コスト及び使用状況レポート
OCI(Oracle Cloud Infrastructure)にはお客様がコスト管理をするために無料で利用できる標準サービスが提供されており、順次紹介していきます。今回は第4回 OCI Cost&Usage Reportです。
第1回 OCI FinOps Hub
https://qiita.com/nsaka0315/items/e645bb0114e8e9a19dc4
第2回 OCI Cloud Advisor
https://qiita.com/nsaka0315/items/73906772854b675e11d5
第3回 OCI Bugedts
https://qiita.com/nsaka0315/items/460dd316defabdc0fc2b
第4回 OCI Cost&Usage Report(本稿)
第5回 OCI Cost Analysys
https://qiita.com/nsaka0315/items/61b65a1bc3ae7805a32f
「コストおよび使用状況レポート」は、OCIリソースの利用コストを示すコスト・レポートと消費されたリソースの利用量を示す使用状況レポートをダウンロードできます。
コスト分析でも利用コスト/利用量を見ることはできるのですが、「コストおよび使用状況レポート」は時間単位のより詳細な情報を取得できます。
コスト及び使用状況レポートで出力されるCSVファイルはOracle所有のオブジェクト・ストレージ・バケットに格納されます。CSV(カンマ区切り値)ファイルには、1時間単位でOCIリソースID(ocid)ごとに、使用量(usage/billedQuantity)、コスト(cost/myCost)、価格(cost/unitPrice)、タグ(tags)情報などの様々な情報が出力されます。リソースIDの粒度で請求書明細品目の内訳の確認、監査、請求書照合等の用途に有効活用できます。
コスト・レポートは、毎日6時間おきに自動的に生成され、Oracle所有のオブジェクト・ストレージ・バケットに格納されます。レポートには、OCIリソースID(ocid)ごと時間ごとに1行と、利用量(usage/billedQuantity)、利用コスト(cost/myCost)、単位価格(cost/unitPrice)、製品SKU番号(cost/productSku)、タグ(tags)情報等 が出力されます。コスト・レポートには、通常、6時間の使用状況データが含まれており、コスト・レポート自体は1年間保持されます。
使用状況レポートは、毎日4時間おきに自動的に生成され、Oracle所有のオブジェクト・ストレージ・バケットに格納されます。レポートには、OCIリソースID(ocid)ごと時間ごとに1行と、消費された利用量(usage/consumedQuantity)、請求された利用量(usage/billedQuantity)、タグ(tags)情報等 が出力されます。コスト・レポートには、通常、6時間の使用状況データが含まれており、コスト・レポート自体は1年間保持されます。
OCI管理コンソールからは「請求とコスト管理」-「コスト管理」-「コスト及び使用状況レポート」で下記の画面が現れます。
オブジェクト・ストレージ・バケット上のCSVファイルですが、名前は以下のようなネーミングになっています。
reports/cost-csv/000X0000000XXXXX-000Z.csv.gz コスト・レポート
reports/usage-csv/000Y0000000YYYYY.csv.gz 使用状況レポート
FOCUS/yyyy/mm/dd FOCUS形式のレポート*
*FinOps Open Cost & Usage Specification (FOCUS)に準拠した業界標準のFOCUS CSVコスト・レポートも生成され、ダウンロードできます。
名前のリンクをクリックすると以下のようなコストレポートがダウンローされます。リソース毎に上述した使用量コスト(cost/myCost)、価格(cost/unitPrice)が見れます。
レポート作成頻度やcsvファイル名/フィールド名等は現時点のものなので、ご利用いただくときは下記の参考情報にあるリンクOCI DOCSのマニュアル等を確認ください。