OpenAI の Record & Replay は、Codex に作業手順を実演して覚えさせる機能です。
従来のように長いプロンプトを書く代わりに、実際の操作を見せることで、再利用可能な「Skill(スキル)」として登録できます。
現時点(2026年6月22日)では macOS のみに対応しています。
SPRESENSE のワークショップを開催する予定があったので、開発手順を Record & Replay でスキルにしました。作成したスキルは GitHub で公開しています。
- SPRESENSE™ は、ソニーの低消費電力な IoT用ボードコンピューターです。
- GPS/GNSS測位、ハイレゾ音声入出力、6コア ARM Cortex-M4F による演算性能を備えています。
- ドローン、スマートスピーカー、定点カメラ、環境モニタリングなどのエッジコンピューティング用途に向いています。
音声入力だけでもネオピクセルのクリエイティブコーディングができて便利でした。
スキルの記録開始
Codex アプリで新規プロジェクトを作成します。
「+」メニューのプラグインから「Record a skill」を選択します。
スキルの要件を入力して記録を開始します。
record-and-replay Spresense のアプリ開発をターミナルで作業の実演します。
スキルの名前は spresense-dev にしてください。
spresense コマンドは references/command.md に記述してください。
spresense サンプルは references/examples.md に記述してください。
スキルは日本語でローカルのプロジェクトに作成してください。
record-and-replay への依頼は簡単でもよいですが、スキル名前やスキル設置場所など指示ができます。
ターミナルで作業を実演
ワークショップで準備していたテキストをサイドパネルのターミナルからコマンドを実行します。
ローカルの mise で Python v3 を使用します。
echo '[tools]' > mise.toml
echo 'python = "3"' >> mise.toml
mise trust
python -V
開発ツールのセットアップ は、事前に実施しておきます。
source ~/spresenseenv/setup
Spresense SDK をクローンして、Spresense コマンドを使用します。
git clone --recursive https://github.com/sonydevworld/spresense.git
cd spresense/sdk
source tools/build-env.sh
SPRESENSE_SDK=$(dirname "$PWD")
spr-set-port /dev/cu.SLAB_USBtoUART
spr-info
spr-flash -B
アプリケーションルートを作り、サンプルをインポートします。
spr-create-approot ../../myproject "My Project"
spr-import-example apps/examples/hello
spr-config userapp/hello
ビルドして書き込み、シリアル端末で確認します。
spr-make
spr-flash
spr-terminal
git clone やブートローダーの書き込みに時間はかかりますが、10分程度で完了します。
スキルの記録停止
完了を入力すると記録が停止し、スキルが作成されます。
完了
ワークショップのテキストからもスキルは作れますが、実演の作業記録から作る方が再現性は高いです。
スキルを使う
spresense は bash のスクリプトなので、zsh でも動作するように調整します。
build-env.sh を zsh でも .spresense_env を読み込めるように変更してください。
サンプルの Lチカを実行します。
myproject に examples/led_blink を作成して、LED を光らせてください。
文字や音声の入力だけで、マイコンの LED が光るので電子工作の楽しみ方が変化しそうです。
スキルの更新
スキルを使った結果をスキルにフィードバックして、精度を向上させます。
スキルにフィードバックがあれば記載してください。
README.md にスキルの使い方をまとめます。
README.md に spresense-dev スキルの使い方を簡潔に記載してください
これでスキルを公開できるようになりました。
継続開発
Lチカの次は、ネオピクセルを光らせます。
ボードの仕様やプログラミング言語の知識がなくても、AI が仕様を提案してくれます。
$spresense-dev を使って、My Project に led_ws2812 を追加し、LED を光らせてください。
C++ で実装して SPI4 を使い、8 個の ws2812b がレインボーに光ります。
SPI_WS2812 led(8) で変数を作成し、led.set_rgb で色を指定して、led.show で光ります。
また、すべて同じ色で光る fill や、すべての光を消す clear も追加してください。
5分ほどでネオピクセルがレインボーに光りました。help コマンドまであります。
SPRESENSE の SPI のコンフィグレーションを自動でしてくれるので開発が捗ります。
このスキルがあれば、SPRESENSE のワークショップはしなくてもよいのかも……という感じになってます。
最後に、Spresense SDK は OSS なので、AI を使って開発を進め、改善点が見つかればプルリクエストを出して、より良くしていきましょう。



