仮想化のマスキングをテストするとき必要だったのでメモです。
IBM Cloudで自分のアカウントが作成したリソースを他のIBM CloudのIDでも使えるように(共有)することが可能です。
今回はWatson Queryを使えるようにしてみます。
具体的にはidに対する許可を設定してアカウントにInvite(招待)するという手順になります。
1. 前準備:
1-1: 対象のWatson Queryを作成したアカウントでIBM Cloudコンソールにログイン
https://cloud.ibm.com/ に対象のWatson Queryを作成したアカウント(ここでは自分のアカウントと表現しています)でIBM Cloudコンソールにログインしてください。
1-2: 対象のWatson QueryのGUIDを取得
Watson Knowledge Catalogだと設定時リストからサービス名を選べばいいのですが、なぜかWatson QueryはGUIDの手打ちが必要でした。なので、あらかじめ取得しておきます。
以下取得手順です。
1-2-2: IBM Cloudのダッシュボードからリソース・リストを表示します。
1-2-2: データベースの中にあるアクセスさせたいWatson Queryの行のLink以外のどこかをクリックします。
1-2-3: 右側にGUIDの情報を含む詳細情報が出てきますので、GUIDをコピーしてどこかにペーストしておいてください。
2. ユーザーを招待
アクセスさせるユーザーIDを自分のアカウントに招待します。
2-1: 上部のメニュー「管理」>「アクセス(IAM)」を選択
2-2: 左のメニューから「ユーザー」を選択
2-3: 「ユーザーの招待」をクリック
2-4: 招待するE メール・アドレスを入力
招待するEメール・アドレス
,つまりアクセスさせたいユーザのIBM CloudアカウントID
を入力します。
当然ですが有効なIBM CloudアカウントIDである必要があります。
2-5: アクセス・ポリシーを入力
2-5-1: 「アクセス・ポリシー」をクリックして、チェックを入れます。
2-5-2: ポリシーの作成
「サービス」の検索窓にWatson Query
と入れて、Watson Query を表示し、表示されたWatson Query
をクリックします。
Watson Query
にチェックが入るので「次へ」をクリックします。
「リソース」では以下を設定して、「次へ」をクリックします
-
特定のリソース
を選択 - 属性タイプ:
serviceInstance
- オペレーター:
string equals
- 値: 1-2で取得したGUIDの値
「役割とアクション」データアクセスさせるだけ(見るだけ、設定変更しない、仮想化しない)であれば、以下の設定にします。チェックを入れたら「レビュー」をクリックします。
- サービス・アクセス:
Manager
- プラットフォーム・アクセス:
ビューアー
これで「ユーザーを招待」は完了です。
3. 招待されたユーザーがアカウントにJOINする
ここは招待されたユーザーID(アクセスさせるユーザーID) 側の処理になります。
招待されたユーザーID(アクセスさせるユーザーID)のメールアドレスに以下のようメールが送付されますので、Join now
をクリックします。
または招待されたユーザーIDでログインし、通知画面を表示させると
同じ内容の通知が来ていますので、Join now
をクリックします。
「ログイン」をクリックしてログインしてください。
4. 招待された側の確認
ここは招待されたユーザーID(アクセスさせるユーザーID) 側の処理になります。
上部メニューの「管理」の右側のVをクリックして、自分のアカウントの他に、招待されたアカウントが表示されていることを確認してください。
そのまま、招待されたアカウントをクリックします。これで招待されたアカウントに切り替わります。
リソースリストを確認して、アクセスを許可されたWatson Queryが表示されていることを確認してください。
招待されたアカウントのリソース(ここではWatson Query)にアクセスするときは、アカウントを切り替えることを忘れないようにしてください。
5. 招待した側の確認
ここでは対象のWatson Queryを作成したアカウント側の処理になります。Watson Queryを作成したアカウントでIBM Cloudコンソールにログインして実行してください。
https://cloud.ibm.com/iam/users にアクセスして、招待したユーザーがアクティブになっていることを確認してください。
以上です。
これで招待したアカウントがWatson Queryにアクセスできるようになりました!