エンドポイント保護
Intune で管理された Windows 10 や Mac を Microsoft Defender ATP に登録し、高度な脅威からの保護を有効にしましょう。
1. MDATP テナントの準備
2. Windows 10 のオンボード
3. macOS のオンボード
1. MDATP テナントの準備
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MDATP 管理ダッシュボード に全体管理者でサインインします
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下記を入力して [Next] をクリックします
このまま MDATP と他の MTP 機能との連携設定をしてしまいましょう!
- 左下の [Settings] (画車のアイコン) をクリックし、"General" 配下の [Advanced features] をクリックします
- すべてのトグル ボタンを ON に設定し、[Save preferences] をクリックします
2. Windows 10 のオンボード
Intune MDM を使用して MDATP に Windows 10 をオンボードします。
Defender ATP 用のベースラインポリシーの作成
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Microsoft Endpoint Manager admin center に全体管理者でサインインします
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[エンドポイント セキュリティ ] - [セキュリティのベースライン] - [Windows Defender ATP ベースライン] の順にクリックします
Defender ATP のオンボードポリシーの作成
- [デバイス構成] - [プロファイル] - [プロファイルの作成] の順にクリックします
- 下記を入力して [次へ] をクリックします
- プラットフォーム: Windows 10 以降
- プロファイル: Microsoft Defender ATP (Windows 10 デスクトップ)
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プロファイルの名前 (説明は任意) を入力します
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"すべてのファイルのサンプル共有" および "テレメトリの報告頻度を早める" を [有効にする] に設定し [OK] をクリックします
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[OK] - [作成] の順にクリックしてプロファイルの作成を完了します
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作成したプロファイルが選択された状態で [割り当て] をクリックします
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"割り当て先" を [選択したグループ] に設定し、"含めるグループの選択" で POC グループを選択します
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[保存] をクリックします
上記設定後しばらくすると自動的に MDATP にオンボードされますが、すぐに設定を反映させたい場合は下記の手順を実施します。
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Windowsのスタートメニューから [設定] を開き、検索ボックスに「職場または学校へのアクセス」と入力し、表示された候補をクリックします
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"XXXXX への Azure AD に接続済み" (XXXXX は組織名) と表示されているメニューを展開し、[情報] をクリックします
補足
正常に MDATP にオンボードされたかどうかは下記のように確認できます。管理者のビュー:
MDATP ダッシュボード にオンボード対象のコンピューターが表示されているかを確認します
ユーザーのビュー:
オンボード対象のコンピューター上でプロセス "MsSense.exe" が実行中であることを確認します
3. macOS のオンボード
Intune MDM を使用して MDATP に macOS デバイスをオンボードします。
MDATP を macOS デバイスに配布するために、本手順の一部は macOS デバイス上で実行する必要があります。
MDATP のインストール パッケージとオンボード パッケージをダウンロードします。
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MDATP 管理ダッシュボード に全体管理者でサインインします
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[Settings] (左下の歯車アイコン) をクリックします
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"Machine management" 配下の [Onboarding] をクリックします
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"Select operating system to start onboarding process:" で [macOS] を選択します
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"Deployment method" で [Mobile Device Management / Microsoft Intune] を選択します
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[Download installation package] と [Download onboarding package] のそれぞれをクリックして任意の場所にダウンロードします
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Intune ラッピング ツールを公開している GitHub ページ に Mac のブラウザでアクセスします
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[Clone or download] - [Download ZIP] の順にクリックし、ラッピング ツールを任意の場所にダウンロードします
※本手順では Download フォルダにダウンロードしました
- Mac でターミナルを起動し、ラッピング ツールのダウンロード先に移動します
cd Downloads/intune-app-wrapping-tool-mac-master/
- 下記コマンドを実行して IntuneAppUtil を実行形式のファイルに変換します
chmod +x IntuneAppUtil
- 下記コマンドを実行して MDATP アプリを Intune が配布できる形式に変換します
./IntuneAppUtil -c <adav.pkg のパス> -o <出力先フォルダのパス>
例:
./IntuneAppUtil -c Users/username/Downloads/wdav.pkg -o Users/username/Downloads
コマンドが成功すると IntuneAppUtil successfully processed "adav.pkg" と表示されます
出力先フォルダに "wdav.pkg.intunemac" が出力されます
次に、macOS に配布する Intune のカスタム プロファイルを 4 つ作成します。
- カーネル拡張
- MDATP の構成情報
- MDATP へのフル ディスク アクセスの許可
- MDATP 通知の構成情報
カーネル拡張
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Intune 管理ダッシュボード で [デバイス構成] - [プロファイル] - [プロファイルの作成] の順にクリックします
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"プラットフォーム" で [macOS] を選択し、"プロファイル" で [カスタム] を選択して [作成] をクリックします
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任意のプロファイルの名前 (例: macOS - MDATP kext) を入力します
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任意のカスタム構成プロファイルの名前 (例: macOS - MDATP kext) を入力します
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構成プロファイルとして指定するファイルに手順 6. [Download onboarding package] でダウンロードした "WindowsDefenderATPOnboardingPackage\intune\kext.xml" を指定します
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[OK] - [作成] の順にクリックします
上記の 12. から 18. の手順を残りの 3 つのカスタム プロファイルにも実施します。
MDATP の構成情報
プロファイルの名前 (例): macOS - MDATP omboarding
構成ファイル: 手順 6. [Download onboarding package] でダウンロードした "WindowsDefenderATPOnboardingPackage\intune\WindowsDefenderATPOnboarding.xml"
MDATP へのフル ディスク アクセスの許可
プロファイルの名前 (例): macOS - MDATP tcc
構成ファイル: tcc.xml
MDATP 通知の構成情報
プロファイルの名前 (例): macOS - MDATP notifications
構成ファイル: notifications.mobileconfig
続いて、インストール パッケージを Intune で配布します。
- Intune 管理ダッシュボード で [クライアント アプリ] - [アプリ] - [追加] の順にクリックします
- [基幹業務アプリ] を選択して [追加] をクリックします
- [アプリ パッケージ ファイルの選択] をクリックし、手順 11. でラッピングした wdav.pkg.intunemac を指定して [OK] をクリックします
参考 URL
Microsoft Defender ATP for Mac 用 Intune ベースの展開
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/security/threat-protection/microsoft-defender-atp/mac-install-with-intune