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【オンプレDBAのためのクラウド転生ガイド_第1話】転生前夜:オンプレ勇者だった俺に、クラウドの波が迫ってきた件

Last updated at Posted at 2025-08-08

「クラウド?いやいや、うちはオンプレで十分なんで」

つい数年前まで、そう豪語していた俺がいる。

自社のデータベースサーバは俺が構築して、俺がチューニングして、俺がバックアップしていた。

夜中に電話が鳴っても、ログインして、RMANで即復旧できる。そう、俺が最強のDBAだった(と信じてた)。

その俺に、ある日突然上司がこう言い放つ。

「次のプロジェクト、クラウドでADB使ってね。自動で全部やってくれるから簡単でしょ?」

簡単だと?ふざけるな。

DBAをなめるな。

データベースというのはな、ちゃんと温度管理されたサーバルームの中で、俺が手をかけて初めて動くんだ。

と、心の中で3回唱えた。

そして、クラウドの波が押し寄せた

そうは言っても、時代の波には逆らえない。

周りを見れば、すでにAWSやOCIに踏み出したチームもある。
インフラエンジニアはTerraformを覚えて、「もうSSHしないんすよ」なんて言ってる。

DBAだけが取り残されている気がしていた。

でも俺は、心のどこかで思っていた。

「クラウドに移行したら、DBAの仕事がなくなるんじゃないか?」

ADBという異世界の扉が開く

調べてみた。

Oracle Autonomous Database、通称ADB。

・バックアップ自動
・パッチ自動
・スケーリング自動
・SQLのチューニングも自動(!?)

……ちょっと待ってくれ。
これ、俺の仕事、全部じゃん。

でも、同時に思った。

「こんな化け物みたいなDB、本当に使えるのか?」

「“自動”の裏側はどうなってる?」

そして俺は、自らの意思でOCIのコンソールを開いた。

これはもはや、クラウドという名の異世界への転生。

俺たちはこの先、どうすればいいのか?

オンプレDBAの俺は、ADBの登場に動揺した。でも、同時にワクワクもした。

チューニングがいらない?構成が勝手に決まる?

それはつまり、俺の知識と経験が“別の形”で必要になる世界なのかもしれない。

次回予告

第2話|異世界(OCI)召喚:ADBという名のチート級データベースとの出会い
ADBとは何か?そしてそれは、旧世界の武器を無力化するのか。
俺のクラウド転生物語が、いま始まる。

あとがき

このシリーズでは、「オンプレDBAの自分」が感じた戸惑い・疑問・そして前向きな気づきをベースに、クラウド時代におけるDBAの新しい姿を追っていきます。

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