「Kaigi on Rails 2024」にQiitaエンジニア3名が参加!印象に残ったセッションは…?

こんにちは!Qiita運営です。

2024年10月25日(金)・26日(土)の2日間で開催されていた「Kaigi on Rails 2024」にQiita株式会社のエンジニアが3名現地にて参加してきました!本レポートでは、各日のイベントの様子や、参加してきたエンジニアの感想をご紹介します!

「Kaigi on Rails」とは

Kaigi on Railsは「初学者から上級者までが楽しめるWeb系の技術カンファレンス」です。名前の通りRuby on Railsを話題の中心に据えるカンファレンスでありながら、フロントエンドやプロトコルなど広くWebに関すること全般についても扱います。
2024年はオンラインとオフラインのハイブリッドで開催されました。


Kaigi on Rails 2024公式サイト: https://kaigionrails.org/2024/

「Kaigi on Rails」参加レポート 1日目

「Kaigi on Rails 2024」は、 @palkan さんの Keynote 「Rails Way, or the highway」から始まりました。成長したRailsアプリケーションはMVCだけでは不十分になることが多く、他の要素を混ぜると生産性が低下し「怪獣 on Rails」となるため、それを防ぐために Rails Wayに従ってRailsを拡張する必要があることと、その実践方法が紹介されました。

午前のセッションの後、Tシャツ、トートバッグ、ピンバッジなどの素敵なノベルティが配布されました。Tシャツ、トートバッグには Ruby のコードが刻まれていて、実行するとKaigi on Rails 2024のロゴが表示されるようになっています。

1日目のセッション終了後には懇親会が開催され、とても盛り上がりました!

「Kaigi on Rails」参加レポート 2日目

2日目は各社のスポンサーブースも回りました。
ブースの企画やノベルティも工夫がされていて、個人的に印象的だったのは、株式会社エス・エム・エスさんのアイコン缶バッチ企画 (現地で申し込んでその場で作ってくれるのがめちゃありがたい… 🙏)

こちらはKOMOJUを運営する株式会社デジカさんのブースで配布されていた、Ruby キーキャップアクセサリー(青軸で押すと光ります✨)

続いては株式会社YOUTRUST さんの「出張 OPEN CODE」企画です。 実際のコード見せてもらいながら設計について伺いながら、横にいた他社の方とRails アプリケーションの設計について雑談もしました。会社ごとに特色が出たり、共通している部分があったり、非常に楽しませてもらいました。

最後の Keynote は島田浩二さんによる 「WHOLENESS, REPAIRING, AND TO HAVE FUN」で、今回の Kaigi on Rails で幾度となく登場した 「Rails way」「The One Person Framework」などにも触れながら、(全体が機能するように、そして楽しみながら!) 設計し続けることについて話されていて、今回の Kaigi on Rails を表したような講演でした。

最後は次回の Kaigi on Rails についての発表や、運営チームによる締めが行われました。来年の会場も決まったということで今から楽しみです!!

印象に残ったセッション

Rails Way, or the highway

Qiita の千葉 (@tomoasleep) です。印象に残ったセッションは、Vladimir Dementyev さんによる Keynote の 「Rails Way, or the highway」。

Rails はサービスリリースを高速に行えるアプリケーションフレームワークですが、サービスリリースしてからの複雑さにいかに立ち向かうかというのは万人が悩むところで、その際に Rails way から大きく外れてしまって苦しむという経験をしたことある人も多いと思います。

こうした悩みに対し、 Rails を深く学び、それを道具に適切な抽象化を行い、 Rails way を拡張していくという手本となるのがこのセッションです。

「Rails の設計パターンを学ぶ」「フレームワーク作者の気持ちで拡張する」「介入より抽出」「関心事と複雑さのレベルの分離」などの考え方や、それを実践したコードの紹介など、実際に Rails を拡張しながら複雑さに立ち向かっている身としては (耳が痛い部分もありつつも) 非常に参考になるセッションでした。

他にも、この Keynote のテーマは後のセッションでも多く触れられていたのが印象的で、特に五十嵐さんによる発表はかなり近いものがありました。

Kaigi on Rails 2024 に参加してきた #Ruby – Qiita の方にも印象に残ったセッションの感想たくさん書いているので、そちらもどうぞ!!

約9000個の自動テストの時間を50分から10分に短縮、偽陽性率(Flakyテスト)を1%以下に抑えるまでの道のり

Qiitaの花田(@ohakutsu)です。私が聴講したセッションの中で印象に残ったセッションはhatsuさんによる「約9000個の自動テストの時間を50分から10分に短縮、偽陽性率(Flakyテスト)を1%以下に抑えるまでの道のり」です。

このセッションでは、RailsアプリケーションのCIの高速化&安定化に向けて実践したこと紹介・工夫に関する話が紹介されました。明日から使えそうなRSpecのテスト高速化のTipsが多く紹介されていたのに加え、FlakyテストになっているE2Eテストの確認を効率的にし、Flakyテストを倒しやすい環境にしたことも紹介されていました。

紹介されていたテスト高速化のTipsの多くは単に置き換えるだけで良い簡単に始められるものが多く、またどの程度の効果があったのかも紹介してくれているため、テスト高速化の工数確保もしやすくなっていると感じました。
Flakyテストとの向き合い方についても、完全にゼロにするのではなく自動でリトライさせるようにし、failしたテストを確認して手動でリトライするなどが不要になり、開発体験を落とさない仕組みづくりも勉強になりました。

推し活としてのrails new

Qiitaの山田(@wataru86)です。僕が聴講したセッションの中で特に印象に残っているセッションは、 @sakahukamaki さんによる「推し活としてのrails new」です。

このセッションは、@sakahukamaki さんの推しが利用していたサービスの移行先を探していた時に、なかなかニーズに見合うサービスがなかったので、@sakahukamaki さんが Rails でそれを作ったという話でした。Ruby on Rails なら rails new コマンドで楽に作れるし、仕事の知識が推しの役に立て嬉しかったとのことです。

また、休日にコードを書いている人に対するコンプレックスの話があったのですが、僕も仕事以外ではあまりコードを書かないので、そういうコンプレックスに共感しました。僕も推しの役に立つことや、趣味にエンジニアリングの知識を活かせそうなことがあったらやってみようと思いました。

さいごに

本カンファレンスを通し、Ruby on Railsの知見が多く得られただけでなく、参加者の皆さまとの交流や情報交換ができ、とても楽しめました。発表者の皆さまや運営の皆さま、そしてスポンサーの皆さま、ありがとうございました!
来年の「Kaigi on Rails 2025」も楽しみにしています!

Qiitaでは、これからも技術カンファレンスに積極的に参加していきたいと考えています。
過去に「RubyKaigi」に参加した際のレポートもありますので、ぜひチェックしてみてください!

沖縄開催の「RubyKaigi 2024」にQiitaエンジニア2名が参加!印象に残ったセッションは…? – Qiita Zine

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