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watsonx.data SaaS版のPresto エンジンに Presto CLI からアクセス

Last updated at Posted at 2023-08-29

* IBM Cloud上のSaaS版についての記載です

watsonx.dataは「単一の統合データ・プラットフォームですべての企業データを収集、保存、照会、分析するためのデータ管理ソリューションです。オープン・データ・フォーマットに最適化された、柔軟で信頼性の高いプラットフォームを提供します」とのことで、いわゆるデータレイクハウスです。SW版とSaaS版があります。

当記事はwatsonx.data SaaS版のPrestoエンジンにpythonからアクセスするための方法について説明します。

watsonx.dataは「単一の統合データ・プラットフォームですべての企業データを収集、保存、照会、分析するためのデータ管理ソリューションです。オープン・データ・フォーマットに最適化された、柔軟で信頼性の高いプラットフォームを提供します」とのことで、いわゆるデータレイクハウスです。SW版とSaaS版があります。

当記事はwatsonx.data SaaS版のPrestoエンジンにPresto CLIからアクセスするための方法について説明します。
尚、公式ドキュメントではConnecting to Presto serverの「Connecting to Presto engine using Presto CLI (Remote)」に記述されている内容です。

今回試した実行環境は以下です:

  • java version "1.8.0_311"
  • Apple M1 Pro

2024/08/08 最新の情報で改訂

1. 事前準備

watsonx.data SaaS版のPrestoエンジンにアクセスするための事前情報取得を参考に
watsonx.data SaaS版のPrestoエンジンにアクセスするための事前情報

  • ホスト名
  • ポート番号
  • IBM API key
  • IBM IAM token (オプション)

を取得しておいてください。

尚、ドキュメントによるとIBM IAM tokenの方がワークロード的におすすめとのことです。

ただIBM API key は一度取得したら削除するまで使えますが、IBM IAM tokenは作成後1時間有効となり、有効期限があります。どちらも使用可能なので、状況に合わせて選択してください。

2. CLIの導入

1-1. 前提環境

Presto CLIはjavaのjarファイルを実行する形式です。よってJavaが実行できる環境が(JRE)が導入済みである必要があります。
ターミナルまたはコマンドプロプトからjava -versionを実行してみて、結果としてJavaのVersionが返ってくるか確認してください。

実行例:

$ java -version
java version "1.8.0_311"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_311-b11)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.311-b11, mixed mode)
$

1-2. jarファイルのダウンロード

https://prestodb.io/docs/current/installation/cli.html よりjarファイルをダウンロードします。2024年8月8日現在は presto-cli-0.288-executable.jarというファイルへのリンクがあり、それをクリックしてダウンロードしました。

image.png

1-3. ダウンロードしたjarファイルをprestoにリネームして、実行可能にする。

以下はMacでpresto-cli-0.283-executable.jarというjarファイルだった場合の実行例:

mv presto-cli-0.288-executable.jar presto
chmod a+x presto

1-4.導入確認

以下のコマンドでPrestoのcli versionが表示されればOKです。

./presto --version

出力例:

$ ./presto --version
Presto CLI 0.288-15f14bb
$

3. Presto CLI からアクセス

a. IBM API key使用の場合

./presto --server https:<ホスト名>:<ポート番号> \
--catalog iceberg_data --schema default \
--user ibmlhapikey --password

尚、--catalog--schemaは省略可能です。

./presto --server https:<ホスト名>:<ポート番号> \
--user ibmlhapikey --password

実行するとパスワードを聞かれるので、IBM API key の値を入力します。

実行例:

$ ./presto --server https://xxxx.lakehouse.appdomain.cloud:99999 --user ibmlhapikey --password

Password:
presto>

b. IBM IAM token使用の場合

userのibmlhtoken_<your-username><your-username>部分にはアクセスに使用するIBM CloudのIDを入れてください。
IBM CloudのIDがaaa@bbb.com であれば ibmlhtoken_aaa@bbb.com となります。
(↑2024/08/08現在ibmlhtokenではアクセスできなかったので修正)

./presto --server https:<ホスト名>:<ポート番号> \
--catalog iceberg_data --schema default \
--user ibmlhtoken_<your-username> --password

尚、--catalog--schemaは省略可能です。

./presto --server https:<ホスト名>:<ポート番号> \
--user ibmlhtoken_<your-username> --password

実行するとパスワードを聞かれるので、IBM IAM tokenの値を入力します。
IBM IAM tokenは長いので現実的に考えると環境変数PRESTO_PASSWORDに事前に入れて使うのがよいかもしれません。環境変数PRESTO_PASSWORDの値がセットされている場合はパスワードは聞かれません。

パスワードを聞かれる実行例(IBM CloudのIDはaaa@bbb.comとしています):

$ ./presto --server https://xxxx.lakehouse.appdomain.cloud:99999 --user ibmlhtoken_aaa@bbb.com --password

Password:
presto>

IBM IAM tokenを環境変数PRESTO_PASSWORDに入れる実行例:
(IBM CloudのIDはaaa@bbb.comとしています)
(jqコマンドが必要です。ない場合はbrew install jqで導入する)

APIKEY=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
export PRESTO_PASSWORD=$(curl --silent -X POST 'https://iam.cloud.ibm.com/identity/token' -H 'Content-Type: application/x-www-form-urlencoded' -d "grant_type=urn:ibm:params:oauth:grant-type:apikey&apikey=${APIKEY}" | jq -r '.access_token' )
./presto --server https://xxxxx.lakehouse.appdomain.cloud:99999 --user ibmlhtoken_aaa@bbb.com --password
presto>

4. 接続確認

presto>のプロンプトが出てくるので、以下のコマンドを打ちます:
show catalogs;
カタログのリストがでてきます。

実行例:

presto> show catalogs;
      Catalog
-------------------
 icos_nishito_hive
 jmx
 nishito_iceberg
 system
 tpcds
 tpch
(6 rows)

Query 20230828_073700_24257_ffx64, FINISHED, 2 nodes
Splits: 36 total, 36 done (100.00%)
[Latency: client-side: 0:02, server-side: 0:01] [0 rows, 0B] [0 rows/s, 0B/s]

presto>

SQLの実行も可能です:

select * from tpch.tiny.customer limit 10;

実行例
image.png
プロンプトに収まりきらない場合は、unix系のlessコマンドで実行されるので、lessコマンドの操作方法で中身を見てください。lessコマンドに入った場合は、qの入力で抜けます。

ヘルプはhelpと打ってください:

presto> help

Supported commands:
QUIT
EXPLAIN [ ( option [, ...] ) ] <query>
    options: FORMAT { TEXT | GRAPHVIZ }
             TYPE { LOGICAL | DISTRIBUTED }
DESCRIBE <table>
SHOW COLUMNS FROM <table>
SHOW FUNCTIONS
SHOW CATALOGS [LIKE <pattern>]
SHOW SCHEMAS [FROM <catalog>] [LIKE <pattern>]
SHOW TABLES [FROM <schema>] [LIKE <pattern>]
USE [<catalog>.]<schema>

presto>

prestoプロンプトを抜けるのはquitと打ってください

presto> quit
$

5. 参考Link

presto CLIの使い方はいまいちいいドキュメントが見当たりませんでしたが、コマンドはこちらに一覧があります:
SQL Statement Syntax

presto CLI のドキュメントはこちらですが、シンプルな説明のみです
Command Line Interface

以上です。

6. 関連リンク

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