ローカルMCPサーバー(Chatwork-MCP)を、node.jsのプログラムから実行(呼び出す)方法

はじめに

MCPサーバーは通常、VSCodeやClaude等のエージェントから利用する前提となっているため、
開発者でない人には敷居が高く、利用が困難でした

どうにかしたいと思っていたところ、OpenAI Agents SDKを使うと、JavaScript等からMCPを呼び出すことができるようです

試しに @​chatwork/mcp-serverを使い、
最近のチャットのやり取りをまとめてもらう、コードを作ってみます

• このコードを元に、チャットサーバーとチャットUIを追加すれば、非技術者からもChatwork＋AIを活用することができそうです

必要なライブラリのインストール

npm i @openai/agents, dotenv

環境変数の設定

OpenAIのAPIキーと、Chatwork APIのトークンを設定します

OPENAI_API_KEY=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
CHATWORK_API_TOKEN=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

ソースコード

ソース内の<チャットルーム名に置き換え>を自分のチャットルームに置き換えてください

local-mcp-server.js

/*
  node/local-mcp-server.js
  説明:
  - このスクリプトは環境変数から設定を読み込み、MCP (Model Context Protocol) サーバーへ stdio 経由で接続し、
    Agent を作成して指定したチャットワークのチャットルームから情報を取得する例です。
*/
import 'dotenv/config';
import { Agent, run, MCPServerStdio } from "@openai/agents";

const GPT_MODEL = process.env.GPT_MODEL || "gpt-4o-mini";

async function main() {
  // MCPサーバーを起動するための設定
  const mcp = new MCPServerStdio({
    name: "CHATWORK MCP (stdio via npx)",
    fullCommand: `npx @chatwork/mcp-server `,
    env: {CHATWORK_API_TOKEN: process.env.CHATWORK_API_TOKEN},
  });

  // MCP サーバーへ接続
  await mcp.connect();

  try {
    // Agent の作成
    const agent = new Agent({
      name: "CHATWORK MCP Agent",
      instructions:
        "CHATWORK MCPを使って、指示されたチャットルームに対して読み取り、メッセージの送信を行う",
      mcpServers: [mcp],
      model: GPT_MODEL,
    });

    // 指示の実行と結果出力
    const result = await run(agent, "Chatworkの「<チャットルーム名に置き換え>」チャットから、直近1週間のやり取りを要約してください");
    console.log(result.finalOutput);
  } finally {
    await mcp.close();
  }
}

main().catch(console.error);

実行方法

少し待つとChatworkから集めた情報を元に、まとめを表示してくれます

$ node local-mcp-server.js 
下記がChatwork「<チャットルーム名に置き換え>」チャットでの直近の回答5件分のまとめです。

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