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新たに組成されたチーム(AP1U※)の軌跡と私のあり方・・・葬送のフリーレンで読み解く試みブログ

この記事はSchoo Advent Calendar 2025の16日目の記事です!

AP1U(読み方:エーピーイチユニット/アカウントプランニング第一ユニットという部門名の略)の青木望(のの)です。
今日はいろんな部署から集まってきたAP1Uチームが歩んできた軌跡と、そこに関わった私のあり方を大好きな漫画「葬送のフリーレン」になぞらえながら冒険の旅を進めていきたいと思います。

また、エンジニアの方々におきましては「チーム組成」「アジャイル開発」「目標設定から遂行」などの局面を想像しつつ読み進めていただけますと幸いです。どうぞ、私たちの冒険の旅をご自身の業務になぞらえてご覧いただけますと嬉しい限りです。

葬送のフリーレンとは

魔王を倒した「その後」の世界を描く、1000年生きるエルフ・フリーレンの物語。
かつての仲間の死をきっかけに「人の心」を知るために冒険の軌跡をもう一度辿り直し、
二度目の旅で気づく日常の尊さや葛藤に向き合う冒険譚です。

私が感じているAP1ユニット

AP1Uは、私たちが働く株式会社Schooが大切にしている行動の原点であるフィロソフィー「まだ世の中にない価値を生み出し続ける研究所 laboratory#105」を、控えめに言っても実践しているチームです!
・・・と勝手ながら自負しています💦
スクリーンショット 2025-12-15 17.05.40.png

2025年12月現在は、部門の主要戦術であるKWS(気づきを生む学び合いワークショップ※LP準備中)から派生したAP壱ノ型〜拾弐ノ型の開発を行っており、さらにはSchoo利用の開始前・利用直後・利用中の促進をリードするためのカスタマーサクセス施策が6本連動して動いています。

「私たちAP1Uのメンバーにとってのこの半年は、ただの時間の経過ではなく、エルフであるフリーレンが人間を知るための10年の旅にも匹敵するような、濃密な『心の旅』でした」

そんな中での私の期待役割は、全ての施策が「AP1Uの北極星」に向かって個々人が動き出し「一つの生命体」のように連動して前進する、少しずつ自律分散型組織に進化しつつあるチームの「下支え」を担わせていただいています。

※参照:自律分散型組織

自己紹介-リーダーシップの探求は続く

少しだけ自己紹介しておきます。
私はこれまで事業会社(ベンチャー〜IPO)、研修会社や外資人材コンサルティングファームなどでキャリアを積み、「リーダーシップ」と「イキイキ働くことができるチーム」の探求を続けてきました。
2024年にSchooに入学し、現在は「学習体験デザイナー」として社内外の組織学習や人材育成に関わる全ステークホルダーに対してリーダーシップを発揮し、水平的・深化的に学びを得るため、ラーニング体験の総量を増やすための支援を日々行っています。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン① ※コミック5巻10話参照

大魔法使いであるゼーリエが魔法を「与えよう」とするが、フリーレンは「魔法は探し求めている時が一番楽しい」と返し「野心が足りない」と失望されたものの、フランメ(フリーレンの師匠)は「この子が平和な時代を切り開く」と希望を見出していた。
魔法(=目標や楽しみ)を手に入れること自体よりも、それを追い求める過程や、その過程で得られる経験や思い出が最も価値があるというフリーレンの考えが表れているシーン。

リーダーシップの定義とその先の未来像

リーダーシップとは「誰もが発揮できる影響力」と捉え、その影響力により「周囲のヒト・組織・社会を動かす力」であると仮置きしています(探求中なので)。
影響力の発信・受信の量が増えれば、自他の行動が起こりやすくなるし、行動量が増えれば体験の総量が増えて、その体験から学ぶことができれば自分の活動領域が広がって、広がれば広がるほど気持ちよく、今いる世界線を泳ぐことができる(※Cゾーン)=イキイキ生きることが出来ているという実感が持てると信じています。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン② ※コミック6巻57話参照

ゼーリエが受験者に対して「イメージできないものは実現できない、魔法の世界では基礎の基礎だ」と不合格を告げるシーン。成功のイメージをデザインすることが大事と学びあり。

