転職ドラフトの新機能「自己推薦」を体験したらQiitaの記事が役に立った話
こんにちは、Qiita Zine編集部 @pugiemonn です😁
キャリアを考えるにあたって、多くのエンジニアが転職を検討したことがあるのではないでしょうか。転職にあたっては、さまざまなサービスが展開されていますが、企業からの指名で自分の市場価値がわかる転職サービス「転職ドラフト」もそんなサービスのひとつ。
その「転職ドラフト」の担当者の方から、採用が決まった場合の具体的な年収金額が分かる「自己推薦」という機能について紹介したいとご連絡が。実は渾身のリリースだったものの、あまり使われておらず困っているんだとか…。そこで今回はその「自己推薦機能」を試してみたので、体験レポートをお届けします。
・マッチする転職ができるように「開発チーム単位」で出会える
・「課題ベースの求人票」が「自己推薦機能」のこだわり
・求人に添えられた年収に対して、より適切だと思う年収を応募者側が提示できる
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pugiemonn:今日は「転職ドラフト」の井上さんにサポートしてもらいながら「自己推薦機能」を試してみます。井上さん、さっそくですが、「自己推薦機能」とは、どういったものなのでしょうか?
井上:ひとことで言うと、「会いに行く前に年収がわかる求人機能」です。ユーザーが企業の求人枠に応募するという点ではよくある求人機能と同じなのですが、採用が決まった場合の具体的な年収金額が面接のステップに進む前に提示される仕組みとなっています。
これまで「転職ドラフト」では、「企業からの指名」によって、採用担当者と対面する前に応募者にも年収がわかるサービスを実現してきました。今回の「自己推薦機能」では、「エンジニアからの応募」においても同様のメリットを提供したいと考えて開発したんです。
pugiemonn:なるほど。とても便利そうですね。実際にエンジニアの方からの評判はいかがですか?
井上:実は思ったよりも「自己推薦機能」が使われていなくて(笑)、まずはたくさんの方に知っていただければとQiita Zineさんに取材をお願いしました。
説明だけですとわかりにくいと思うので、実際に体験していただけませんか?
pugiemonn:承知しました。お任せください!
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目次
マッチする転職ができるように「開発チーム単位」で出会える
pugiemonn:ここからは実際の画面を見ながら「自己推薦機能」を体験していきます。転職ドラフトへの参加には審査に通過する必要があると思いますが、自己推薦についても同様ですか?
井上:はい。「自己推薦機能」を使うには、転職ドラフトに登録して審査を通過する必要があります。しかし、どんな企業が自己推薦を募集しているのかを見るだけでしたら登録も審査も必要ありません。
あれ、pugiemonnさんはすでに審査通過していますね。
pugiemonn:そうなんです。実は以前転職ドラフトに参加したことがあるんです(笑)。
井上:そうだったんですね!じゃあ話が早い(笑)
井上:まずは自己推薦の一覧ページを見てみましょう。
自己推薦の一覧ページでは、自己推薦を受け付けているチームの一覧を見ることができます。
pugiemonn:「会社」ではなく「チーム」なんですね。開発チーム名が書いてある求人って見たことないです。
井上:これは「よりマッチする組織へエンジニアが転職できるようにするにはどうすればよいか?」を突き詰めた結果なんです。組織の文化って部署ごとにまちまちで、会社単位の文化とは必ずしも一致しないんですよ。ですので、マッチする組織に転職できるように、チーム単位で出会える設計にしているんです。
pugiemonn:おっしゃる通り開発チームごとに文化は異なりますね。あとは想定年収という単語が気になります。これは何なのでしょうか?
井上:この求人に対する想定年収です。つまり「この求人にピッタリとマッチする人ならこのくらいの年収になると思っているよ」という数字を企業に出していただいています。今までの求人によくある「400万円〜1000万円」のような記載は、エンジニアにとって説明不足で、より適切な形があるのではないかと考えてこうしました。
pugiemonn:確かに年収の提示額に幅があると、実際にいくらもらえるのかわからないので、応募を悩んでしまいますよね。
井上:「400万円〜1000万円」のような記載だと、全員400万円からスタートなのかなと感じたりもしますよね。エンジニアにとって本当に知りたいのは、どのくらいの実力の人にどのくらい払う会社なのか。つまり「自分にいくらくらい払ってくれそうな会社なのか?」ですよね。
年収って大事な話なので、企業もユーザも正直に最初から明確に話していくべきだと思うんですよ。
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「課題ベースの求人票」が「自己推薦機能」のこだわり
pugiemonn:想定とは言え、正確な年収を明確にするのが重要というのはおっしゃる通りですね。さらに気になったのは、「この課題を詳しくみる」のボタンです。課題とはなんでしょうか?
