoka.exエピソード3「躍動」
fukuoka.exエピソード3「躍動」(2018/8/25~12/31)
エピソード2までは、主にfukuoka.exアドバイザーズ/キャストが中心となって、イベントを開催したり、Elixir研究を発表し、露出を増やしてきましたが、エピソード3は、よりfukuoka.exとElixirを広げることを目指したいと思いました
そして、2018年10末~12末のfukuoka.ex祭り「神楽」は、神事だと、「神様を降臨させ、人々と交流するなど神人一体の宴を行う」という行事で、祭りが最も盛り上がる後半の区間にあたります
「神人一体の宴」を実現するためには、「躍動感」が、重要なキーワードになると考え、「役割」と「イベント」を大幅にリニューアルしました
fukuoka.exエピソード3「躍動」の始まりです
ちなみに、エピソード3は、未だ途中ですが、現時点までの経過を「躍動感」をキーワードに解説します
躍動感①:「役割」を1段階ステージアップ
これまでは、「fukuoka.exアドバイザーズによる運営/登壇」+「fukuoka.exキャストによる運営支援」、そして「比較的、受動的な参加者」という形で、fukuoka.exを推進してきましたが、この組み立てを、以下のように組み替えていきました
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fukuoka.exアドバイザーズ
- 各自が持つOSSを活用した提案により、マーケットと実務へのコミットを増やす
- 技術顧問として、福岡/北九州企業のElixir導入を支援する
- 福岡から北九州東沿岸(小倉、行橋、門司港等)ー北九州空港エリアへの進出
- 福岡から世界(台湾、上海、インド、シリコンバレー、スウェーデン、フィンランド等)への進出
- fukuoka.exの運営を若者中心のfukuoka.exキャストにシフトしていく
- Twitter上で、Elixirに関心あるツイートしている方を国内外問わず、フォロー/RTする
- fukuoka.exビルダー/キャスト - fukuoka.exのMeetUpのパーソナリティやイベント運営の主役になる - 登壇イベント会がある場合は、スピーカーとして登壇する - Elixirチュートリアルのリニューアル(より入門者が脱落しにくい方向に改善) - 各自がOSSを持ち、リリースしていくことでオーナーシップを体感する - fukuoka.exアドバイザーズが行う対外活動や研究にできるだけ混ざる
- イベント参加者(Elixir経験者) - MeetUpでは、モブプログラミングや座談会を通じて、Elixirでの開発体験をライブで感じる - もくもく会で、独自のElixirアプリを作る経験を踏み、他参加者の作るアプリにも触れる - MeetUp/もくもく会/Twitter等で、光輝き、Elixirに関心高い方はキャストにご招待する
- イベント参加者(Elixir入門者) - もくもく会での入門やチュートリアルを通じて、ElixirでWebアプリを作れるようになる - MeetUpでは、「Twitterする枠」にて、Elixirアプリを作っていく雰囲気に触れていく - Elixirチュートリアルで躓いたところをフィードバックしてもらい、改善に繋げる
fukuoka.exアドバイザーズは、「マーケット/実務/研究/地域/世界」への進出を実現し、「運営の中核」は代わりにfukuoka.exキャストが努め、「参加者の能動的な活動/登用を促す」、といった、攻めの姿勢へのシフトチェンジです
躍動感②:モブプログラミング+座談会 |> MeetUp
登壇主体だったMeetUpは、「#16:蔵出し始めます!Elixir実践テクニック公開①」から、以下4点の大幅リニューアルを行いました
- fukuoka.exアドバイザーズ/キャストが積み上げたElixir技を、参加者1人1人に直接伝授
- スピーカーと参加者が、一緒になって、モブプログラミングや座談会を行うスタイル
- リモート視聴も可能に(都心や会場に来れない方もfukuoka.ex MeetUpの様子が見れるように)
- Elixir初心者向けには、「ツイートする枠」という見学枠を設ける
参加人数は、以前のMeetUpよりも少な目に絞っていますが、Elixir/Phoenixを書ける人口が、着々と増えていることを実感しています
これは、登壇主体のMeetUpのときには感じれなかった、高い充実感です
躍動感③:(経験者+入門者) x (会場+リモート) |> もくもく会
これまでのfukuoka.exもくもく会は、Elixirプログラミング経験者を対象として、好きなテーマで2時間過ごしていましたが、入門者向けの対応も追加しました
参加枠として、「経験者枠」と「入門者枠」を設け、初心者でも安心の「入門教材を完備」「質問に答えられるエキスパートが揃っている」という、Elixirを学び始めたい方には、かなり手厚い形の、もくもく会となりました
また、会場だけで無く、都心含むリモートからの参加も可能となりました(リモートの入門者は、チャット上で質問をすることもできます)
一方、経験者枠で参加された方々が作る内容が、会を増す毎に、どんどん高度になっており、プロダクト採用や常用するツールのレベルを満たすものが開発されているので、主催している私達も、ワクワクしながら、最後の成果発表を聞いています
実際に、「fukuoka.exとして、OSSリリースしよう」という話に進んだり、「fukuoka.exのイベントで参加者に使ってもらうツール」として採用されるケースもあり、熱い転機というか、ブレイクスルーのようなものが訪れています
躍動感④:学生向けにElixir講習を行う
福岡や北九州の各大学にて、学生向けのElixir講習を始めるようになりました