AP1発足直後の様子

私がAP1Uに配属されたのは2025年5月。
結成当初のAP1Uは「勝ち筋が見えない」「自社が提供するサービスの価値を信じきれない」「色々な部署から集められた」状態にいて、
自分たちが何を目指し、何を考え、どんな行動を起こせば良いかわからず、ないない状態の中でまさに「暗中模索」を地でいくチームだったと今になってみると振り返ることができます。
ただ一つあったことは、部門マネジャー(UM:読み方/ユニットマネジャー)として苦しみもがいていたガクさんを助けたい。この一心でまとまっていたと思います。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン③ ※コミック10巻97話参照

七崩賢・不死なるベーゼと戦っていたヒンメル一向だが、結界魔法に囚われてしまい、諦めたらそこで試合終了してしまう状況でも諦めず、一人一人が行動を起こすためにヒンメルが鼓舞するシーン

相互理解会vol.1の開催/2025年6月

ないない状態を脱するために、チームの「北極星(チームスローガン≒パーパス)」を見つけることに加え、チームの一体感を高める必要があると考え、全国に散らばっているメンバーを集め、オフラインで実施する「相互理解会」を開くことにしました。

相互理解会の目的と目指したい状態
スクリーンショット 2025-12-15 17.03.09.png

控え目に言って、この相互理解会が今後のAP1Uが躍動するきっかけになったことは間違い無いと思っています。
それぞれのメンバーが考えている理想のチームを語り合い、理想が体現できているのか、身体性を伴った思考のトレーニングを行いながら、自分の心の奥底に眠っている、もしくは隠していた思いを表層させ、具現化していくプロセスをチームのみんなで体験しました。

はじめは緊張、遠慮、諦めが漂っていた雰囲気でしたが、失敗を怖がらず、挑戦を称え合う行動を繰り返すうちに、このチームになら自己開示しても受け入れられるのではないか?このチームであれば困難にもみなで向かって乗り越えることができるのではないか?
そんな期待感が醸成されていきました。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン④ ※コミック1巻4話参照

人の気持ちがわからないフリーレンが一生懸命フェルンのことを考え抜いた上で髪飾りをプレゼントした時に、考えてくれている行為自体に感謝したシーン

北極星、爆誕

そしてみなで創り出した北極星(チームスローガン≒パーパス)は「声出していこう!」笑

・・・部活か!?

誰かが見聞きしたら幼稚だとか、そんなもんでいいの?なんて思われるかもしれません。
ただ、私たちは本気(ガチ)対話(※参照)して、「声出していこう!」を生み出しました。
声出していこうは、私たちの”冒険”を楽しく乗り越えるための、欠かせない宝物になっています。
さらに、仲間の声が聞こえたら「声返していこう!」という発想も含まれ、チームの誰も置いていくことのない、一体感のあるチームに向けた第一歩を踏み出しました。

※参照:本気(ガチ)対話/NAKAHARA-LAB.net

AP1Uに起こった変化、小さな成功、意識変化

それからというもの、私たちはコトあるごとに「声出していこう!」を発信し続けました。
部署会議、OKRミーティング、普段の会話、Slackのスタンプ、さらには全社ミーティングでも声を出し続けました。
また、AP1Uが発明した新たなサービスである「気づきを生む学び合いワークショップ(※KWS)」が顧客に受け入れられ始めました。
これら「小さな成功体験(※)」が積み重なり始めると、組織の雰囲気がポジティブに変化し始め、その雰囲気に後押しされるようにメンバー全員の意識にも変化が起こり始めました。

※参照:小さな成功体験の重要性/ジョン・コッターの企業変革ノート

自信のなかった者が自信を持ち始め、発信していなかった者が発信を始める。
自社サービスを信じきれなかった者が自社サービスを信じ始め、初めましての者同士が相互の成長を願ったフィードバックを行うような変化が起こりました。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン⑤ ※コミック3巻27話参照

旅の途中で出会った僧侶ザインが「今更無理だ」と過去について語っていたのに対し、フリーレンは自身がヒンメルに掛けられた言葉を自分の言葉として語り、ザインの心を動かすシーン

