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【Go】File operations (ファイル操作)

Last updated at Posted at 2021-03-28

Goでプログラミングの基礎を学ぶシリーズ

スクールでは教えてくれないプログラミングの基礎、データ構造とアルゴリズムをGoで学んでいくシリーズです。
そのデータ構造がどのようなものであるかは、理解を助けてくれるサイトを紹介しつつ、簡単に説明に留めさせていただきます。(ご自身でも調べてみてください!)
筆者自身、Exerciseに取り組みながら理解を深めていったので、コードの解説を中心に記事を書いていきたいと思います。

タイトル
#0 はじめに (環境構築と勉強方法)
#1 Pointer, Array, String (ポインタと配列と文字列と)
#2 File operations (ファイル操作) ☜ here
#3 Linked List (連結リスト)
#4 Stack & Queue (スタックとキュー)
#5 Search algorithms (探索アルゴリズム)
#6 Tree (木構造)
#7 Sorting algorithms (ソートアルゴリズム)
#8 String pattern matching algorithms (文字列探索アルゴリズム)

今回は**#2 File operations (ファイル操作)**です。

ファイル操作とは

読んで字の如く、ファイルを操作することです。
パソコンを触ったことがある人なら、マウスでファイルをクリックして開き、ファイルを編集して、ファイルを閉じたことが、一度はあると思います。
それです。
代表的な操作は以下の通りです。

Open ファイルを開く
Read ファイルを読み取る
Write ファイルに書き込む
Close ファイルを閉じる

Goのファイル操作に関して、英語ですが以下のサイトが参考になると思います。

コードを見たほうがわかりやすいと思いますので、早速Exerciseです。

💻 Exercise

事前にread.txtを作成し、適当な言葉を記述しておきます。

  1. write.txtというファイルを作成しましょう。
  2. read.txtに記述された言葉を一文字ずつ読み出しましょう。
  3. read.txtから読み出した文字をwrite.txtに書き出しましょう。

☟ 解答例

▼ 事前に作成したファイル

read.txt
some
writes

▼ プログラム

package main

import (
	"fmt"
	"io"
	"os"
)

func check(e error) {
	if e != nil {
		panic(e)
	}
}

func main() {
	f, err := os.Open("read.txt")  // read.txtを開く
	check(err)

	defer f.Close() // read.txtを閉じる(f.Close()で詳説)

	fw, err := os.Create("write.txt") // write.txtという名前のファイルを作成
	check(err)

	defer fw.Close() // write.txtを閉じる

	b := make([]byte, 5) // 5byteの容量を持ったSlice

	// read.txtの中身を5byteずつ読み取り、読み取った分をwrite.txtに書き込む
	// read.txtに読み取るものがなくなるまで、5byteずつの読み書きを続ける
	for {
		n, err := f.Read(b) // read.txtの中身を5byte分読み取る
		if err != nil {
			if err != io.EOF {
				check(err)
			}
			break // read.txtに読み取るものが無くなったらbreakする(io.EOFで詳説)
		}
		fw.Write(b[:n]) // 読み取った分をwrite.txtに書き込む

		// log
		fmt.Println(n, b[:n])
		fmt.Println(" ", fmt.Sprintf("%c", b[:n]))
	}
}

// >log
// 5 [115 111 109 101 10]
//   [s o m e
// ]
// 5 [119 114 105 116 101]
//   [w r i t e]
// 2 [115 10]
//   [s
// ]

▼ 作成されたファイル

write.txt
some
writes

read.txtから5byteずつ読み取って、それをwrite.txtに書き出します。
logをご覧いただければわかると思いますが、改行も1文字として扱われます。

f.Close()

deferは、A Tour of Goによると、

defer ステートメントは、 defer へ渡した関数の実行を、呼び出し元の関数の終わり(returnする)まで遅延させるものです。
defer へ渡した関数の引数は、すぐに評価されますが、その関数自体は呼び出し元の関数がreturnするまで実行されません。

つまり、Exerciseのコードでは、write.txtへの書き込みが完了した後に、read.txtwrite.txtClose()しています。

なぜわざわざファイルを閉じる必要があるのかは、メモリの解放に関わっています。
ファイルはOpenするときにメモリを確保し、Closeするときに確保したメモリを解放します。
Closeしないと、使わなくなったメモリまでもが確保されたままになり、メモリの空きがなくなっていきます。
そのため、使わなくなるタイミングでCloseしてメモリを解放しておく必要があるのです。
参考: 【C言語】fopenしたならfcloseを忘れずにしっかりやりなさい。しないとどうなるのよ。

io.EOF

EOFは、End Of Fileの略であり、ファイルの終わりを意味します。
参考: Readers(A Tour of Go)
解答例のコードは以下のような流れで、読み取りを行っています。

    for {
        n, err := f.Read(b)    // read.txtファイルを5byteずつ読み取る
        if err != nil {        // 読み取りでエラーがあった場合
            if err != io.EOF { // そのエラーがEOFでなかった場合
                check(err)     // panic!
            }
            break // そのエラーがEOFの場合、読み取るものがないということなので、breakする
        }
        // 省略
    }

