はじめに
WEBアプリケーションの受託開発では、GA4の分析結果もクライアントから求められることがよくあります。
これはクライアントが費用対効果を重視しているためです。
GA4の分析結果をレポートする際には、データ探索の条件設定を保存して共有することをおすすめします。
データ探索を利用するメリットは以下の通りです。
・条件設定を忘れないようにできる
・条件設定をクライアントに伝えやすくなる
・条件設定を複製し、類似のデータを簡単に作成できる
本記事では、データ探索の基本的な使用方法について解説します。
ページごとのPV数を表示
具体的にページごとのPV数を表示する方法を解説します。
1.左メニューから「探索」を選択します。
2.「空白」を選択します。
3.「ディメンション」に「ページパスとスクリーン クラス」を追加し、「確定」します。
4.「指標」に「表示回数」を追加し、「確定」します。
5.「行」に「ページパスとスクリーン クラス」を追加します。
6.「値」に「表示回数」を追加します。
7.必要に応じて期間を設定します。
特定のイベント数を表示
前述のPV数に加え、特定のイベント数を表示するタブを追加します。
1.ページ上部のタブ名「自由形式1」を「PV数」に変更します。
2.「+」ー「自由形式」を選択します。
3.タブ名「自由形式2」を「イベント数」に変更します。
「▼」-「複製」でタブを複製して変更することもできます。
4.「ディメンション」に「イベント名」を追加し、「確定」します。
5.「指標」に「イベント数」を追加し、「確定」します。
6.「行」に「イベント名」を追加します。
7.「値」に「イベント数」を追加します。
8.表示するイベントを限定したい場合は、フィルタを設定します。
フィルタ例
・先頭が「selected_theme」のイベント名だけを表示する場合
・先頭が「share_」または「click_copy_url」のイベント名だけを表示する場合
フィルタの正規表現は少し複雑です。
詳細は、こちらをご覧ください。
その他よくあるデータ集計
その他よくあるデータ集計方法を記載します。(「ディメンション」、「指標」の追加は省略)
・流入数を表示
1.「行」に「ページパスとスクリーン クラス」を追加します。
2.「値」に「総ユーザー数」を追加します。
3.フィルターに「ページパスとスクリーン クラス」、「次と完全一致」、「/」を追加します。
「総ユーザー数」はアクセスして、すぐに離脱したユーザー数も含まれます。
これを除外したい場合は「アクティブユーザー」を使用します。
「総ユーザー数」と「アクティブユーザー」はユニークユーザー数です。
ユニークでない(延べの)ユーザー数、つまり同じユーザーが複数回訪問した数を見る場合は、「セッション」を使用します。
・流入元を計測
1.「行」に「セッションの参照元/メディア」を追加します。
2.「値」に「総ユーザー数」を追加します。
流入元にはUTMパラメータを追加してもらう必要があります。
データ探索の共有
作成したデータ探索は、作成者以外は見られません。
他のユーザーと共有する場合は右上の共有アイコンを選択します
これで他のユーザーも参照可能になります。
もし他のユーザーが変更しようとした場合は、コピーを作成してから変更するように促されます。
最後に
本記事では、GA4のデータ探索機能を使用して、クライアントに求められる主要な指標を効率的にレポートする方法について解説しました。
データ探索の機能を活用することで、設定の共有や条件の再利用が容易になり、分析作業の効率化と報告の精度向上が期待できます。
日々のデータ分析業務の中で、ぜひデータ探索を積極的に活用してみてください。