RX(Re Transformation/再変革)によるIGNITE(火を灯す)

2025年10月には現在の組織体への再変化により体制強化が図られました(人数が3減7増)。
組織再編を繰り返し成長するSchooらしい、大胆な人事異動でした。
これにより私たちはより大きく、より高く。会社からは飛躍が期待されるチームに変化していきました(と、勝手に感じています)。

メンバー間のやり取りはより密度の濃いものになり、変化を怖がらないチームとして機能し始めていたものの、会社からは営業&CS機能の「質的転換」を求められており、個々人のスキルアップと、チームとして高い成果期待に応えるべく、2回目の相互理解会を開くことになりました。

相互理解会vol.2の開催/2025年12月

Vol.1開催時と比べ、私たちは「声出していこう」を胸に「KWS」という拡張性高いソリューションをベースに「学び合い=コミュニティラーニング」の手法を磨き続けていました。
しかし、それだけでは「顧客と共に課題を解決するパートナー」にはなり得ることができないことを認め、目標達成に向かうためには今の世界観をアップデートし、結果として自分たちの視座を高く待っている状態を目指す必要があると至りました。

そこでまたしても全国から集まり(1都1府6県)、新たな冒険の旅を始めることになりました。

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新メンバー4名も加わったことにより、チームづくりからはじめ、視座を高めるトレーニング、そして私たちAP1Uのありたい姿(Being)を描き直し、全員で北極星(チームスローガン≒パーパス)を描き直すための時間を過ごしました。
結果、アップデートされた北極星は「超え出してGO!」に決まり、前回同様、事あるごとに発信、コメント、スタンプが飛び交う日々を過ごすことができています。

スクリーンショット 2025-12-15 17.19.19.png

目指したい姿

私たちAP1Uは今、会社から大きな期待を受けている組織へと変貌しました。
私はその中で、自分の責務を全うすべく、リーダーシップを発揮しています。
関わった仲間たちが自ら行動変容したくなるようなサポートを行いたいと心に決めています。

研修ではよく「能力開発を支援するなら相当な覚悟を持って取り組むべし」と伝えており、まさに覚悟を持って取り組む日々を送っています。
相手に対して「変われ」というメッセージは過剰なストレスでしかなく、逆のメッセージとして受け取られてしまいます。
相手が「変わりたいように変わる」支援を行うには、健全なストレス状態を意図的に創り出す必要があり、それには相当な時間とラーニングデザイン(能力開発計画)が必要になります。

そこに向かうプロセスはとても険しいですが、そんな道を歩む私を支えてくれる仲間もいます。
そんな仲間たちと一緒に、受けている以上の期待を会社には返していきたいと思います。
これこそ「声出していこう/声返していこう」から進化した「超え出してGO」の先にある「(会社の期待を)超え返してGO」だと考えています。

Metaphor Message by 葬送のフリーレン⑥ ※コミック6巻48話参照

冒険を続けると命懸けの瞬間が増えてくるが、最後まで楽しみきった上で、気づいたら世界を救っていたら良いという、勇者としての使命と自分たちの使命を統合している思考を披露しているシーン

結果(KPI達成)はもちろん重要です。でも、私たちはそれ以上に、仲間とあーだこーだ言いながら進む、この『旅そのもの』を楽しんでいいけると良いなー。と思っています。

まとめ、旅の教訓

・1人の情報(インフォメーション)では解決できない問題も、知識が集合することにより「知恵」に変わる
・冒険の旅には「目指すべき方向性=北極星」を皆で創り上げる営みが必要である
・自分たちが自分たちで目標を定めたのであれば、とことんその目標を使い倒す
・仲間を信じ、仲間の成長を諦めない
・(おまけ)漫画(メタファー)と日常(リアル)の行き来は思考を整理する

最後に

一緒に働く仲間からは、個別事案や前例のない事案相談が多くあります。
その相談は「タフ」で「重い責任」があり、かつ「短納期」であることがほとんどです。
そして「自分以外の誰か」のために動くのが基本です。

なんでそんなに私たちの要望を叶えようとしてくれるんですか?と問われたらきっとこう答えます。

「勇者ヒンメルならそうした」


Schooでは一緒に働く仲間を募集しています!

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