社会人エンジニアやSIerを目指す学生へのキャリア相談も兼ねつつ、未来のコンピューティングや、Elixirが必要となる経済/IT業界の変遷・背景についても情報提供しました
学生達の多くは、「社会人が主体の技術コミュニティには、なかなか参加しづらい」という印象も持っているようなので、fukuoka.exが直接、学生と接することで、壁を取っ払うきっかけになれば、と思っています
躍動感⑤:fukuoka.exキャストに外国人を迎える
Elixir/Phoenixを主体としたプロダクトで起業した、@happysalada さんが、fukuoka.exメンバー初の外国人として、fukuoka.exキャストに迎えました
fukuoka.exが、金融案件への参入や、他国エンジニアや企業と交流していく際のサポーターとして、グローバル展開活動を共にしていきます
躍動感⑥:fukuoka.exキャストに大学生を迎える
@zacky1972 さんの研究室のメンバーをはじめ、福岡や北九州近辺の大学生との交流が増えた結果、そのうちの5名が、fukuoka.exキャストとして、活動を始めています
Forkwell Pressのインタビュー取材でも、fukuoka.exキャストとして、参加してもらいました(このインタビューコラム自体、今回の連載の「B面」みたいなノリなので、どうぞ楽しんでください)
「純粋に、プログラミングの楽しさを伝えたい」~Community lovers by Forkwell
https://press.forkwell.com/entry/2018/12/07/community_lovers
また、福岡の技術系コミュニティが一斉に集まるイベント「Fukuoka.LT」でも、fukuoka.exは、大学生のfukuoka.exキャストである @koyo-miyamura さんを起用しました
他コミュニティは、主催者がLTをするところ、fukuoka.exは主催者がLTせず、スライド中で主催者がアンサーする…という、明らかに異なるアプローチで組み立てたところ、人気コミュニティ6位という、マイナー言語Elixirのコミュニティにしては、大健闘を見せました
また、@hisaway さんは、季節外れのfukuoka.ex Advent Calendarにも参加いただいてましたが、その後、Elixir用ディープラーニングライブラリ開発を行っており、私や @zacky1972 さんと共に、ElixirによるAI・MLの実現に貢献しています
躍動感⑦:fukuoka.exキャストに福岡以外の方を迎える
上記のような活発な登用に呼応するような形で、福岡以外の地から、fukuoka.exキャストとして、ジョインする方々も増えてきました
たとえば、Prolog&LISPハッカーからElixirに突入してきた @sym_num さんや、ママさんや学生にElixirを果敢にオススメしている @Yoosuke さん、Elixirで並列レイトレーシングを手掛ける @muramasa8191 さん等、「きらめく才能」を持った面々が集まる場へと、fukuoka.exは、じょじょに変貌を遂げています
そんな才能の塊が集まる、「fukuoka.ex運営Slack」は、Elixirへの愛と熱のこもったディスカッションや意見交換、イベント企画、先進的な技術提案が、かなり頻繁に飛び交っています(Slackをガンガン使うスタートアップにばかりいたから、他コミュニティもそんなもんでしょ、とか思ってたんだけど、盛り上がりが半端無いみたいです)
躍動感⑧:fukuoka.exからElixir導入企業へのインタビュー
Elixirを導入している、福岡ではよく名前を聞く企業に対して、fukuoka.exからインタビューを行っていきました
その臨場感溢れるインタビューコラムを、fukuoka.exポータルに掲載しています(以下リンクしています)
Elixir導入をした企業の「生の声」を、どうぞ体感してみてください
躍動感⑨:fukuoka.ex単独のAdvent Calendarをゲストと共に作る
季節外れでは無くちゃんとしたXmasシーズン(笑)に、fukuoka.ex単独のAdvent Calendarを作りました
fukuoka.exアドバイザーズ/キャストだけで無い、ゲストを沢山迎えてのカレンダーで、私達が提供する領域に限らない、バリエーション豊かなコラム目白押しで、主催している私達も楽しかったです
https://qiita.com/advent-calendar/2018/fukuokaex
Advent Calendarランキングでは、GoやJavaScriptといった、メジャーで人気ある言語のカレンダーに並び、8位にランクインできました(いいねも、500件を超える活況っぷりでした)
躍動感⑩:Elixirをやりに福岡へ移住するエンジニアを迎える
ロードマップでも公約している通り、福岡でブームとなったElixirを目当てに、福岡へ移住するエンジニアが、とうとう現れました
今度、福岡移住者を集めたイベントを主催しますので、そこで全貌を明らかにします
楽しみにお待ちください
Coffee Break
さて「脱・fukuoka.ex」を果たした、現状のfukuoka.ex、いかがでしたでしょう?
その果敢な転身やスピード感、熱狂、一方で「戦略性の高さ」みたいなものが、チラチラ垣間見えたのでは無いでしょうか?
そして、これは全く持って、道半ばであり、全体戦略のホンの一部なのです
ここまでの文脈だけでは、恐らく計れない、fukuoka.exの壮大なストーリーとビジョンは、機会があればどこかでお披露目したいと思います
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