では、ファイルの中身の読み取り方と、読み取るものを少し変えてみましょう。

💻 Exercise

一つ前のExerciseでは一文字ずつ読み取りましたが、次は一行ずつ読み取りましょう。
ついでに、行数も出力しましょう。
例えば、事前に用意したファイルが

text.txt
This is sample file.
Have a nice day!

の場合、出力は以下のようになります。

1 This is sample file.
2 Have a nice day!

☟ 解答例

package main

import (
	"bufio"
	"fmt"
	"io"
	"os"
)

func check(e error) {
	if e != nil {
		if e != io.EOF {
			panic(e)
		}
	}
}

func main() {
	f, err := os.Open("text.txt")
	check(err)

	defer f.Close()

	r := bufio.NewReader(f) // Readerを初期化する

	var lines []string // 読み取ったStringを格納しておくSlice
	for {
		l, err := r.ReadString('\n') // 区切り文字である改行コード('\n')まで読み取る

		lines = append(lines, l) // 読み取ったStringをSliceに追加
		if err == io.EOF {
			break
		}
		check(err)
	}

	for i, l := range lines {
		fmt.Printf("%d %s", i+1, l)
	}
}

// >result
// 1 This is sample file.
// 2 Have a nice day!

💻 Exercise

次は構造体の読み書きをしてみましょう。
名前、電話番号、メールアドレスが記載されたアドレス帳を想定します。
アドレスが記載されたファイルから内容を読み取り、その中身をコピーしたファイルを作成します。
fread()でファイルから読み取り、fwrite()でファイルに書き込むプログラムを作成しましょう。

☟ 解答例

▼ 事前に作成したファイル

address.txt
Sakura
090-1234-5678
sakura@example.com

Kaede
080-1234-5678
kaede@example.com

Yuzu
070-1234-5678
yuzu@example.com

▼ プログラム

package main

import (
	"bufio"
	"fmt"
	"io"
	"os"
)

type Address struct {
	name             string
	telephone_number string
	email_address    string
}

func check(e error) {
	if e != nil {
		if e != io.EOF {
			panic(e)
		}
	}
}

func fread(file string) []*Address {
	f, err := os.Open(file)
	check(err)

	defer f.Close()

	r := bufio.NewReader(f)
	var data []*Address
	for {
		n, err := r.ReadString('\n') // nameの読み取り
		check(err)
		t, err := r.ReadString('\n') // telephone_numberの読み取り
		check(err)
		e, err := r.ReadString('\n') // email_addressの読み取り
		check(err)

		address := &Address{name: n, telephone_number: t, email_address: e}
		data = append(data, address)

		_, err = r.ReadString('\n')
		if err == io.EOF {
			break
		}
		check(err)
	}

	return data
}

func fwrite(file string, data []*Address) {
	f, err := os.Create(file)
	check(err)

	defer f.Close()

	for _, v := range data {
		f.WriteString(fmt.Sprintf("%s%s%s\n", v.name, v.telephone_number, v.email_address))
	}
}

func main() {
	data := fread("address.txt")
	fwrite("addressCopy.txt", data)
}

▼ 作成されたファイル

addressCopy.txt
Sakura
090-1234-5678
sakura@example.com

Kaede
080-1234-5678
kaede@example.com

Yuzu
070-1234-5678
yuzu@example.com


main()がかなりすっきりしました。
fread()では、読み取るファイル名を引数に取り、読み取ったaddressを配列に格納して返しています。
fwrite()では、新たに作成するファイル名とfread()で返ってきたアドレスの配列を引数に取り、fwrite()内で作成されたファイルへの書き込みを行っています。

途中に出てくるポインタ([]*Addressとか&Address{})がわからないよ!という方は、前の記事を参考にしてみてください。
参考: 【Go】Pointer, Array, String (ポインタと配列と文字列と)

おわりに

Exerciseの解答例はあくまで例なので、もっといい書き方あるよ!という方、ぜひコメントをお寄せください!
説明についても、筆者自身が初心者であるため、ご指摘や補足は大歓迎でございます。

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次回は、データ構造とアルゴリズム**#3 Linked List (連結リスト)**です。

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