<本記事のターゲット層>
- Github Copilotで開発をすることに関心がある人
- Github Copilotでどこまでできるか情報収集している人
- エンジニアつらたん、楽したいおって人
※本記事は、LTで作成したPDFファイルをChat-GPTに読み込ませて作成しました。手直しも行いましたが、なんと全体の10%ほどになります。
🟦 はじめに:AIでコーディングって本当に楽になるの?
「JavaScriptの力と生成AIのサポートがあれば、コーディング経験がなくても高度なWebアプリケーションを創り出せます。」
そんな夢のようなサイトをX投稿で見つけた筆者は、「本当に?よくあるビッグマウスじゃないの?」と考えある実験を開始しました。
テーマは、**「GitHub Copilotのエージェント機能で、Blazor製のガントチャートアプリをノーリサーチで作れるのか?」**というもの。
本記事ではその一部始終を、AI時代のエンジニアのリアルな体験談としてお届けします。BlazorやGitHub Copilotに興味がある方、AIとの付き合い方に悩む方は、ぜひ最後までご覧ください。
🟨 実験内容:Copilotエージェントに「Blazorでガントチャート作って」と指示してみた
前提条件
- 使用技術:Blazor(C#でフロント開発ができるWeb技術)
- 制限:既存のオープンソースや外部ライブラリは使わない
- サポート:Copilotのエージェントモードのみ
- 事前学習:Blazorは知っているが、ガントチャートで使う技術に関する学習はなし
完全にCopilotまかせで進めるという、ある意味「AI依存」の極限チャレンジです。
試したこと:カスタム指示を作り、空フォルダの状態で丸投げする
こちらのサイトにあるガントチャートの説明をカスタム指示にコピペし、VS Codeでそのフォルダを開いた状態でGithub Copilotエージェントモード(GPT-4.1)に「Blazorでガンチャートアプリを作成してください。」とだけ伝えてみました。
結果:「動くっぽい」アプリが生成された…が?
2回のステップに分けることになりましたが、結論としてはタスク管理ツールはあっという間に作成されました!!
- 1回目指示:
「Blazorでガンチャートアプリを作成してください。」
↓
1回目結果:Blazorガントチャートアプリの雛形が作成される。タスクは追加・編集・削除できましたが、ガントチャートは実装されていませんでした。
続いて、Copilotは以下のように答えました。
Blazorガントチャートアプリの雛形が作成できました。
・タスク追加・編集・削除、JSON保存は動作します。
・タイムライン(ガントバー)は今後JSInteropで実装予定です。
・日付入力や進捗率編集も可能です。
次のステップでタイムライン部分やファイル読込、祝日・今日のハイライト等を追加できます。
ご希望があれば、さらに詳細な機能追加やUI改善も対応可能です。
- 2回目指示:
「次のステップをお願いいたします」
↓
2回目結果:
ガントチャートは実装してくれましたが、ビルドエラーが発生します。
そして、エラーメッセージでCopilotアイコンをクリックして、脳死で適用。
https://gyazo.com/43ee38fa35a275ff764ef72abb51341f
デザインはまだイマイチですが、最初の指示からここまでわずか10分のできごとです。
ここまでまったくソースコードを読まずにかつ、まったく知らない技術をまったく勉強せずに、ここまで10分・ノーリサーチ・ノーコーディング。
まさに魔法のような体験です。
🟥 しかし、その後の3日間で筆者はこうなった
その後、バーの左右の端のドラッグで開始日・終了日を変える処理の実装で3日つまりました。
AIの提案をそのまま使ってみたものの、思うように動作せず…。
結局、3日(といっても合計25分)かけて調査・試行錯誤することに。
Copilotの出力が正しいのかを調べるために、ソースコードを一部読み込み、ブラウザで動作をチェック…。
結局、基本的なエンジニアの確認作業を通じて、問題は5分かからずにすぐに解決。
https://i.gyazo.com/15ab35847b90440cfb19000ee78ac15c.mp4
「最初からそれやればよかったじゃん…」
教訓:AIは魔法ではない、使いこなしてこそ力になる
今回の実験を通じて得た最大の学びは、Copilotはとても便利だが、頼りすぎると逆に非効率になるということです。
Copilotは「正しそうに見えるコード」を提案してくれますが、それが本当に動くか、目的に合っているかは自分で確認する必要があるのです。
ビジネスにおける投資とは生産性を上げることが目的です。生産性が上がらなければ偉い人たちは納得しないのです。
実際に試して感じたポイントは以下の通り:
ポイント | 内容 |
---|---|
🔍 AIの出力は必ず検証すべし | 動作確認しないと見た目で騙される |
🧠 技術の基本は自分で知っておくべし | 最低限の理解がないとトラブル時に詰む |
⚙️ AIは補助輪、バイクではない | 自走できないとどこにも行けない |
GitHub Copilotのメリットと課題
✅ メリット
- 未知の技術でも雛形レベルなら短時間で試せる
- ソース読解ゼロでも動くコードが出てくる
- コミュニケーションベースで開発を進められる
❌ 課題
- 提案内容の正確性は保証されない
- 細かな挙動や設計意図までは考慮していない
- デバッグ・トラブルシュート力が求められる
まとめ:Copilotは“賢い助手”、でも操縦するのは自分
Copilotを使ってみて感じたのは、「AIと共創する時代が本当に来ている」という手ごたえです。
ただし、「AIにおまかせ」ではなく、「AIを活かす」姿勢が求められます。
もしあなたが、
- 新技術を学ぶ時間がないけど試してみたい
- アプリのプロトタイピングを高速で行いたい
- Copilotって本当に使えるの?と疑っている
という方であれば、ぜひ一度試してみてください。
Copilotはあなたの可能性を広げる強力な味方になるはずです。