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【Azure AI/ML】 Microsoft Azureの機械学習系のサービスまとめてみた【2021年】

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こんにちは、もっちゃんと申します。

Microsoft Azureには多くの機械学習系のサービスがありますね。この記事では現時点でどのようなサービスがあるのか、また各サービスはどのような状態なのかをまとめていきたいと思います。(全てのサービス網羅を保証するものではありません。ご了承ください。また、より正確な情報は公式ドキュメントを参照するようにしていただければと思います!)

Microsoft Azureの機械学習系のサービス

スクリーンショット 2021-06-05 16.54.33.png

(↑Microsoft Build 2021 - Session:Build intelligent applications infused with world-class AI より画像を引用)

Microsoft Azureの機械学習系のサービスは、先日のMicrosoft Build 20201で発表されていましたが、大きく下記の3つで区別していくようです。(上の方がすぐに活用ができて特定のビジネスシナリオにも特化しているもので、下の方はより柔軟でマニュアル的な機械学習モデルの構築を支援していくものになります。)

Azure Applied AI Services

スクリーンショット 2021-06-05 17.07.06.png

Azure Applied AI Services は、重要業務に AI を導入することで、開発者が素早く効果的にデータを活用するための高度なサービスです。 Azure Cognitive Services の AI API を利用して開発された Azure Applied AI Services は、メトリクスの異常の監視と分析、ドキュメント中の情報の抽出、文字起こしデータの分析による顧客の満足度の向上、教室での読み書き能力の向上、文章理解など、さまざまな重要作業で優れた効果を発揮するサービスです。 企業では従来、異なる AI スキルを持つ人材を調整したり、ビジネス ロジックを追加したり、 UI を作成したりすることで、自社の状況に合わせて、システムの開発から展開までの作業を行う必要がありました。これらは皆、多くの時間、専門知識、リソースが必要な作業です。"会社ごとの状況" に合わせたサービスを提供すれば、開発者は、こうしたものから得られる恩恵を "即座に" 手に入れることができます。

Azure Video Analyzer

IoT Edge モジュールと、関連付けられた Azure サービスで構成し、ビデオ分析用の開発者向けプラットフォームを提供します。

Azure Metrics Advisor

AI を使用してデータの監視と時系列データにおける異常検出を実行するサービスです。

Azure Bot Service

ボット開発用に構築された統合環境を提供するサービスです。GUIベースのツールも提供されていて、ビジュアルプログラミングでの開発も可能です。(LINE Botにも対応している)

Azure Form Recognizer

機械学習テクノロジを利用して、ドキュメントからテキスト、キーと値のペア、選択マーク、テーブル、構造を特定して情報を抽出します。

Azure Cognitive Search

Azure Cognitive Search は、あらゆる種類の情報を拡充して関連コンテンツを簡単に特定し、大規模に検索する AI 機能が組み込まれた唯一のクラウド検索サービスです。

Azure Immersive Reader

ユーザの読解力向上のために実証済みの手法を提供。読みやすさのためにコンテンツを分離したり、単語に絵を表示したり、品詞を強調したりなどして支援します。

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region Release Date
Azure Video Analyzer Preview ? -
Video Analyzer for Media(旧Video Indexer) ? Sep 25, 2018
Azure Metrics Advisor × May 25, 2021
Azure Bot Service Non-regional Dec 13, 2017
Azure Form Recognizer (対応言語) July 08, 2020
May 27, 2021
Azure Cognitive Search 詳細はココをご確認ください! ? May 06, 2019
Azure Immersive Reader (対応言語) August 26, 2020

Azure Cognitive Services

image.png

Azure Cognitive Services はクラウドベースのサービスです。REST API とクライアント ライブラリ SDK が用意されており、それらを利用することで、コグニティブなインテリジェンスを手軽にアプリケーションに組み込むことができます。 コグニティブ機能をアプリケーションに追加するために、人工知能 (AI) やデータ サイエンスのスキルは必要ありません。 Azure Cognitive Services を構成する各種の AI サービスを通じて、見る、聞く、話す、理解する、さらには、意思決定を行うといったことができるコグニティブ ソリューションを作成できます。

Language分野

構築済みスクリプトで自然言語を処理し、センチメントを評価し、ユーザーの求めるものを認識する方法を学習できるようにします。

Language Understanding (LUIS)

ユーザーが自然言語を使用してアプリケーション、ボット、IoT デバイスとやり取りできるようにする、自然言語理解 (NLU) AI サービスです。

QnA Maker

既存データに基づいて対話型の Q&A レイヤーを作成します。FAQ、マニュアル、ドキュメントなどの半構造化コンテンツから質問と回答を抽出し、ナレッジ ベースを構築し、ユーザーの質問に自動的に回答します。

Text Analytics

構造化されていないテキスト内のセンチメント分析、エンティティ、関係、キー フレーズなどの分析情報を得ることができます。

Translator

機械翻訳サービス。アプリケーションや Web サイト、ツール、ソリューションに簡単に統合することができ、また独自のビジネスや業界で使用される用語に対応できるようカスタマイズすることも可能です。

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region 日本語対応 Release Date
Language Understanding (LUIS) Dec 13, 2017
QnA Maker May 07, 2018
Text Analytics Sep 25, 2017
Text Analytics for health Preview ? × -
Translator Text May 16, 2017
Custom Translator Dec 04, 2018
Document Translation May 25, 2021

