はじめに
この記事は一人VR技術者認定試験 Advent Calendar 2018の5日目の記事です。
バーチャルリアリティ学の2章「ヒトと感覚」の内容をまとめていきます。
書籍の方も是非ご購入いただいた上でご利用ください。
2 ヒトと感覚
2.1 脳神経系と感覚・運動
2.1.1 脳神経系の解剖学的構造と神経生理学の基礎
中枢神経系の分類
- 大脳
- 感覚や知覚を担う (VRにとって重要)
- 小脳
- 運動・姿勢制御・運動学習
- 脳幹
- 脊髄と橋
- 生命の基本的な維持機能
大脳の構成
引用元: バーチャルリアリティ学
- 大脳半球
- 間脳
- 視床や視床下部
- 大脳皮質の皮下組織
- 大脳基底核
- 大脳皮質と視床や脳幹との間を中継する
- 辺縁系
- 情動・意欲・記憶・自律神経活動に関わる
- 大脳基底核
- 中心溝
- 大脳半球の大きな溝
- 一次体性感覚野
- 後部の頭頂部と後頭部
- 体性感覚を受容
- その後ろには二次体性感覚野
- 高次の信号処理
- 頭頂連合野
- 空間知覚
- 一次運動野
- 前部の前頭葉
- 運動刺激を出力
感覚野や運動野は延髄で交差しているので、右脳が左半身、左脳が右半身を支配している
ペンフィールドの地図
引用元: http://nou-reha.com/stroke/whats_stroke/5276
受容器の精度に身体のサイズを合わせた時の図として紹介されていた
2.1.2 知覚・認知心理学の基礎
大きさや奥行きの知覚について
- 単眼手がかり
- 陰影
- 重なり
- 線遠近法
- 大気遠近法
- きめの勾配
- 経験的な物体の相対的大きさ
- 運動しさ
- 両眼手がかり
- 輻輳
- 近くを見つめると寄り目になるやつ
- 両眼視差
- 輻輳
大きさの恒常性
網膜上の大きさが異なっていても、同一の大きさだと知覚できる
2.1.3 感覚と運動
運動の知覚について
- 網膜上の対象物の移動
- 移動する物体を眼球で追跡する
遅い運動(視角1~2度/秒)や早すぎる運動(35度/秒)も知覚できない
ベクション
- 自己運動感
- 動いていないのに動いているように感じる
- 映像酔いの原因にもなる
まとめ
脳のどこで感覚が受容されるかわかり、知覚の仕組みもなんとなく理解できました。