所属している会社では毎年『Qiita Advent Calendar』に参加していて、私も「とりあえず参加しなきゃ!」という気持ちで投稿を始めて、今年で3年目になりました。
先日、久しぶりに(年1回の)記事を書いた際、改めて
「アウトプットって大事だな」
と思ったのでその理由をまとめてみたいと思います。
(つぶやきみたいな記事ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです)
1. そもそも生成AIの情報源って…
近年AIが普及して、分からないことがあればAI に「解説して〜」「引用元を教えて〜」と頼むだけで、必要な情報をすぐ得られるようになりました。
その結果、自分で記事を検索する機会は以前より確実に減りました。
ただ、そもそも生成AIの情報源は主に「インターネット上の公開情報」と「学習済みのデータセット」です。
もちろん学習データも重要ですが、 「インターネット上の公開情報」= 先人たちが積み重ねてきた記事や知見があってこそ なんですよね。
技術領域は公式ドキュメントも強力ですが、それでも実践的な知見などは、個人が書いてくれた記事に助けられることが多いと感じています。
2. アンテナが立つようになる
記事を書こうとした時、「何について書くか」のテーマが必要になります。
ここが実は大変だったりするんですよね。
普段から"記事を書く"という意識がないと、業務や勉強会で得た知識がその場で完結してしまいがちです。
でも、記事を書く前提があると自然とアンテナが立って、 何気なく通り過ぎていたような小さな学びや新しい知識がストックされていく ようになります。
3. 知識が深掘りされる
テーマを決めたら、次に必要なのは 深掘り です。
記事には読み手がいるので、できるだけ伝わりやすく、そして技術記事なら参考になる内容で書こうと心がけるかと思います。
そのためには、
- テーマの背景を調べる
- 曖昧な部分を明確にする
- 情報の裏付けを探す
といった “知識を深く理解する作業” が必然的に発生します。
先日私も、数種のAIツールの助けを借りながら記事を作成しましたが、AIが提示してくれた内容で理解が曖昧なところがあると、追加で調べて、新たな学びが生まれる...というサイクルを繰り返しました。
この学びのサイクルは 「記事を書く」という目的がなければ生まれなかったもの です。
ちなみに、の話
研究ではRetrieval Practice(想起練習)という技法が、記憶定着率を通常の復習の1.5〜2倍にすると報告されているそうです。(Karpicke & Roediger, 2008)
想起練習とは、情報を意識に呼び起こすことで学習効果を高め強化する方法。
つまり、記事を書くために脳から情報を取り出す、という行為が良い学習効果を与える、ということですね。
4. 新たな出会いがある
投稿を終えると、Qiitaであれば自身の記事の下に「関連記事」や「今日のトレンド記事」が表示されます。
普段からQiitaなどの技術ブログをチェックしている人なら別ですが、たまにしか見ない人でも、記事をきっかけに 自然と他の記事に触れる機会が生まれます。
実際私も、下記記事との出会いがありました。
- 『エンジニアの雑談力って大事』
- そして参考元として紹介されていた記事:「エンジニアは本来「雑談上手」な職種? 元Google人事が送る仕事力アップにつながる会話のNGポイント&Goodポイント」
どちらもとても良い記事で、「記事を投稿していなかったら出会わなかったかもしれないな」としみじみ思いました。
最後に
知識をアウトプットし、記事を書くことにはこの他にも多くのメリットがあると思いますが、今回は私が実際に記事投稿を通じて感じたことを書いてみました。
何かのご縁でこの記事に辿り着いてくださったあなたが、少しでも
「書いてみようかな」
と思ってくれたら幸いです。
(私も"年1"と言わずもっと投稿できるように頑張ります!笑)