(Advent calendar への参加表明が今年はスローペースのようなので、埋草記事)
筆者、ET ロボコンから遠ざかって久しいですが、leJOS 自身は汎用のランタイムなので、現在の ET ロボコンでも使えるものと思います。
本稿でお伝えできることは、タイトルのとおりです。具体的な手順は CodeLabs を用意していますので、そちらをご参照ください。
本稿では、CodeLabs には示していない補足事項をいくつか記します。
クラウド IDE としての PizzaFactory/Camino には、サブスクリプション版(Tavola)と無償版(Banco)があります。最大の差はストレージの種類です。Banco 版は、CIFS を使ったリモートストレージなので、ビルドなどするとその遅さがはっきりと判ります。とはいえ、leJOS のサンプルをビルドする程度なら、我慢できる範囲かなとも思います。ソースコードを編集する程度なら全く問題ありません。
無料の Banco エディションでもユーザ登録が必要です。 https://che-banco.camino.pizzafactory.jp/ から行ってください。登録が完了した後は、この URL で認証すると Eclipse/Che のダッシュボードへリダイレクトされます。
PizzaFactory/Camino を用いてできるのはビルドまでです。ターゲットへの転送手段はローカルの環境で何か手当する必要があります。
PizzaFactory/Camino は、基盤として Eclipse/Che を使っています。なので、上手いことやると https://che.openshift.io/ のような他の Eclipse/Che ホスティング・サービスや、お手元に建てた Che インスタンスの上でも leJOS の開発を行えます。
今年の "TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト" の活用アイデア部門の金賞は Eclipse/Che の利用だったようですし、そろそろ組み込み領域でもクラウドIDEの利用が増えていくのかなと思ったりしています。ご興味のある方はお試しください。
第9回TOPPERS活用アイデア・アプリケーション開発コンテスト-活用アイデア部門金賞は「クラウドIDEとエミュレータを利用した実機レス開発環境」庭野 正義(アイコムシステック株式会社)でした。おめでとうございます。https://t.co/dcjADQX6np
— TOPPERS Projects (@ToppersJP) November 18, 2019