※2023/08/31追記:
$75追加すればまた使えるように特典が更新されたとのこと。
https://qiita.com/kabuakantech/items/641f8f0d5dd90ef929e9
ちょい値上がりはしたけど(円安つらいけど)、まだまだ実質無料みたいなものなのでもちろん再開します。
※2022/4/7追記:
2022/7/1以降、ACMの会員特典からO'Reilly Online Learningが外れるという情報があります(私はまだ通知が来ていないのですが……)。
ホーホーホー
🦌 メリークリスマス
大人になると好きなだけ自分にクリスマスプレゼントを買えるので素敵ですね1。
この記事はラクスアドベントカレンダー2020の第25日目です。
昨日は @RyoheiAdachi さんの「どんギツネさん」の目覚ましLINE通知システムを作ってみたでした。「どんギツネさんかわいいよね……」と思って見たら裏切られました。怒られるでほんま2。
さて今回はO'Reilly Online Learningがすごく良いぞ、という話をしたいと思います。
このOnline Learningですが、どうにも名前が覚えにくいです。というのも過去にO'Reilly Safari Books Onlineという紛らわしいサービス名だったのが、O'Reilly Online Learningという特徴のない名前に変更されました。
あまりに名前が覚えにくいせいかTwitterなんか見てると「オライリーのサブスク」とか「オライリーの読み放題」とか呼ばれています。まあ仕方ないですよね。
ちなみに以前に似たような発表もしています。
便利なので何度でも(ry
何が良いのか
高品質で大量の書籍
オライリーのサブスクと言われていますが、実際にはオライリーが出版している本だけではなく、たぶんオライリーが取り次ぎしている書籍が読み放題の対象になっています。
さらには発刊前の書籍もEarly Accessとして読めるようになっています。IT技術書に関していえば個別で買う必要がほとんどなくなると思います。
ちなみに「読み放題」と言ってるので誤解されているかもしれませんが、動画教材やケーススタディと称した大手企業の取り組みを紹介する動画なども見れます。
全文横断検索できる
普通技術書を買って読むときって
- タイトルが気になってチェック
- 目次を確認して欲しい内容があるかチェック
- 購入
- とりあえず通読
みたいな感じだと思うのですが3、読み放題&全文横断検索が効くことで、技術書の読み方が
- 気になっているキーワードで検索
- 検索結果に出てきた本の該当箇所だけを読む
- 気になったら前後も読む
- 5~10冊くらい繰り返し
に変わりました。通読がほとんどなくなりました。
全くの未知の分野を学習する際には通読するのも有効ですが、大きく取り扱われない分野4の調査をしたいときなどには1冊あたりの言及が少ないことが多いので、このような「つまみ食い」ならぬ「つまみ読み」が非常に有効でした。
技術書の読み方を大きく帰ることが出来たので、私としては「つまみ読み」が出来る様になったのが一番大きい成果でした5。
ウェブブラウザで読める
Online Learningの難点として英語版の書籍が中心というのがありました。英語力強者であれば問題ないのだと思いますが、やっぱり日本語で読めたほうが楽だったりします(翻訳の品質とかにもよりますが)。
そこでウェブブラウザです。Googleページ翻訳6が効きます。年々翻訳性能があがっていることとオライリー本の原文に癖がないのか、結構ストレスなく読めるレベルの自動翻訳結果が出てきます。
日本語書籍も収録され始めた!!
オライリーサブスクリプションに、日本語書籍が!!!
— :craftsman/kawasima (@kawasima) November 16, 2020
タイトル検索も出版社検索もヒットしないので、ラインナップは今のところ不明だけれど、これはもうみんな課金するしかないのでは…? pic.twitter.com/IAZJDXcaPQ
11月に29冊ほど収録されて話題になっていましたが、12月に更に追加されて57冊になっています。毎月30冊弱のこのペースで増えていくようであれば来年あたりには本格的に技術書はこれでOKになってしまいそうです。
ウェブブラウザで読む場合にはGoogle翻訳使いながら読めるのですが、スマホのO'Reillyアプリから読むときには使えないのでやっぱり日本語書籍は嬉しいです。私は買おうか迷ったままだった『マスタリング・イーサリアム』を読み始めました。
使い方
と、ここまで素晴らしさを語ったので使い方の話へ。
利用料金
「オライリーのサブスク」と言われるくらいなので月額/年額払いです。
- 月額払い $49
- 年額払い $499
です7。
……。
……。
……。
技術書がっつり読む人ならまあ妥当な金額ですね。
……。
……。
……。
でもちょっとたかい。
ACM会員特典
で、本題です。タイトルにもあるようにACM会員になると特典としてO'Reilly Online Learningが利用できるようになります。
ACMというのはAssociation for Computing Machineryの略で、日本語では「計算機協会」と訳すのでしょうか。日本でいう情報処理学会の米国版です。チューリング賞の運営とかもやってます。
ACMの個人会員が年間$99からなれる8ので$400ほどお得です。
ACM会員になるときの罠
「ACM会員お得じゃん、なろう!」と思って申し込もうと思って早速罠にハマりました。
ACMでは個人会員のことを"ACM Professional Membership"と表現しています。これにピンとこずに少し戸惑いました。「俺、ぷろふぇっしょなるだったのか……」
あと申し込みページにも書いてありますが、同意すべきACMの趣旨や会員になる条件も「以下のいずれかに該当すること」として挙げられていますが「一応」という感じですね。
- ACM会員が貢献すること
- 芸術、科学、エンジニアリング、情報技術の応用の振興
- 専門家と一般市民の両方に役立つオープンな情報交換
- 最高の専門性と倫理的水準を推進
- 加入要件 ※以下のいずれかに該当
- 情報学に限らず、いずれかの学士以上を所持(=大卒以上)
- (大卒)同等の教育レベル
- IT分野で2年以上フルタイムで雇用されていること
ITエンジニアとして健全に生きていればだいたい満たせると思います。
申し込みにはこちらの記事を参考にさせてもらいました。
ACM Professional Membershipの登録 - 勘と経験と読経
ACMとO'Reillyのアカウント連携の罠 - 全文読めない!!