Vision分野

写真、動画、デジタル インク コンテンツの認識、識別、キャプションの追加、インデックスの作成、モデレートを行います。

Computer Vision

関心のある視覚的特徴に基づいて、画像を処理して情報を返す高度なアルゴリズムにアクセスできます。OCR画像分析空間分析などの機能を提供します。

Custom Vision

独自の画像分類器を構築、デプロイ、改良できるようにする認識サービスです。 Computer Vision サービスとは異なり、Custom Vision では適用するラベルを指定できます。

Face

Azure Cognitive Services Face サービスは、画像に含まれている人の顔の検出、認識、分析するアルゴリズムを備えています。シナリオの例として、セキュリティ、自然なユーザー インターフェイス、画像コンテンツの分析と管理、モバイル アプリ、ロボティクスなどがあります。(また最近ではマスク検出機能も提供されています。)

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region Release Date
Computer Vision (対応言語) Apr 19, 2017
Custom Vision 東日本 Apr 02, 2019
Face Apr 19, 2017

Decision分野

情報に基づく、効率的な意思決定のためのレコメンデーションを提示するアプリを構築します。

Anomaly Detector

機械学習を利用することで、時系列データを監視し、その中の異常を検出できます。 Anomaly Detector API では、産業、シナリオ、データ量に関係なく、データに最適なモデルが自動的に特定され、適用されます。 時系列データを使用し、異常検出の境界、予想される値、異常となるデータ ポイントが判断されます。

Content Moderator

テキスト、画像、ビデオのコンテンツに不快感を与える可能性がある内容、リスクのある内容、その他望ましくない可能性のある内容が含まれているかどうかを確認できるサービスです。

Personalizer

最適なコンテンツ項目をアプリケーションが選択してユーザーに表示できるよう支援するサービスです。買い物客に提示すべき製品を判断したり、広告の最適な表示位置を見つけ出したりすることができます。

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region Release Date
Anomaly Detector September 22, 2020
Anomaly Detector(Multivariate) Preview -
Content Moderator (対応言語) Apr 19, 2017
Personalizer Nov 6, 2019

Speech分野

音声をテキストに変換し、テキストを自然な音声に変換します。 ある言語を別の言語に翻訳し、話者の認証と認識を可能にします。

Speech Translation

30 を超える言語の音声を翻訳し、お客様の組織の特定の用語に合わせて翻訳をカスタマイズできます。

Speech to Text

さまざまなソースから音声をテキストにすばやく変換します。リアルタイムでの文字起こしやモデルをカスタマイズして、固有のボキャブラリ、話し方、周囲の雑音など、音声認識の一般的な障壁に対応することの可能です。

Text to Speech

お使いのアプリケーション、ツール、デバイスでテキストを人間のような自然な音声で伝える機能を組み込むことができます。また、ニューラル音声に加え、製品またはブランドに固有のカスタム音声を作成し、微調整もできます。

Speaker Recognition

音声生物測定学を使用して、話者を正確に認証して識別します。話者認証と話者識別の機能を提供します。

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region 日本語対応 Release Date
Speech Translation Sep 24 2018
Speech to Text Sep 24 2018
Text to Speech Sep 24 2018
Speaker Recognition Preview -

Azure Machine Learning

image.png

Azure Machine Learning は、従来の ML からディープ ラーニング、教師あり学習と教師なし学習まで、あらゆる種類の機械学習に使用できます。 SDK を使用して Python または R のコードを記述するか、または Studio でのコード不要 (またはローコード) オプションを使用するかにかかわらず、Azure Machine Learning ワークスペースで機械学習およびディープ ラーニング モデルを構築、トレーニング、追跡できます。
ローカル コンピューターでトレーニングを開始し、その後、クラウドにスケールアウトします。
また、このサービスは、PyTorch、TensorFlow、scikit-learn、Ray RLlib など、ディープ ラーニングや強化のための一般的なオープン ソース ツールと連携します。

Azure Machine Learning service

SDK を使用して Python または R のコードを用いて、従来の ML からディープ ラーニング、教師あり学習と教師なし学習まで、あらゆる種類の機械学習ライフサイクルを支援します。

Azure Machine Learning studio

Azure Machine Learning でのデータ サイエンティスト開発者向けの Web ポータルです。デザイナーAutoMLによりローコード・ノーコードでも開発でき、あらゆるスキルレベルの開発者とデータ サイエンティストが機械学習の生産性向上を可能にできます。

サービス状況

サービス名 Generally Available(GA) Japan Region
Azure Machine Learning関連 詳細はココをご確認ください!

※ 正確な情報は公式のドキュメントをご参照ください!

まとめ

Microsoft Azureの機械学習系サービスをまとめてみました。(初期バージョンとしてはいったんこんなところでしょうか^^;)

Azureが機械学習にかなり強いのと、既にサービスが非常に充実していることがお分りいただけたと思います。

本記事の内容は今後も随時Updateしていきたいとおもいます!また、ここに記載できていない各サービスの詳細な部分がかなりありますので、それについてはこのような形で個別に記事にしていこうと思っています。

(今年こそは定期的にメンテを実施します...あと余裕があれば粒度ももっと細かくしたいと思っています!...)

参考

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