井上:課題については後で詳しく説明します。では各自己推薦枠(求人)、今回は転職ドラフトの求人を見てみましょうか。
pugiemonn:はい。……(読んでいく)
正直、かなり情報量が多くて読むの大変ですね。冒頭の「チームの課題」あたりは特に濃厚で、真剣に読まないと頭に入ってこないです。
井上:そうですね。文章量が多かったり、内容が濃い分、読むのが大変になっていると思いますが、あえてそうしています。なぜなら「課題ベースの求人票」というものが自己推薦機能の大きなこだわりポイントだからです。
pugiemonn:こだわりポイントですか!ではそのこだわりについて教えてください。
井上:これまでの求人票は、例えば「Javaの実務経歴3年以上」のような、実際に何が求められているのかが、不明瞭なところがありました。こういった求人票を読んでも「Javaを使う職場なんだな」程度までしか仕事のことが分からず、エンジニアが仕事を選ぶための情報としては全く足りていないと考えていたんです。
pugiemonn:そこから「課題ベースの求人票」に至ったんですね。
井上:はい。課題を明確にすれば、「自分はその職場で活躍できるだろうか?」「これまでの経験を活かせるだろうか?」「やりたいことにチャレンジできるだろうか?」といった仕事に求められるものも明確になります。この要望に対して高い精度でマッチさせるために、「そのチームが今求めていること」を理解してもらうだけの情報が必要じゃないかという結論になりました。
例えば、データエンジニアの募集という求人があったとします。これだけですと扱うデータの規模感とか、開発が伴うかなどの文脈がわかりません。例えそれらが分かっても、現場で実際にどういった採用ニーズがあるのかという文脈が分からなければ、実際にどんなことを求められているのかはわかりません。データ分析ではなくデータ基盤構築からやるのかもしれない。
pugiemonn:確かにデータ分析とデータ基盤構築では大きな違いがありますね。
井上:これが課題ベースならこうなります。
「分析したいのは月間数百万PVの不動産サービスについて。訪問者の属性や行動ログからサービスの問題を見つけて改善していきたいが、まだログをとれていないフェーズ。ログ基盤から整備し、エンジニアやビジネスサイドのメンバーがデータ分析をできる状態にしたい。」
pugiemonn:なるほど、これなら今どんな課題があって、今後何をしたいのかわかります。自分に何を求められているかも明確です。
井上:課題にマッチする人材かどうかがわかるだけなく、「自分ならこういう経験があるからこうしたらどうだろう?」といった提案もできます。最初の面談の時点で本質的な課題の議論ができるし、その人の実力や実際に活躍できそうかなども判断できます。結果としてお互いにマッチしてるかどうかを測りやすいんです。
pugiemonn:確かに理にかなっていますね。しかしこれだけしっかり書くとなると、採用担当者も大変ですよね。
井上:そうですね。でも、エンジニア採用に関して、転職ドラフトは一貫して思っていることがあります。それは「エンジニアの採用には現場のエンジニアに関わってほしい」ということです。
pugiemonn:それはわかります。自分たちのチームにJOINするメンバーは自分たちで会って決めたいですよね。
井上:はい。「どんなエンジニアに来てほしいか?」「どんなエンジニアと一緒に働きたいか?」などは、そのチームのエンジニアが一番わかっていることだと思います。それが反映された求人票は内容も具体的でわかりやすいものになるはずなんです。
pugiemonn:次はチームの情報についてですが、ここも細かいですね。使ってる技術やエンジニア構成比など馴染みのあるものから、飲み会の頻度まで。
井上:そういうのも大事かな、と。(笑)
pugiemonn:大事ですよね。さらに興味深いのは「エンジニアの発言力」や「スケジュール調整のしやすさ」あたりの項目です。「発言しづらい」を選択するチームもあるんでしょうか?
井上:そのあたりもこだわりのポイントです。「良いところも悪いところも」包み隠さず書いてほしいという思いで作りました。良いことばかり言ってる会社って信じられなくないですか?そんなに良い会社なら求人票なんか出さないでも社員のツテとかで人が集まるだろう、と。
pugiemonn:そうですね(笑)。理由なく採用はしないでしょうし、何かしらの技術的な課題があるからエンジニアを採用したいのであれば、その背景も含めた文脈を知りたいというのはありますよね。
井上:なんらかの課題が今あって、それを改善するために新たな力が必要だ、というのはある意味、当然で健全なことです。それに「今このチームに課題がある」と言えるのは、課題を認識できている証拠。つまり改善したいと考えているとも言えます。
pugiemonn:確かに自分たちの課題が認識できていないチームで仕事をするのは大変そうです。でも、良い条件の会社に転職したいと思っている人からは、避けられてしまうんじゃないでしょうか?
