ライブラリ名も正確に反映される高性能AIレコーダー「Plaud Note Pro」を、Qiitaエンジニアがレビュー

「例えば『Jotai』というライブラリ名があるのですが、それをちゃんと聞き取るんですよ」「『状態』 や 『常態』 のような無闇に変換ではなく、きちんと文脈を理解してライブラリ名を表示してくれたのは、シンプルにすごいなと思いました」
こう話すのは、2025年10月14日に発売開始された次世代AIボイスレコーダー「Plaud Note Pro」を使ったQiitaエンジニア2名。
ここ数年のAI進化の流れに沿って、日常業務でも録音データを要約/分析するシーンが増えてきた中で、その精度に悩んでいる方もいるのではないでしょうか
今回は、そのようなお悩みを解決する、高精度かつ多機能でありながらシンプルで操作しやすい「Plaud Note Pro」、および連動する専用アプリの使い心地について、お二人にレビューしてもらいました。
目次

プロダクト開発グループ

プロダクト開発部 Qiita開発グループ プロダクト開発チーム
洗練されたおしゃれな見た目で、カードケースに入れられるコンパクトサイズ

―― 今回はAIボイスレコーダーを使用いただきました。おふたりは普段、お仕事で録音をする機会はありますか?
千葉:SlackのハドルミーティングやGoogle Meetでの打ち合わせ内容を録音して、それをGeminiに読ませて文字起こし・要約などをしてもらっています。また最近は登壇用のスライド資料を作るときに、話した内容を文字起こししてスライド作成に活用することもあります。
花田:僕も普段のミーティングを録音して、文字起こしをしたり議事録にまとめたりしています。チームをリードする立場でもあるので、チームメンバーへフィードバックするときに録音をして、後から見返せるようにテキスト化しています。録音する習慣がありますね。
―― 今回の「Plaud Note Pro」は、どのようなシーンで活用されましたか?
千葉:チームメンバーとの技術的な意見交換やカンファレンスでの登壇練習、イベントでのLTの内容をまとめるのに利用しました。
花田:僕は、Qiitaに導入した新技術に関する所感や雑談の様子や、ランチでの会話内容を録音して、後から要約してチェックしました。
―― 実物はすごくコンパクトなんですね!
花田:薄さ約3mmで重さは30gと軽いので、カードケースに入れられるサイズ感になっています。見た目もスタイリッシュで格好いいですよね。

製品仕様(サイズ:85.6×54.1×2.99 mm、重さ:30g、バッテリー:500mAh、ファイル転送:BLE/Wi-Fi、マイクの数:MEMS × 4 VPU × 1、フル充電時間:2時間、ストレージ:64GB、最適録音範囲:5mまで)。右上の円ボタンを長押しするだけで、すぐに録音開始できる
千葉:おしゃれな見た目ですよね。シャツやジャケットの胸ポケットに入れたり、財布にしまったりできます。
花田:僕はもともと付属で付いていた専用マグネットケースに入れた上で、スマホに付けて利用していました。

ディスプレイ上で電池の残量や録音の起動状況などを確認できる

Plaud Note Proの他に、Plaudシリーズとしては「Plaud Note」(上段3つ)と「Plaud NotePin」(下段3つ)がある。デバイスにディスプレイが搭載されたのはPlaud Note Proが初
―― 初歩的な質問で恐縮なのですが、どのように録音するのでしょう?
千葉:大きく2通りで、デバイスのボタンを押して録音を開始する方法と、専用のアプリ(以下、「Plaud AI アプリ」)を操作して開始する方法があります。今回の僕の使い方ではアプリから録音することが多かったですが、オフラインイベントや出社時などに、発表や立ち話の内容をさっと記録したいときには、物理ボタンが便利だろうと感じます。特に立ち話を記録したいと思う時は、スマホでアプリを開いて操作するのは手間なので、デバイス側で手軽に有効にできるのは良いと思います。
花田:僕もアプリ起動をしていましたが、ランチでの雑談など、「さっと録っておきたい」という瞬間はデバイスから録音開始していました。ボタンを長押しするだけで録音開始できるので、便利でした。

Plaud AI アプリの画面イメージ。Plaud Note Proデバイスと連携することで、デバイスで録音したデータを元に、要約など様々な処理をアプリ上で実施できる
「Jotai」などのライブラリ名も正確に表示してくれる

