概要
今回は一番環境設定が簡単な、WebのIDE環境で開発環境を構築していきます。
また、今回はEthereum NetworkのPrivate Netを使用します。
これから開発を始める皆様へ
Ethereum SmartContractのデプロイは、他の言語と異なる点があります。
具体的には、デプロイには費用(ETH)が発生します。
これは、デプロイ先がEthereum Networkになるので
Ethereum Networkの使用料が発生するためです。
1. private netの構築
今回は、プライベートネットワークの構築にGanache
を使っていきます。
Ganacheのインストール & 起動
公式サイトに沿って、インストールを行っていきます。
※Windowsの方は、事前にwindows-build-toolsのインストールが必要です。
-
- Source codeをCloneする
git clone https://github.com/trufflesuite/ganache.git
-
- 必要なライブラリをインストールする
npm install
-
- Ganacheを起動する
npm start
-
- 起動したら、
QUICKSTART
をクリックする
- 起動したら、
-
- Ganacheが立ち上がれば、完了です
2. IDEの設定を行なう
今回は、Web版のRemix(IDE)を使っていきます。
IDEにはいろいろありますが、Web版のRemix(IDE)は
サイトにアクセスするだけで開発がスタートできる手軽さがあります。
開発言語を選択する
まずは、言語を選択しましましょう。
今回は、Solidity
を選択してください。
Ethereum Networkを設定する
Environmentを選択する
②のEnvironment
はWeb3 Provider
を選択してください
1. private netの構築
で起動した、GanacheのURLを設定する
- ダイアログが表示されたら、
OK
を選択します
- ①:
Web3 Provider Endpoint
にhttp://localhost:7545
を設定する - ②:
OK
を選択する
※今回設定したEndpointは、Ganacheのデフォルトポートになっているので、ポートを変更している方はそれに合わせてポートを変更してください。
接続できれば、これで開発環境構築は完了です!!
お疲れさまでした
Remixの使い方
使い方を簡単に説明しておきます。
新規作成
新しいファイルを追加してみましょう。
追加するステップは4ステップです。
- ①のアイコンをクリックします。
- ②のアイコンをクリックします。
- ③に任意のファイル名を入力します。
- ④の
OK
ボタンをクリックします。
バージョンを指定
コンパイル
Platform | Command |
---|---|
⌘ + s | Ctlr + s |
エラーも警告もない場合
赤線の部分にグリーンのチェックマークが表示されます。
※警告などがある場合、脆弱性やプログラムリクスになりなるので、警告もなくしましょう。
エラーがある場合
赤線の部分にエラーが表示されます。
警告がある場合
赤線の部分に警告が表示されます。
デプロイ
単純デプロイ
Run
タブ内の、Deploy
ボタンをクリックするとデプロイ出来ます。
- ①のアイコンをクリックします。
- ②の
デプロイ
ボタンをクリックします。
送金額を指定してデプロイ
- ①のアイコンをクリックします。
- ②に送金額を指定します。単位は、
wei
gwei
finney
ether
から選択できます。 - ③の
デプロイ
ボタンをクリックします。
関数の実行
デプロイが正しく完了すると、赤線の部分に関数の一覧が表示されます。
関数名をクリックすることで、関数が実行できます。
実行結果は赤線内に表示されます。