井上:問題を隠して人を採用できたとしても、中に入ったらすぐバレちゃうし、明らかにミスマッチですから、退職リスクは高いと思います。特に今のエンジニアであれば転職の難易度は高くないですから。
ということで、一通り見ていただきまして、どう感じましたか?率直なご意見を聞きたいのですが…。
pugiemonn:課題を通した求人票であれば、このチームがどういった人材を求めているのかが具体的にイメージできますね。ただ一方で、自己推薦という名前もそうですが、課題解決に対して、相当自信がある人じゃないと応募してはいけないように感じました。ハードルが高いというか。
井上:たしかにそういった声はTwitterなどでも反応がありました。そのようなケースを想定して、リリース後しばらくしてから応募時に温度感などを指定できるように仕様変更しました。必ずしもめちゃくちゃ自信があるわけじゃなくてもいいと思うんです。相手が望むレベル感ってわからないですし。そういったハードルが高く感じてしまう点はこれからも随時改善していきたいです。
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求人に添えられた年収に対して、より適切だと思う年収を応募者側が提示できる
pugiemonn:いろいろと工夫されているんですね。それでは実際に自己推薦機能を使ってみたいと思います。
応募フォームには興味を持った理由を記載する項目と、自己評価の年収という項目がありますね。
興味を持った理由については、一見して志望動機を記載する項目だとわかりますが、自己評価の年収というのはどういった意味でしょうか?
井上:「想定年収」以上のバリューを出せる場合、それに相応しいと思う金額を入力することができる機能です。
pugiemonn:なるほど。求人に添えられた年収に対して、より適切だと思う年収を応募者側が提示できる仕組みになっているんですね。
これは他の求人サイトにはない大きな特長ですね。
では興味を持った理由と自己評価の年収を記載して自己推薦を提出してみます。
応募ボタンを押しますね。ポチッ。今後の流れはどうなるのですか?
井上:企業側にレジュメが公開され、オファーをするかどうかの判断をしてくれます。
1週間以内に企業から年収提示(会いたいの返事)、もしくはお見送りの返事いずれかが届きます。
pugiemonn:初回の返答の時に年収提示があるのですね?想定年収と何が違うのでしょうか?
井上:これは応募いただいた方に興味を持った理由や、レジュメをみた上での最終的なオファー金額になります。採用に至った場合の内定年収は、提示されている金額の90%が保証されます。
さらに、提示年収は当該の自己推薦枠に記載されている想定年収の90%を下回ってはいけないというルールがあります。例えば、想定年収が900万の求人の場合、提示年収は810万以上(900万×90%)、最終的な内定時年収は729万以上(810万×90%)となります。
pugiemonn:保証されているというのは安心できますが、下がる可能性があるのですね。
井上:可能性はあります。ただ、転職ドラフトのこれまでのケースでは、内定者のうち約50%は提示年収のまま内定しています。90%ギリギリまで下がるケースは5%未満なので、そこまで悲観しないでも大丈夫だと思います。
pugiemonn:そうなんですね!
井上:話を戻して、ここでエンジニア側がこの提示金額で選考を希望すると選考スタートとなります。
pugiemonn:どきどきしますね(笑)。レジュメについてはどこを中心に読まれているのでしょうか?
井上:企業からの声で多いのは、技術力を測る上で、何をやったかだけでなく、どういった状況でどのように考えたのか、具体的なエピソードを書いて欲しいというものです。
それとGitHubやQiitaなどのアウトプットに目を通されている企業は多いです。マイページに載せてもらったQiitaのURLを拝見したんですが、アウトプットをかなり積極的にされていますね。きっと企業からも評価されると思いますよ。
pugiemonn:おお、うれしいです!
井上:転職ドラフトの審査もレジュメが薄かったとしても、QiitaやGitHubにしっかりアウトプットされていれば審査通過としていますからね。「Qiitaにアウトプットをして転職ドラフトで市場価値を確認する」というのが当たり前の世界になればいいなと思っています。
今回「自己推薦機能」を体験させてもらって感じたことは、細部にこだわりが詰まっているという点でした。特に課題の部分は仕事が課題解決である以上、課題のないチームなんてありえないのだから、その課題をベースにマッチングするというは理にかなっているということに気付かされました。
各チームの求人枠を見るだけで、そのチームで何をするのかが伝わってきますので、参考にもなります。ぜひ見てみてください!
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