はじめに
「1on1って、正直めんどくさい……」
そう思ったこと、ありませんか?
部下との1on1は、やったほうがいいのはわかるけど…
- 毎回、何を話したらいいのかわからない
- 相手が無言だとこっちが焦る
- 結局、雑談だけで終わってしまう
そんなマネージャーの悩みを解決するのが、**「テンプレートの活用」**です。
この記事では、会話が苦手な上司でも気軽に使える1on1テンプレートをご紹介します。
📄 話すことに迷わない!1on1テンプレート
以下は、部下に事前共有しておく前提のテンプレートです。
「全部話す」必要はなく、気になる項目だけでもOKというスタンスが大切です。
### 🗓 今週の振り返り
- 今週あったこと(業務/プロジェクト/人間関係など)
- 印象に残ったこと、気づき、学び
- うまくいったこと、うまくいかなかったこと
- 成果や達成感を感じたポイント
### 🚧 現在の課題・困りごと
- 今、詰まっている/迷っていること
- 技術的・業務的にハードルを感じていること
- チームや他部署との連携における困りごと
### 🛠 必要なサポート
- 上司やチームにサポートしてほしいこと
- 判断を仰ぎたいこと
- 権限・リソースに関する要望
### 💡 改善・提案
- 業務や仕組みに対する気づきや提案
- 「こうしたらもっと良くなるのでは?」という仮説
### 🧭 今後のキャリア・目標
- 中長期的にやりたいこと
- 技術的に伸ばしたいスキル
- キャリアに関する悩み・モヤモヤ
### 📚 成長・学習
- 最近読んだ記事・書籍・勉強会など
- そこから得たこと・実践してみたいこと
### 🧘♀️ コンディション・メンタル
- 最近のモチベーションや体調の変化
- 仕事の「充実度」や「安心度」
- ワークライフバランスについて思うこと
### 👀 フィードバック
- 上司への要望・気になる点
- チームやメンバーについて気づいたこと
- 嬉しかったこと、違和感を感じたこと
### 🐾 その他なんでも
- 雑談したいこと(趣味・食べ物・家族・旅行など)
- プライベートの近況やちょっとした報告
💬 テンプレートをどう使うか(上司のコツ)
🎯 話すテーマを選ばせる
「今日はどの話題が話しやすい?」と聞くだけで、主導権が自然に渡ります。
全部話す必要はありません。部下に選んでもらうだけでOKです。
🤝 「共感 → 掘り下げ」のシンプルな流れ
例:
「へ〜それはいいね!」 → 「それってどう感じた?」 → 「次はどうしていきたい?」
このように、一問一答にならない自然な会話を意識するだけでOK。
📝 記録は残すが、義務にはしない
完璧な議事録を求める必要はありません。
大事なこと・約束したことだけメモしておくと、次回の対話がラクになります。
🗂 実際の1on1記録(例)
# 今週の振り返り
- Fargate構成が進んだ。CIで少し詰まったが解決済み。
- SSO対応も再開。来週中にレビューを受けたい。
# 困っていること
- 来月のリリーススケジュールが少し不安。
- 優先順位の相談がしたい。
# キャリア・学習
- 最近、SRE方面に興味が出てきた。
- TerraformとGitHub Actionsを触ってみたい。
# コンディション
- 子どもが体調不良で少しバタバタ中。
- 仕事の充実度は「4/5」くらい。
✅ テンプレート活用のメリット(上司にとって)
- 話題に困らない
- 無理に雑談を引き出さなくて済む
- 部下の状態や成長が継続的に把握できる
- 毎回の1on1が “対話の型” になる
つまり、 「上司自身がラクになる」 のです。
🧭 1on1は“課題発見”の場
1on1は問題を解決する場ではありません。
それよりも、部下自身が自分の課題に気づくための時間であり、上司はその伴走者です。
「次につながる会話が1つでもあれば成功」
この気持ちでやれば、毎回完璧な会話を目指す必要はありません。
🧘♂️ おわりに:気楽に、けれど続ける
テンプレートがあることで、自分の話す内容に迷わずに済む。
そして、それが部下との信頼関係につながり、チーム全体の安心感を生み出します。
完璧を目指さない、でも対話を止めない。
その“型”として、このテンプレートが役に立てば嬉しいです。
Enjoy your 1on1 🙌