―― Plaudシリーズは要約の精度が高いと聞きますが、いかがでしょうか?
千葉:精度はすごく高いです。 例えばチームメンバーとの会話ではライブラリ名などの専門用語が多く出てくるのですが、「Jotai」という言葉を「状態」「常態」などと変換せずに、ライブラリ名として認識して要約に落とし込んでくれました。ほかのサービスと比較すると、かなり正確かつ参考になるように要約してくれていると感じました。他のエンジニアに任せたようなアウトプットレベルです。
―― それはすごいですね! 千葉さんの業種や職種に関する何かしらの情報を、Plaudにインプットされたのですか?
千葉:業界に関する情報だけは設定画面で入力しましたが、いくつかの選択肢から該当項目を選ぶようになっており、僕の場合は「情報技術と工学」を設定しただけです。それで「Jotai」をライブラリ名として認識できるのは、やっぱりすごいと思います。

業界設定画面

専門用語が多い場合には「常用語彙」の辞書登録もできる
(上の画像は、試しに漢方薬の名称を入力していった際の画面)
―― 要約を自動生成するときに選択できる「自動生成」と「カスタム生成」は、どういうものなのでしょうか?
千葉:「自動生成」では個別のプロンプトや設定を入力することなく要約するので、標準的なアウトプットになります。一方で「カスタム生成」は、あらかじめ用意された要約テンプレートを選択したり話者を分離させたり、利用AIモデルを選択できたりします。
―― 要約テンプレートとはなんですか?
千葉:どのような目的や用途で要約するかをあらかじめ設定したものです。「スピーチ記録」「議事録」「インタビュー文字起こし」など、3,000以上のテンプレートから好きなものを選べます。運営会社が用意したのは30程度で、残りは全てテンプレートコミュニティでユーザーが作ったものとのことです。

要約テンプレート選択画面。Plaudシリーズでは自作したテンプレートをテンプレートコミュニティで公開できるようになっており、ユーザーは3,000以上あるユーザー・ジェネレイテッド・テンプレートを検索して最適なものを探せるようになっている

要約テンプレート作成画面。テンプレート名とプロンプトという、シンプルな構成になっている
―― ここでプロンプトを設定することで、自分が欲しい要約へ近づけられるわけですね。
千葉:はい。ちなみに要約前の文字起こしに関しては利用時間を消費するのですが、要約は何回やっても時間が消費されないようです。つまり、1つの音声データに対して、何回でも別の要約テンプレートを使って要約ができるのです。

サブスクリプションプランごとの機能対応一覧。文字起こし時間については、Starterプランが月間300分まで、Proプランが月間1,200分まで、Unlimitedプランは無制限で、それぞれ利用できる
最大5m離れていてもクリアに録音できる

―― 花田さんは日常の議論や会話を残すために多く使われていましたね。「Plaud Note Pro」の使い勝手はいかがでしたか?
花田:集音の機能が優れていると思いました。先ほどお伝えした通り、ランチ時に会話を録音してみたのですが、周囲の音がある環境下にも関わらず6人ほどの会話をしっかりと聞き取ってくれ、話者識別も問題なくできていました。感動しました。
製品担当の方に教えてもらったのですが、PlaudにはProよりも前バージョンの「Plaud Note」もあり、それと比較すると「Plaud Note Pro」ではマイクの数が2つから4つに倍増したとのことでした。あとはノイズリダクションのアルゴリズムを搭載したAI指向性収音技術も搭載されているので、最大5m離れていてもクリアに録音できるとのことです。
また、千葉さんの話と似ていますが、専門用語を直接言っていなくても要約する際には適切な用語を使ってくれていたのが印象的です。具体的な例を挙げると、「テスト駆動開発」という単語は出していないけれど、「テストを書いて黄金のサイクルを回す」みたいな僕の発言をもとに「この話はテスト駆動開発について」だと理解して、要約をしてくれました。
―― カスタム要約を使われていたんですか?
花田:いえ、自動要約です。特に要約テンプレートを利用しなくてもその精度なので、すごいですね。
―― ちなみに、録音中に大事な箇所をとっさにマーキングできる「ハイライト機能」も利用されましたか?
花田:会話中はどうしても集中してしまうので結局使わなかったですね。今回試していたのは15〜30分程度の短い会話の録音でしたが、例えば2時間を超えるような長い会議とかであれば、大事なところを都度マーキングすることで後から簡単にチェックできるので、便利だと思いました。

