はじめに
国内最大級のAWSイベントであるAWS Summit Japanに今年も参加してきました!開催場所は去年と変わらず幕張メッセでした!(あの規模のイベントを首都圏でやろうとすると必然的に幕張メッセになりますよね、はい)
とにかくBedrock!
十分に会場をまわる時間がなかったので、Village中心に見たのですが、どこを見てもBedrock!、Bedrock!!、Bedrock!!!まさに、
$\huge{石を投げたらBedrockに当たる}$(rockだけにね
って状態でした。さて、皆さんの爆笑を掻っ攫ったところで、どんな出展があったのかも軽く載せておきましょう。
注文が入った時間や麺の硬さを考慮して、茹でる順番を最適化するシステムだそうです。順番を判断するためにBedrockの活用を試行しているとのことでした。サーバレス構成にした理由も聞いてみたのですが、限られた人員でシステムを運用していく必要があるためマネージドサービスであるサーバレスを採用したそうです。
当日ブースで展示していた資料の表紙、好き過ぎる。※個人の感想です
というわけで、当日の資料は公開されていますので、是非ご覧ください。
その他にも、Bedrockを活用したAI講師による英会話レッスンを紹介しているブースもありました。
Amazon TranscribeやAmazon Pollyと組み合わせて構築しているサービスとのことでした。こういった事例を見ると組み合わせるサービスの多さはAWSを採用する際のメリットだなーと感じます。
レッスンだけでなく会話力を確認するための英会話テストサービスもされているとのことでした。
セッションもBedrock!
いや、こちらは一つしか見てないのでなんとも言えないですが、私は以下のセッションを見てきました。
タイトルの通り、Amplifyを推していくセッションで、Bedrockが登場するのは生成AIパートという感じでした。
セッション内で紹介されていましたが、Amplifyでは以下のようなサービスを利用することができます。
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Amplify Data
- TypeScriptを使ってデータのモデル(構造)から認可(誰がアクセスできるか)までを一元管理できる
- 特定のデータベースに縛られず、様々なデータソースに接続できる
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Amplify Auth
- 数行のコードでログイン機能(メール認証やSNSログイン)を構築できる
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Amplify AI Kit
- セキュリティを確保しつつ安全にBedrockの機能(LLM)を利用できる
いやぁ、Amplify便利ですね。Amplify Gen2はAWS CDKをベースに構築されているので、これらを全てTypeScriptで定義できます。差し詰め「小さなAWS」という感じです。まず小さなアプリケーションを作ってみるなら、Amplifyで作ってみるのは、結構良さそうですね。
AWSの生成AIスタックについても紹介されていました。基本触ったことないんですが、こんなにあるんですね。
モデルを作りたいのか、モデルを使いたいのか、によっても使うべきスタックは変わってくるのですが、「既存のモデルを使ってAIアプリケーションを作ってみたい」という方はBedrockと仲良くすれば良さそうです。
ということで、セッション内で以下のリポジトリが紹介されていました。
ここまでされたら、Bedrockと仲良くしてみるしかないな、ということで私も上記のリポジトリを使ってAIと会話するアプリケーションを作ってみたりしました。
最近はAIエージェントが登場したおかげで、リポジトリ全体を読み込ませてからAIに使い方を説明してもらえば、色々と教えてくれます。(登壇者の方もそのやり方を推奨していましたし、現に私も上述のリポジトリをAIに解説させてアプリケーションを作りました)
今回のように「リポジトリを渡して解説はAIエージェントに任せる」といったやり方は今後も普及していく(というかもう普及している?)のでしょうね。
おわりに
実は去年のAWS Summit参加時も「Bedrock触らないとなー」と感じていたのですが、触らないまま早一年が経過してしまい、今回のBedrockの普及っぷりを目の当たりにして、「触らないとアカン」と思い、ようやく触ることができました。
今触っていないあなたも、まずは今回紹介したリポジトリを使って、Bedrockの世界に触れてみてはいかがでしょうか?