無事ACM会員になっても罠がありました。ただ検索しても同じ状況の人が見つからなかったのでレアなケースなのかもしれません。事象としては O'Reilly Online Learningで全文が読めないという事象です。致命的。
「特典についてはO'ReillyではなくACMに問い合わせてください」とのことだったので早速ACMのサポート担当に連絡しました。ちょっとすごいのですが、ACM会員になると会員ごとに専属のサポートメンバーがついてくれます。こんな感じの拙い英語で送りました。
Dear (サポート担当),
My name is (私の名前) (Member Number: xxxxxxx).
I created Safari Books Online account.
I read ebooks on it.
But there are some chapters omitted. (ref. attached image)
What should I do?
Best regards.
日本語だとこんな感じです。
サポート担当様
私は○○(会員番号:xxxxxxxx)です。
Safari Books Onlineのアカウントを作って電子書籍を読みました。
でもいくつかの章が省略されてしまっています(詳しくは添付画像を見てください)。
どうしたらいいですか?
よろしくー。
「本をFavoritesに入れてから読めば読めるよ(Playlistsのことかな?9 と思って試すも読めず)」とか返信くるものの解決せず……。どうしよう、払い損かな、うぐぐ……、と思いつつも3ヶ月ほど放置しているとO'Reillyにもログインできなくなりました。
ここでどこかで見かけたある情報を思い出します。 **「O'Reilly Online Learning は3ヶ月間PCからログインしないとアカウントを非アクティブ化される」**と。
これやっぱりアカウントの紐付け失敗してるんじゃないか? と思って再度問い合わせると「O'Reillyへのアクセスを復旧したよ。1時間後にはアクセスできるはずだけど、24時間以内にアクセスしないとまた非アクティブ化されちゃうよ」という返信。
早速アクセスしてみると無事全文読めるようになっていました。ちなみにアカウントの紐付けうんぬんの話は特に説明ありませんでした(しれっと対応しやがったな……まあいいけど)。3ヶ月かけてやっと解決した……。
同じ境遇にハマった方がいたら「アカウント紐付け正しく出来てる?」と問い合わせると解決が早いかもしれません。
結論
個人ならACM会員になってオライリー読み放題しよう。
実際、Before/Afterで得られる情報量が段違いに増えたし、1回技術書典とかに行ったら1万2万すぐに飛んでいくこと考えると激安だし、でいいことしかありません。実質無料なんじゃないかな、と思えました。
課金するしかないのでは……。
これで今年もラクスアドベントカレンダー完走! よいお年を!!
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RTX3070とか、Flexispot EJ2とか、どうぶつの森版Switchとか、モニタアームとか、ポータブル電源とか、Oculus Quest2とか、M1 macbook airとか、天然木のデスク天板とかとか……。 ↩
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言語処理系がおかしくなる衝撃がありました。 ↩
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まあオライリー全巻買いみたいな人もそれなりにいそうですが。 ↩
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最近私が調べた例だと「モジュラーモノリス」とか「サービスドメインの分割方法」とか。 ↩
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上にも書いたけど通読しないとか、通読否定じゃないですよ。ブロックチェーン領域とか詳しくないので『マスタリング・イーサリアム』通読中ですし。 ↩
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最近はdeepl愛用者も多いようですが、deeplってウェブページ翻訳まだ提供されてないですよね……? 提供されれば翻訳ツール選べてなお良くなるのに。 ↩
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ちなみに法人アカウントでも1人あたりは年額$499で一緒。25人超えると要問合せらしいのでボリュームディスカウントが効くのかな?(知らない) ↩
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年間$198にするとデジタルライブラリー(論文が読めます)が使えるのでこちらでもよい。 ↩
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Favoritesという機能はない。 ↩