録音中、デバイスの録音ボタンを短く押すことで、重要な瞬間を即座にハイライトとして記録できる。その上で、会議ハイライトテンプレートを活用することで、ユーザーの意図を組み込んだ、正確で実行可能なインサイトが提供される。なお、ハイライト機能はあくまで録音中に使えるものなので、録音終了後にハイライトを立てることはできない
千葉:重要な箇所を確認するという観点だと、要約後のAIモデルとチャットができる「Ask Plaud機能」も良いですよ。カンファレンスでの発表準備で「最後のまとめを考えたい」という具合で試してみました。コンテキストをある程度理解したやり取りをしてもらったので、これも使えるなと思いました。
また、実際に声を出して発表練習をすると、どの話にどれくらいの時間がかかったかなどをまとめてくれるので便利ですね。「スマートオーディオセグメンテーション」と呼ぶらしいのですが、個人的にはありがたい機能でした。

文字起こし結果の概要より各タイムコードを押すと、具体的な文字起こし箇所に飛ぶようになっている
画像の撮影・挿入、マインドマップ作成もできる

―― 他に気になった機能はありますか?
花田:音声だけでなく写真を撮影・挿入できる機能は、今後使う場面が出てきそうだなと思いました。ホワイトボードで議論している時のアーキテクチャ図やシーケンス図を撮影したり、コードレビュー中のPC画面を撮影したりすることが想定できます。「あの図の、あの部分」という議論を、音声と視覚情報でピンポイントに再生できるのはありがたいです。

音声情報だけでなく、視覚的な情報も含めてより正確でパーソナライズされた要約を生成できる。なお、現状では、画像の挿入は録音中のみ実行できる
千葉:個人的にはマインドマップ機能がユニークだなと思いました。要約ごとにマインドマップが自動で作成されるので、情報整理の参考になりそうです。

マインドマップ画像を拡大すると、より詳細の情報に枝分かれしていく
千葉:あと、スマホアプリのほかにWebアプリで操作することもできるので、要約を使いながら作業もしっかりしたいときは、Webアプリ版を使うのも良いと感じました。
―― 高性能で便利な機能がたくさんありますね!逆に、使っていて気になるところや要改善だと感じたポイントはありますか?
花田:細かい話ですが充電ケーブルが独自規格になっているので、いつも忘れないように気をつける必要があると感じました。
千葉:僕はリアルタイムの文字起こし機能が付いたら良いなと思いました。サービスの趣旨はあくまで「要約」なのは分かるのですが、精度が低くても良いのでリアルタイム文字起こしのオプションもあると、さらに活用の範囲が広がると感じます。

―― ありがとうございます。それでは最後に、Qiita読者へひとことお願いします。
花田:個人的な一番の印象は、デザインの良さと薄さ、それからスマホにくっつけて持ち歩けるところです。エンジニアに関わらず、録音を手軽にできるのが良いですし、普段の電話でも気軽に使いたいと思っています。使い勝手の良い製品です。
千葉:今回「Plaud Note Pro」を使い始めるまでは、ビデオツールやAIアシスタントで文字起こしや要約をしたので、正直それほど必要じゃないだろうと思っていました。ですが、いざ体験してみるとビックリ。クオリティが全然違いました。普段の会話で流れてしまうような情報もストックできるので、手軽さの観点でも高評価です。普段使っているサービスに物足りなさを感じている人にこそ、ぜひ使ってみてもらいたい製品だと思います。
編集後記
実際に私も取材の最中に「Plaud Note Pro」を使わせてもらったのですが、シンプルなアプリながら様々な機能が搭載されており、気軽な録音からの「オフラインの知見」を蓄積するのに最適なツールだと感じました。何よりも、デバイスの質感が非常に良く、ディスプレイに使われているゴリラガラスもいい感じです。話者分離も精度が高く、様々な職種の方にとって有効活用できるツールだと感じたので、気になった方はぜひ、試してみてください。
取材/文:長岡 武司
撮影:伊東 祐輔
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