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Android で OpenCV のサンプル face-detection を試す

Last updated at Posted at 2019-12-08

AndroidStudio で OpenCV をインポートする
の続きです。

概要

Android 用 OpenCV には、
8個のサンプルが同封されている。
そのうち face-detection について、解説する。

face-detection

顔検出機能の最もシンプルなサンプルです。

2つの実行モードがある。

  • Java APIを使う
  • Native API を使う

どちらも、カスケード型分類器 を使用する。

Java API でも、Google Nexus Oneデバイスでほぼリアルタイムのパフォーマンスを表示できる。

メニューは2通りある。

  • 顔のサイズを選択
  • Java / Native Detector の切り替え

カスケード型分類器 (Cascade Classifier)

特徴分類ファイル (Classifier File) を利用したオブジェクト検出器です。

機械学習のCNN(Convolutional Neural Networks)に比べ、
検出精度は劣るが演算は高速です。

特徴分類ファイル (Classifier File) 

カスケード型分類器 のための特徴を記述した XML ファイルです。
sdk/etc/ ディレクトリに2種類の特徴分類ファイルが用意されている。

  • haarcascades ディレクトリ
    haar-like 特徴で学習した特徴分類ファイル
  • lbpcascades ディレクトリ
    Local Binary Patterns特徴で学習した特徴分類ファイル

lbpcascades ディレクトリに下記のファイルが用意されている。

  • lbpcascade_frontalface.xml (正面 顔)
  • lbpcascade_frontalface_improved.xml (正面 顔)
  • lbpcascade_profileface.xml (右向き顔)
  • lbpcascade_frontalcatface.xml(猫の正面顔)
  • lbpcascade_silverware.xml (銀製食器)

特徴分類ファイルは、機械学習により作成することができる。

アプリを作成する

まず、下記の記事をお読みください。

下記を参考にした。

(1) 新規のプロジェクトを作成する
File -> New -> New Project -> Empty Activity

(2) OpenCV の Android SDK をインポートする
File -> New -> Import Module

(3) 依存関係を設定する
File -> Project Structure

(4) opencv/build.gradle を修正する

(5) AndroidManifest にカメラのアクセス許可を追加する。

(6) レイアウトファイルに、JavaCamera2View を配置する。

(7) MainActivity.java を作成する。
samples/f/Users/ohwada/Desktop/opencvーandroid_face-detection.txtace-detection/src/org/opencv/samples/tutorial2/FdActivity.javaを
app/src/main にコピーして、
MainActivity.java にリネームする。

(8) DetectionBasedTracker.java を作成する。
samples/face-detection/src/org/opencv/samples/tutorial2/DetectionBasedTracker.java を
app/src/main にコピーする。

(9) 特徴分類ファイルを配置する
sdk/etc/lbpcascades/lbpcascade_frontalface.xml を
app/src/main/res/raw にコピーする。

(10) native コードを作成する。
samples/face-detection/jni ディレクトリを
app/src/main にコピーして、
cpp にリネームする。
プロジェクトのファイル構成に合わせて変更する。

DetectionBasedTracker_jni.cpp
/**
 * org_opencv_samples_facedetect を
 * jp_ohwada_android_opencv48 に変更する
 */

JNIEXPORT jlong JNICALL Java_org_opencv_samples_facedetect_DetectionBasedTracker_nativeCreateObject
(JNIEnv * jenv, jclass, jstring jFileName, jint faceSize)

JNIEXPORT void JNICALL Java_org_opencv_samples_facedetect_DetectionBasedTracker_nativeDestroyObject
(JNIEnv * jenv, jclass, jlong thiz)

JNIEXPORT void JNICALL Java_org_opencv_samples_facedetect_DetectionBasedTracker_nativeStart
(JNIEnv * jenv, jclass, jlong thiz)

JNIEXPORT void JNICALL Java_org_opencv_samples_facedetect_DetectionBasedTracker_nativeStop
(JNIEnv * jenv, jclass, jlong thiz)

(11) app/build.gradleを変更する

app/build.gradle

defaultConfig {
        ndk {
            abiFilters 'armeabi-v7a'
        }
        externalNativeBuild {
            cmake {
                arguments "-DOpenCV_DIR=" + project(':opencv').projectDir + "/native/jni",
"-DANDROID_TOOLCHAIN=clang",
"-DANDROID_STL=c++_shared"
                targets "detection_based_tracker"
            }

buildTypes {
    externalNativeBuild {
        cmake {
            // 変更する
            // path 'jni/CMakeLists.txt'
            path 'src/main/cpp/CMakeLists.txt'
        }

(12) cmake を修正する

(13) Makeする
Build -> Make Projec

アプリ の処理の流れ

(1) アプリが起動すると、
CameraActivity#onStart が呼ばれる。
Activity#requestPermissions を実行して、
カメラのアクセス許可を要求する。

(2) Activity#onResume が呼ばれる。
setupDetector() にて、
res/rawフォルダーから 特徴分類ファイル lbpcascade_frontalface.xml が読み込まれ、
アプリごとのファイル領域にコピーされる。
コピーした特徴分類ファイルのファイルパスを指定して
CascadeClassifier が生成される

(3) Activity#onCameraFrame が呼ばれる。
CascadeClassifier#detect にて、顔検出する。
検出した顔の位置を示すMatOfRectが得られる。
Imgproc#rectangle にて、検出した顔の位置に四角形を描画する。

opencv : Class MatOfRect

opencv : Class CascadeClassifier

opencv : Imgproc#rectangle

アプリを実行する

下記の3つが同封されていることが確認できる。

  • libopencv_java4.so
  • libc++_shared.so
  • libdetection_based_tracker.so
    opencv49_analyze_apk.png

アプリが起動すると、
カメラのアクセス許可を要求する。
opencv49_permission.png

スクリーンショット
検出した顔の位置に四角形を描画する
opencv49_face_detect.png

Native API を使うモードも試してみたが、
Java APIと目立った差がなかった。
Native API を使うメリットがよくわからん。

サンプルコードをgithub に公開した。
https://github.com/ohwada/Android_Samples/tree/master/Opencv49

おまけ : 猫の顔を検出する

特徴分類ファイルに、
haarcascade_frontalcatface.xml を使用する

opencv51_cat_detect.png

サンプルコードはこちら
https://github.com/ohwada/Android_Samples/tree/master/Opencv51

おまけ : 特徴分類ファイルを自作する

特徴分類ファイルは機械学習により作成できます。

実践例

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