※ブログからの移植です。(2019/11/27投稿)
業務でPG-REX(var11)を触ったので、自分用のtipsをまとめます。
エラーメッセージは記憶で書いてるので、若干異なる可能性があります。
PG-REXとは
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postgresqlでクラスタ構成を組むときに使う補助アプリケーションです。
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クラスタ管理するpacemaker/corosyncに加えDB回りの補助をしてくれます。
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pacemaker応援キャラクターが地味に豪華な件。入門動画(1話のみ)もある
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postgresqlの同期レプリケーション使用、障害時に自動フェールオーバー
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※AWSとかのマネージドサービスだとサードパーティのクラスタツールを使わない選択ができます。
参考になる情報
大体この辺を見れば仕組みや使い方が分かります。
- 公式ドキュメント(v9.5だけど..)11.0の最新版はパッケージ内にあるかも?
- PG-REXで学ぶPacemaker運用の実例
- Pacemaker + PostgreSQL レプリケーション構成(PG-REX)のフェイルオーバー高速化
- PostgreSQLとPacemakerによる高可用ソリューション PG-REX 9.6 の構築
PG-REXが起動しない!
Step1:masterが起動しない
正常パターン ※root権限での実行が必要です。
# pg-rex_master_start
root@192.168.2.2's password:
パスワードが入力されました
1. Pacemaker および Corosync が停止していることを確認
...[OK]
2. 稼働中の Master が存在していないことを確認
...[OK]
3. 起動禁止フラグの存在を確認
...[OK]
4. /var/lib/pacemaker/cib 配下の cib ファイルを削除
...[OK]
5. Pacemaker 起動
...[OK]
6. crm ファイルの反映
...[OK]
7. Master の起動確認
...[OK]
ノード(pgrex01)が Master として起動しました
# crm_mon -fA
省略
(masterサーバがonlineと表示されること)
slaveとの接続は大丈夫か?
1. Pacemaker および Corosync が停止していることを確認
...[OK]
2. 稼働中の Master が存在していないことを確認
...[NG]相手ノードのSSH接続に失敗
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rootアカウントで直接SSH接続ができるか?
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設定ファイル「IPアドレスやホスト名回り」を再確認
- インポートするcrmファイル
- /etc/corosync/corosync.confなど
postgresqlのみで起動するか?
7. Master の起動確認
...[NG]600秒経ちましたがPostgreSQL が起動していません
待った挙句失敗という悲しいパターンです。
大体postgresqlを起動すると失敗する
# su - postgresql
postgres$ pg_ctl start
サーバの起動完了を待っています....
:
サーバ起動失敗
上記のよう起動失敗となります。PG-REXの問題ではなくpostgresqlの問題となります。
postgresql.logなどを確認しましょう。
※初期設定では、PGDATA/pg_log/以下に「postgresql-%Y-%m-%d_%H%M%S.log」のファイル名でログファイルが生成されます。
下記のようになれば、解決できる可能性は高いです。
# su - postgresql
postgres$ pg_ctl start
サーバの起動完了を待っています....
:(略)
完了
サーバ起動完了
postgres$ pg_ctl stop
サーバ停止処理の完了を待っています....完了
サーバは停止しました
Step2:slaveが起動しない
なんだかんだmasterは上手く起動しやすいです。はまるのがslaveです。
postgresqlのみで起動するか?
これはmasterと同じです。
masterのwalが進んでいるか?
4. /var/lib/pacemaker/cib 配下の cib ファイルを削除
...[NG]slaveのwalアーカイビングがmasterより進んでいます
(receive-walが...だったような気もする...)
最初これでかなりはまったのですが、結論を言うとmasterのDBに動きが無いとこうなる可能性があります。
余談ですがDBバックアップのbarmanもDBに動きが無いと上手くいかないケースがあります
対策:DBを進める(walファイルを作成)
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(システムが動いていてDBが進むのであれば)少し時間を置く ※大体検証時でDBに動きが無いときが多いと思いますが。
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psqlにてcheckpoint;を実行
- やってもダメな時もあったのが微妙なところ...
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pgbenchを実行
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testテーブルにデータをinsertしまくる(邪道感)
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他にも良い手があると思います。。。
おわりに。
これでDBのクラスタ構成もどんとこいです(震え声)
クラウドのマネージドサービスだと考えなくてもよいのがいいところですよね。(walの仕組みとかは知っておいて損じゃないと思います。)
postgresqlのバージョンが上がり、レプリケーションの仕組みが簡素になったことで、PG-REXもシンプルになってきたようです。