この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する クラウドAI by ナレコム Advent Calendar 2021 の10日目にあたる記事になります。
はじめに
AWS re:Invent 2021 にて、Contact Lens for Amazon Connect で通話を要約する機能が実装されたとの発表がありました!
今回は早速新機能を検証していきたいと思います!
Amazon Connect とは?
Amazon Connect とはAmazon Web Services 社の提供する簡単にコールセンターを開設できるサービスです。
リモートでも社内電話を利用できたり、自動音声案内が実装できたりと大変便利なサービスとなっています。
以前書いた参考記事 - Amazon Connectの使い方[丁寧に解説してみた]
Contact Lens for Amazon Connect とは?
Contact Lens for Amazon Connectとは、Amazon Connectで通話した内容をリアルタイムで文字起こしし、分析ができるサービスです。
2021年09月には日本語にも対応を開始いたしました。
公式アナウンス情報 - Contact Lens for Amazon Connect が日本語をサポートしました
新機能【通話要約】について
この度、コールサマライズと呼ばれる新しい機械学習(ML)機能が追加されました。
コールサマライズを利用することで、お客様との会話で重要な部分を識別し、会話内容を自動で要約することができます。
これまでお客様とお電話する際に、手書きのメモで要点をまとめたりすることもあったかと思います。
今回の新機能によって、そのような時間を節約することが期待できます。
公式アナウンス情報 - AmazonConnectのコンタクトレンズが新しい機械学習を利用した通話の要約を発表
さっそく設定してみた
1. Contact Lens の有効化
コンソールからAmazon Connect にアクセスし、インスタンスエイリアスからContact Lens を有効化したいインスタンスをクリックしてください。
左メニューにあるAnalytics tools をクリックしてください。
Contact Lens を有効にするにチェックを入れてください。
2. セキュリティプロファイルの設定
Amazon Connect のダッシュボードにアクセスし、セキュリティプロファイルにアクセスしてください。
設定を変更したいセキュリティプロファイルをクリックしてください。
メトリクスおよび品質にある上記赤枠内の項目にチェックを入れてください。
3. 問い合わせフローの設定
問い合わせフローの構成の中に、記録と分析の動作を設定を加えてください。
動作確認してみた…
実際に電話をかけて動作確認しようとしたところ以下のエラーメッセージが表示されました。
"We are unable to complete the call as dialed. Try again, or contact your administrator."
調査してみたところ以下が原因だったようです。
・日本の規制変更に伴い、日本の番号取得は AWS サポートから申請および書類の提出が必須となった(個人用の番号は申請しても取得できない)
Amazon Connect の電話番号をアジアパシフィック (東京) リージョンで取得する
・仕方がないので海外の番号を取得しましたが、日本の電話番号に発信するにはクウォータ緩和の申請が必要のこと
電話できる国
動作検証は泣く泣く諦めることになりました…
料金
Contact Lens for Amazon Connect の料金は以下の通りです。
※2021/12/02時点の情報となります
月間ボリューム | 1 分あたりの料金 |
---|---|
最初の 500 万分 | 0.015 USD |
500 万分以上 | 0.0125 USD |
■月間総計700 万分ご利用された場合
[500 万分 * 0.015 USD] + [(700 万-500 万) 分 * 0.0125 USD]
= [75,000 USD] + [25,000 USD] = 100,000 USD
おわりに
今回のContact Lens for Amazon Connect のアップデートは非常に魅力的でしたね!
ぜひ検証してみたかっただけにとても残念でした…